2018年3月の静岡県内の有効求人倍率は1.66倍。13カ月連続で全国を上回りましたが

人と会社・企業

2018年3月の静岡県有効求人倍率1.66・・・人手不足を解消するために

2018年3月の静岡県内の有効求人倍率は1.66倍。13カ月連続で全国を上回りました

ゴールデンウィーク前の4月27日に、静岡県における3月の有効求人倍率が静岡労働局より発表されました。

13ヵ月連続で全国平均を上回りました。

少し前の価値観ですと、この結果は素晴らしいですし、景気が良くなる実感と共に歓迎すべきことでした。

しかし、今の私は諸手を挙げて喜ぶことができません。

なぜなら、有効求人倍率の高さを反対から見ると、静岡の中小企業にとってそれだけ人手不足が深刻であることを示しているからです。

少子化、人口減少の脅威が静岡を襲っている実感が極めて強くなっています。

それらについて述べていきたいと思います。

まずは有効求人倍率について、日本経済新聞の記事を引用いたします。

静岡労働局が27日発表した静岡県内の3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.66倍と、前月比0.01ポイント上昇した。全国平均(1.59倍)より0.07ポイント高く、13カ月連続で全国を上回った。好調な建設業や製造業を中心に、県内の旺盛な人材需要が続いている。

有効求人数は前月に比べて1.1%少なかったが、有効求職者数も1.6%減った。求職者の落ち込みが大きく、新規求人倍率は2.54倍と0.01ポイント上昇した。

業種別に新規求人数(実数値)をみると、建設が前年同月比7%増、製造が13%増えた。好調な両業種で旺盛な求人が続いている。期間工の募集があった輸送用機械器具製造が44%増えた。総じて中堅企業を中心に求人が増えている。卸売・小売りは前年の反動や例年の大量募集のずれこみが影響して17%減った。

正社員の有効求人倍率(実数値)は前年同月に比べて0.18ポイント高い1.16倍だった。実数値のため単純比較はできないが、正社員希望者の増加を背景に、前月比では2カ月連続で低下している。

2017年度の平均有効求人倍率は1.58倍と前年度に比べて0.19ポイント上昇した。08年度以来、9年ぶりに全国平均を上回った(日本経済新聞 2018年4月28日)。

この1.66倍という有効求人倍率の数字がいかに高いか、以下の全国の有効求人倍率と完全失業率の推移をあらわしたグラフを見るとわかります(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構)。

全国平均の有効求人倍率がこの度の静岡県の1.66倍を上回るのは、1973年の1.76倍のみです。

それ以外のすべての年の数字よりも、静岡県の3月の1.66倍が上回っているのです。

ひっくり返してみると、いかに静岡県内企業の人手不足が深刻化しているか想像できるのではないでしょうか。

有効求人倍率が高い=人手不足感が強くなる→募集しても人がいません→チャンスロスが発生する→業績が頭打ちになるの悪循環が始まっている

常識として、求人倍率は国内の景気判断を行う際の重要な指標として用いられます。

有効求人倍率が高いと景気がいいという判断ができたわけですが、私自身の価値観が大きく変わろうとしております。

企業単体で見た場合、必ずしも好景気であるとは言えなくなったということです。

私自身の経験値で恐縮なのですが、これまでと明らかに違ってきています。

今の業績のいい中小企業において、最も克服することが難しい経営課題は「人手不足」です。

特に若者に関しては、その傾向が昨年あたりからより強くなってきています。

とても忙しいけれど、人がいないためにチャンスロスとなってしまっている会社も少なくありません。

それだけ人が不足していることが企業業績を頭打ちにさせる可能性があるということです。

その深刻さは、私たちのような地方に存在する中小企業の現場を見ないとわからないと思います。

将来を見通したときに、人がいない、若者が減っていくという危機感の源となる・・・静岡市の人口ピラミッド

静岡市の人口ピラミッドを見ると、生産年齢人口が若くなるにつれて人口が減っていることがわかります。

例えば、私が住んでいる静岡市において今年23歳になる若者は、6,352人です(静岡市企画課年齢別人口より 平成30年3月31日現在)。

この数字をみなさんにも考えていただきたいと思います。

私自身、とても少なく感じます。

男性と女性でそれぞれ3,000人ほどしかいないのです。

そして、とても怖いのは、この先も若者の数は増えていかないということです。

私たちはいやでもこの現実を見なければならないのです。

以下の静岡市の人口ピラミッドをご覧ください。

それに対して、静岡市の事業所数は、38,191です(平成26年度の経済センサスより)。

企業の数に対して、若者の絶対数が不足していることがわかります。

人が足りなくなってくるのは当たり前の事なのです。

静岡は特に顕著かもしれませんが、全国的にも若者が少なくなることは避けられません。

「若者は増えない。減っていく一方」という現実を受け止めるべきなのです。

それを防ぐためには、国全体で子供が安心して産めて育てられるようにしていかなければなりません。

そのためにも収入面で若者が親の収入をあてにせず生活できるように高めていかなければなりません。

そして企業は、まずは人手不足をどうしていくか考えなければなりません。

中小企業はどうしていくか・・・社員さんの友人や知り合いを喜んで進められるように

中小企業にとって、求人に対する応募が来ない状況が当たり前となっています。

ハローワーク、転職サイト、求人誌等を総動員しても難しい時代になりました。

確実な効果のために、自社の魅力を第3者に紹介してもらいましょうというお話も以前しました。

今日は、実際に上記の採用支援ツール以外にやるべきことをお話しいたします。

やるべきことの結論は、「人を大切にするいい会社」を目指しつつ、社員さんの友人や知り合いに「ぜひうちの会社に来て欲しい」と誘うことです。

なおかつ、自信を持って誘えることが「あるべき姿」です。

しかし、そうした時に心に引っかかるものがある人も多いかもしれません。

実は、その引っかかるものが会社をより良くするためのチャンスなのです。

その部分(問題点)を見つけて、改善していくことがいい会社づくりに繋がっていくからです。

ぜひ前向になって、どんどん自分の会社を良くしていきましょう。

人を大切にするいい会社を増やしていきましょう。

また、人を大切にするいい会社は価格競争をしません。

それが社員さんの賃金を高めていくことに繋がります。

いい会社ほど問題点がたくさん出てきます。それは自主的に見つけて改善する社員さんが多いから

圧倒的多数の方は、「いい会社とは問題点がない会社だ」と思い込んでいます。

しかし、現実は全く逆であり、いい会社ほど問題点が出てきます。

自主的に問題点を見つけて改善できる人財が多く存在するからです。

そもそも、人が1日仕事を一生懸命すれば、必ず何かしらの問題点が出てきます。

問題点に対して見て見ぬふりをするか、積極的に見つけて改善するかがいい会社かどうかの分かれ目なのです。

いい会社ならば、積極的に問題点を見つけて改善していきます。

いい会社でなければ、問題点を見つけても見て見ぬふりをしてしまいます。

もしかすると、問題点にすら気がつかないかもしれません。

その差はとても大きいのです。

ぜひとも、社員さんの友人や知り合いに対して自信を持って勧められる会社づくりをしていきましょう。

学生のみなさんにとっては大きなチャンスです

全国の学生のみなさんにとって、静岡に来ればいい会社に入社できる大きなチャンスが到来しています。

暖かくて住みやすい静岡で働いてみませんか?

人を大切にするいい会社も存在します。

そもそも、働くことは、どんなにいい会社に入社しても決して楽なことではありません。

いい会社ほど人に喜ばれる仕事をするわけですから、むしろ大変なのです。

大変ですが、その先にはやりがいや楽しさが待っています。

でも、心配しないでください。

自分たちで会社を良くしていくんだという気概さえあれば、大丈夫です。

ぜひ静岡にお越しください。

ぜひ一人でも多くの方がいい会社に入社されることを願っております。

弊社が出版した『静岡発 人を大切にするいい会社見つけました』もお役に立てられれば幸いです。

こちらのサイトで『人を大切にするいい会社見つけました』で掲載された会社の紹介をしていますのでぜひご覧になってください。

大丈夫でいきましょう!

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