人と会社・企業

Gibsonにとりつかれた男がギブソンの復活を望む

みなさんには馴染みがないかもしれませんが

ギブソン(Gibson)という有名なギターメーカーがアメリカにあります。

ギターを弾いたことがある人ならば、一度はその名前を聞いたことがあるかもしれません。

そのGibsonが経営危機に瀕しているというNEWSが飛び込んできました。

【AFP=時事 2018年2月20日】世界的に有名なギターメーカー、米ギブソン・ブランズ(Gibson Brands)が経営危機に直面している。
販売が伸び悩む中、半年後に返済期限を迎えるおよそ400億円分などの債務が負担になっているもよう。
債務借り換えの検討に入ったほか、一部製品の販売打ち切りなども計画している。
ギブソンは1894年にテネシー州ナッシュビル(Nashville)で創業。
「レス・ポール(Les Paul)」など著名なギターを製造し、ジョン・レノン(John Lennon)やエルビス・プレスリー(Elvis Presley)が愛用したことでも知られる。
しかし、その老舗メーカーが会社の存続が危ぶまれるほどの深刻な財政問題に見舞われている。
地元ニュースメディアのナッシュビル・ポスト(Nashville Post)によると、ギブソンは今年8月初めに3億7500万ドル(約400億円)の債務が返済期限を迎えるという。
19日には、経営再建に向けて新しい財務責任者を起用したと発表。投資銀行と債務借り換え案を策定していることも明らかにした。

とても気になります。

レスポールといえば、レッドツェッペリンのジミーペイジ、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、元ホワイトスネイクのジョンサイクス、元オジーオズボーンバンドのザックワイルド、ゲイリームーア等々のギタリストがあがります。

私自身とても大好きなギターメーカーであり、特にレスポールは愛器でした。

私は1954年製のヴィンテージ・レスポールを2本所有していました。

ヴィンテージ・レスポールは本当にいい音がします。耳も随分鍛えられました。

どれだけいい音がするのか例で示したいと思います。

ヴィンテージの音は澄んでいる

お正月に伊東四朗さんとダウンタウンの浜田雅功さん司会の「芸能人格付けコンテスト」という番組があります。

その中で、数千万のバイオリン等と数万円のそれとの比較があります。

私はそれらの違いがはっきりとわかるのです。

違いがわかる方は、ヴィンテージの音がイメージしやすいと思います。

いわゆる高額なヴィンテージの方は明確に澄みきった音がするのです。

ひと言で言えばピュアです。

聞きやすい「いい音」がするのとはちょっと違うのです。

レスポールのヴィンテージはそういったピュアな音がします。

ジャラーンと生音で鳴らすだけで普通のギターと全然違うのです。

私はギブソン社製のヴィンテージギターのおかげで相当の耳が鍛えられたことと思います。

なぜいい音がするのか・・・これを知っていたら相当のマニアです

ネックとボディバックはホンジュラスマホガニー、指板はハカランダ、ボディトップはハードロックメイプル。

これらを知っている方は相当のギターマニアです。
(ギターが趣味の方でもこれらのキーワードを知らない方も多いと思います。)

私はかつてこれらが使われたレスポールを所有していました。

1954年製をコンバージョンしたものです。

元々ゴールドトップだったものをはがし、サンバーストにリフィニッシュしたものです。

ほんのりとトラのような杢目が出てきて、それがまた絶妙なのです。

ピックアップはPAFを搭載。

なお、PAFとは、PATENT APPLIED FORのことで、「特許出願中」のシールがピックアップの裏側に貼ってあったのでした。

これらが実にいい音を産み出すのです。

しかし、これらの天然資源はもう使用することができないと聞きました。

だから、1952~1960年までのレスポールは二度とつくれないものなのです。

これらのヴィンテージ・レスポールは、今でも高額で取引されています。

1958~1960年のレスポールは、数千万円の値がつきます。

いちばん有名なのは、レッドツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジのレスポールかもしれません。

おそらく億単位の値がつくと思います。

ギブソンのヴィンテージ・レスポールの魅力にとりつかれた男

かつてのバンド仲間でもギブソンのヴィンテージレスポールを所有している人はなかなかいませんでした。

そういった希少性もありました。

また、ヴィンテージレスポールは1日弾いていても全く飽きません。

それほどの魅力をギブソンのレスポールは持っていました。

しかし、私は独立する十数年前に、それらを売ってしまったのです。

「独立するぞ」という強い決意の意味もありました。

かつて200万円弱で購入した1本は、売りに出したらすぐに300万円で売れました。

私がギターを「封印」してから随分経ちますが、今でも取り戻したいほどの気持ちがあります。

いつかギタリストとして復活したいなと思いつつ、10数年が経ってしまいました。

たしかに音楽シーンは変わったけれど

そんな永遠のブランド、Gibsonが経営危機に陥っているというNEWSは少なからずショックです。

そもそもGibsonが経営不振になった要因が明確になっていませんので断定はできませんが、シェアを広げすぎたか、多角化に失敗したかではないかと推察しております(詳細が明確になったらまた述べたいと思います)。

Gibsonを取り巻く外部環境の変化(脅威)を以下あげます。

〇アナログからデジタルへ
〇音楽シーンの変化
〇本物から疑似へ
〇音楽番組は衰退し、ライブはカラオケ化した
〇代替品(安くてそれなりの性能の楽器)が現れた

内部環境分析にもなりますが、私自身はGibsonというブランドはいつまでも高級楽器であるべきだと思っています。

そのための高級ブランド戦略を徹底すべきではないかと思います。

つまり、薄利多売ではいけません。

為替による影響があるとは思いますが、ギブソンレスポールの中での基本中の基本となる「スタンダード」というギターは、私が高校生の時よりも安いのではないかと思います。

多くの方が安いギターを望んでおり、それに応えるためかもしれませんが、それを敢えてしないことが大切だと思うのです。

ギブソン社がしなければならないことは、原点に戻ることなのかもしれません。

規模も必要以上に広げず、多角化を止めて、ヴィンテージ・ギター文化の伝承に重きを置くことではないでしょうか。

先に挙げた材質(ハードロックメイプル、ホンジュラスマホガニー、ハカランダ)をGibson社が育てることも面白いかもしれません。

これは社会的責任経営にも繋がることでしょう。

どんなにいい会社も危機が必ずあります。

Gibson社もこれまでそうあったように、必ず復活することでしょう。

Gibsonは永遠です。

また詳細が明らかになったら述べたいと思います。

大丈夫でいきましょう!

※2018年5月2日追記:ギブソン社は2018年5月1日に経営破綻してしまいました。

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