スポーツ

伊調馨選手へのパワハラ問題について・・・事態を改善するために

日本レスリング界を揺るがすようなNEWS

平昌オリンピックが終わりました。

我が国の選手を誇りに思います。

東京オリンピックへの期待も高まります。

そういった中、衝撃のニュースが飛び込んできました。

なんと、日本女子レスリングの伊調馨選手が栄監督からパワハラを繰り返し受けていた疑いがあるというのです。

関係者が弁護士を通じて内閣府に告発状を提出したそうなのです。

私自身とても驚きました。

以下、日本経済新聞の記事を引用いたします。

女子レスリングで五輪4連覇を果たし、国民栄誉賞も贈られた伊調馨選手が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとして、レスリング関係者が1月、代理人弁護士を通じ、内閣府の公益認定等委員会に告発状を出していたことが28日、分かった。代理人弁護士の事務所が明らかにした。
栄氏は28日に取材に応じ、告発内容を否定した上で「協会と話し合って対応を決める。五輪4連覇に一生懸命協力したのに、なぜこんなことになったのか」と話した。
告発状によると、伊調選手は2004年のアテネ五輪と08年の北京五輪を連覇した後、指導を受けていた栄氏の意に反して、練習拠点を愛知県から東京都へ移動。それをきっかけに、伊調選手への嫌がらせが始まったとしている。
10年開催の世界選手権のためロシアに遠征した際には、伊調選手のコーチを務める強化委員の男性に指導をやめるよう命じ、従わなかった男性に「言うことを聞かなければ出ていけ」などと脅したと訴えている。
16年のリオデジャネイロ五輪の直前も、伊調選手が練習場所としていた警視庁の施設に出入りできないよう圧力をかけるなど、パワハラを繰り返したと主張している(日本経済新聞 2018年3月1日)。

それに対して、日本レスリング協会ならびに栄強化本部長からは「事実ではない」という文書を発表しました。

以下、日本経済新聞の記事を掲載いたします。

女子レスリングで五輪4連覇を果たし、国民栄誉賞も贈られた伊調馨選手が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとして、レスリング関係者が内閣府の公益認定等委員会に告発状を出した問題で、協会は1日、「当協会が伊調選手の練習環境を不当に妨げ、制限した事実はない」などとする文書を発表した(日本経済新聞 2018年3月1日)。

ここでひとつ、大きな謎が生まれました。

それは、パワハラを受けた当事者であるはずの伊調馨選手本人が告発文の作成に「一切関わっていない」としたところです。

これは最大の謎だと思います。

以下日本経済新聞の記事を引用いたします。

女子レスリングの伊調馨選手は1日、自身が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとする告発状が、レスリング関係者から内閣府の公益認定等委員会に出されたことについて、所属のALSOKを通じ「告発状については一切関わっておりません」とのコメントを発表した。
パワハラとされる事実の有無については言及しなかった。
伊調選手は文書で「しかるべき機関から正式に問い合わせがあった場合は、ご説明することも検討したいと思っています。
それ以外、お伝えすることはございませんが、私、伊調馨はレスリングに携わる者として、レスリング競技の普及発展を常に考えております」とした。
日本協会の高田裕司専務理事は「どんなことで訴えられているのか、分からない。この文書(告発状)はあまりにも意図的。そこに振り回されないように真摯に対応する」と述べた(日本経済新聞 2018年3月2日)。

文部科学省は、週明けにも聞き取り調査を行うことを明らかにしました。

女子レスリングで五輪4連覇を果たした伊調馨選手が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを繰り返し受けたとして、レスリング関係者から内閣府の公益認定等委員会に告発状が出された問題で、林芳正文部科学相は2日、週明けに協会が伊調選手と栄氏から聞き取りを行うと明らかにした(日本経済新聞 2018年3月2日)。

告発文自体の目的は何でしょうか

今の段階で告発文の目的が伝わってきていません。

伊調馨選手の練習環境の改善が目的なのか、パワハラという事態の改善なのか、それとも、栄監督に対する解任要求なのか、明らかになっておりません。

私としては、その目的を明確にして欲しいと思います。

こういう言い方をしたら申し訳ないですが、オリンピック競技には私たちの税金が投入されています。

国民のひとりとして、告発文の目的は知りたいと思うのです。

大切なこと、カイゼンすべきことはコミュニケーション

もし、このことが事実だとして、日本レスリング協会や栄監督が「全く身に覚えがない」ということになるのであるならば、伊調馨選手とのコミュニケーションが日頃から取れていなかったことが明白になります。

一般でもそういった会社は少なくありません。

組織において最も難しいのはコミュニケーションです。

コミュニケーションとは、デジタル大辞泉によりますと以下のようになります。

コミュニケーションとは
1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」
2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
[補説]「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。「親子の―を取る」は親が子に一方的に話すのではなく、親子が互いに理解し合うことであろうし、「夫婦の―がない」という場合は、会話が成り立たない、気持ちが通わない関係をいうのであろう。

私はこういったことは人が集まる組織である以上、常に起こりえると思っています。

もともとコミュニケーションが取れていれば、防ぐことができたと思っています。

そして、本来あるべきコミュニケーションの邪魔をするのは、無意識に沸き上がる思考の癖による感情です。

それがマイナスの感情ならば、コミュニケーションを図ることは極めて難しくなります。

だからこそ、1度色メガネ(先入観)を取って、それよりも大切な組織目標を達成するべく努力することが求められるのです。

告発文を経て、伊調馨選手にとっていちばんいい目的を

それがオリンピック5連覇を目指すのかは現状ではわかりません。

伊調馨選手にとって最もいい目的を決めて欲しいと思います。

目的が明確になったらそれを実現するためにどうしたらいいか協会としっかりと話し合って欲しいと願っております。

関係者は、それに向けて全力で向かっていくことが必要です。

色メガネをとり、感情をコントロールし、ただただ、目的に向かって突き進んで欲しいと思います。

多くの方が望む最高のシナリオは、東京オリンピックで伊調馨選手が金メダルを取り、5連覇を達成することだと思います。

もちろん、伊調馨選手の判断を尊重いたします。

どうあってもそれは当事者の伊調馨選手が決めることですから、例え誰であってもその判断を尊重すべきだと思います。

それを良しとしない思考が協会関係者にあったとしたら、1度協会の存在する目的自体を見直す必要があるでしょう。

なお、一般の企業では、組織内のコミュニケーションが取れずに問題がカイゼンされなければ、第3者に相談する流れができはじめています。

だから、内部告白者を守るようなことも必要になるのです。

この度の流れもそれに近いのかもしれません。

いずれにしても、伊調馨選手に対する諸々の圧力や報復措置と捉えられること等はこれまでもそして今後も絶対にあってはなりません。

本来ならば、協会が全力で伊調馨選手を守るべきなのです。

本末転倒になっているかもしれない現状を重く受け止め、当事者すべてがカイゼンを図るべきだと思います。

私たちは学ばなければなりません

どんなにいい組織にみえても問題点は必ずあります。

むしろ、いい組織ほど問題点が先に出てきます。

自主的に見つけて自主的にカイゼンする人が多いからです。

それが後になって出てこないように先手を常に打つべきなのです。

私は、品質偽造問題も、森友問題も、泰明小のアルマーニの問題も、すべて本質は同じだと思っています。



それは「真の意味でのコミュニケーションが取れていない組織だから起きている」のです。

特に、コミュニケーションのためには「BAD NEWS FIRST!」が大切です。

それが許されない組織では、問題点は常に先送りにされます。

それが一気に吹き出した状態が今なのです。

明るい将来を実現するために、目的を明確にして、無意識に沸き上がる思考の癖を1度捨てましょう。

組織に属する以上は、自分の感情よりも、組織目標の方が優先順位が高くあるべきなのです。

無論、その組織目標が人として正しいものであることは大前提です。

そして、お互いに貢献しようとする意欲にあふれ、相互のコミュニケーションを図りながら実現していくのです。

日本レスリング協会がこの状況をカイゼンし、より良い組織になることを願っております。

大丈夫でいきましょう!

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