人と会社・企業

半沢直樹の魅力

半沢直樹というドラマの魅力

2013年、TBSの半沢直樹というドラマが空前絶後の大ヒットを記録しました。

私はリアルタイムでは見ることができませんでしたが、1年ほど後に見て以来ファンになりました。

これほど共感し感動したドラマはありません。

原作者は池井戸潤さんです。

今放送されている「陸王」も池井戸潤さん原作です。

陸王も見応えがありますね。

半沢直樹は続編が望まれていながら未だ制作されておりませんが、続編に期待しながらその魅力について述べたいと思います。

なぜ共感を得られたか・・・俳優の演技力に引き込まれた第1話

半沢直樹はビジネスマン(銀行員)のドラマです。

私は日ごろの仕事で体験しているような話に共感しました。

上司と部下の関係、企業と企業との関係もわかりやすく示されています。

そして、ひとつひとつのセリフの重みと演じられる堺雅人さんはじめ、俳優のみなさんの凄さに引き込まれました。

第1話で半沢はマキノ精機という会社に赴き、牧野社長の相談に乗ります。

特許申請の書類を確認した後、「製造現場を見せてください」と言います。

半沢も現地現物現認主義ですね。

マキノ精機の牧野社長は不思議に思いつつ案内します。

(製造現場が映し出されますが、そこでなんと、切削(せっさく)加工の超スペシャリストである鈴木貞吉さんが出演されていました。本物の職人さんが出演されているのです。これには驚きました。)

半沢は現場を一通り見ると意を決したようにこう言います。

「牧野さん、作業の自働化が融資の条件だと言ったらどうします?」

牧野社長はこう言います。

「そうなったら他の銀行を探すまでです。これは私のポリシーだ!これだけは譲れません。」

するとそれまで緊迫感に包まれた表情をしていた半沢が急に表情を和らげてこう言います。

「F1用のエンジンバルブですか?」

「はあ。」と牧野社長。

「これだけ正確にチタンを切削する技術は見たことがない。素晴らしい熟練工をお持ちですね。コンピューターには限度がある。そのポリシー、大切になさってください。」と半沢。

「ありがとうございます、ありがとうございます。」と崩れ落ちながら何度も頭を下げる牧野社長。

かくて半沢はマキノ精機に3000万の融資を実行したのでした。

しかし、半沢の成果は大阪西支店の江島副支店長には不満でした。

最優秀店舗賞を受賞するという野望を達成するにはあと5億の融資実績が必要だったからです。

浅野支店長は突然こう言います。

「西大阪スチールにまとまった資金需要があるそうです。」

半沢と部下の中西は西大阪スチールの東田社長の元に急ぎます。

半沢は東田社長との面談まで待っている間、会社の中を観察していました。

西大阪スチールは電話が鳴っても誰も取ろうとしない会社です。

半沢は功をあせる中西を制して「ぜひ検討させてください」と言って一旦引き上げてくるのでした。

「なぜ融資を取ってこなかったのですか?」という浅野支店長の問に対して、
半沢は「東大阪スチールの社風は優良企業のそれとは思えません。」とはっきり言います。
(私自身とても共感できる言葉でした)

しかし、浅野支店長は「私が責任を持つ」ということで、結局西大阪スチールの5億の融資を担保を取らずに実行したのでした。

その後、西大阪スチールはあっけないほど簡単に倒産しました。

結果、半沢達は5億円の融資をまんまとだまし取られてしまったのです。

半沢は何としても東田を見つけ出そうと、連鎖倒産した竹下金属を訪ねたのでした。

半沢が訪れたとき、竹下社長はちょうど首をつろうとしていたところでした。

「やめろ!」と半沢は間一髪助けます。しかし、ロープをちぎった反動で頭を打ち気を失います。

半沢は意識を取り戻すと思い出したかのように竹下社長にお願いします。

「竹下社長、私たちは西大阪スチールのの被害者同士です。力を合わせて東田の行方を探しませんか?」

竹下社長は「あほんだら!」と突っぱねます。

「そうなる前に何遍も銀行に頼みに言っとるやないかい。あんたのとこにも行ったで!けどな、どこもかしこもな門前払いや。銀行も、東田も、同類やないか!帰れ。とっとと帰らんかい!」

半沢は追い出されそうになります。

半沢は足下に落ちていたネジを拾うとこう言います。

「竹下さん。あなたが死んだところで東田は何の痛みも感じませんよ。」

竹下社長は一瞬険しい表情をします。

半沢は覚悟を決めた表情で竹下社長に近づきながらこう言います。

「私は必ずあの男を見つけ出し、あなたや私が味わった以上の痛みを味合わせてやる。人の善意は信じますが、やられたらやり返す。倍返しだ!それが私の流儀なんでね。」
(私が最高にしびれた場面です。)

半沢は名刺を渡すと「お力になれることがあれば、いつでもご連絡ください!」と深々と頭を下げて小走りで去って行くのでした。

何かを感じたかのような姿で見送る竹下社長。

その後半沢は本部の査問委員会に呼ばれました。

東田の行方を見失った絶望感の中、半沢は東京本部での査問委員会に行きます。

同僚の渡真利から「いいか半沢。例え事実と違っていてもはいと申し訳ございませんでしたのふたつしか口にするな。」と念を押されていました。

半沢は入室すると「責任の一端は私にあります。」といいながら、徐々に反撃をはじめます。

「君には反省の色がまるでないようだな。」と小木曽次長。

「ここでしおらしくして5億が戻ってくればそうしますが、生憎そんなことをしても時間の無駄だ。こんなくだらない茶番はさっさと終わらせてもらえませんか。」

「なんだその言いぐさは!君は旧産業中央銀行出身の我々に泥を塗ったんだぞ!」と小木曽次長。

「旧産業中央、旧東京第一。そんなものは知ったことではありません!」と半沢。

「いいかげんにしろ、誰が何と言おうと粉飾を見抜けなかったのは融資課長である君の責任だぞ!」と小木曽次長の声が響く。

「ええ、その通り。だがそれを言うならあなたたち本部の審査部も同罪ですよ。」と半沢。

「何だと?」と定岡。

「あなた方にも同じ資料を提出したはずだ。融資部は3日もかかって審査したのに粉飾を見破れなかったではありませんか。」と半沢。

「だからそれはおまえがごり押ししたからだ!」と定岡。

「ごり押しされれば融資部は稟議を認可するんですか?だったらこれからは毎回ごり押しさせてもらいますよ。これで通るならばこんなに楽なことはない。」と半沢はやり返す。

「当行は現場主義だ。つまりそれは最終責任が現場にあることを示している」と定岡。

「だったらあんたたちは何のためにいる?責任が取れない本部審査に何の意味がある?そんな融資部なら必要ない。辞めてしまえ!」と半沢。

「さっきから都合のいいことばかり書いてんじゃねえぞ、記録!」と半沢が一喝する。

びくっとする記録係。

「今から言うことを書き留めておけ。私は必ず5億を回収する。二度と邪魔しないでいただきたい。」

半沢はそう言うと部屋を出て行ってしまうのでした。

渡真利が心配します。しかし、どこかでは半沢らしいと認めているところがいいですね。

その時、半沢の携帯電話が鳴りました。

「通天閣の竹下や。覚えとるか?」

「もちろんです。どうされました?」と半沢。

「俺も東田のガキをぎゃふんと言わせたくなったんや。あんた、マキノ精機に3000万融資して救ってやったらしいな。牧野社長とは古い付き合いなんや。感謝しておったで。あんたが担当で良かったって。」

無言で聞く半沢に竹下社長が続けます。

「銀行は信用せいへん。でも、あんたのことは信用するわ、半沢はん。やったろうやないか!やられたらやり返すんやろ?」

「はい、倍返しです!」と半沢。

見送る渡真利が中西に言います。

「全く。あいつらしいよ。おい、真似しちゃ駄目だぞ。」

中西は渡真利に一礼すると半沢を追いかけます。

そして、半沢たちが階段を降りて行くのを見つめる大和田常務。

そうして1話は終わっていきます。

半沢直樹の魅力は書ききることができません。

多くの方が共感し、明日の仕事の糧にしていたことが実感できます。

また別の機会に続きを述べたいと思います。

大丈夫でいきましょう!

三井本館

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