日本ボクシング連盟の山根会長の問題。既視感がすごいですが学んでいきましょう

人と会社・企業

日本ボクシング連盟が揺れている。背景に山根明会長の強権に対する反発

権力を持った人に共通する「何か」について考えてみたいと思います

日本ボクシング連盟が揺れています。

つい先日も、またつい先日も、似たような話を聞いたような・・・。

デジャヴでしょうか。

以下、情報源となってた日本経済新聞の記事を紹介いたします。

アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟が揺れている。日本オリンピック委員会(JOC)などに出された告発状で、助成金の不適切な流用や試合判定の不正疑惑があらわになった。背景には山根明会長(78)の強権ぶりに対する反発がある。3日にはJOCなどがボクシング連盟に第三者委員会による調査を指示したが、事態収拾の兆しは見えない。

各都道府県の連盟会長ら333人が名を連ねた告発状では、リオデジャネイロ五輪代表の成松大介が交付を受けた日本スポーツ振興センター(JSC)からのアスリート助成金240万円を山根会長の指示で3選手で分け合った事実や、同会長がかつて役員を務めた奈良県の選手に勝たせるように審判に圧力があったこと、過剰な接待などを指摘している。山根会長は3日、民放の番組などに出演して助成金の流用は認めたが、それ以外の告発内容については強く否定した。

「一番はパワハラと判定問題。これ以上、選手たちにつらい思いをさせてはいけない」。告発に加わったある県連盟理事は動機をこう語る。関東の強豪高校監督は「試合後に審判が会長から厳しく叱責されているのを会場で見た」と話す。

山根氏は2011年に会長に就任。長らく関係の冷え切っていたプロ側との交流を進めたり、国際大会への派遣を増やしたりして強化を推進。翌12年ロンドン五輪で村田諒太が48年ぶりの金メダルに輝き、清水聡も銅メダルを獲得した。

成果がすぐ出たことがワンマンぶりに拍車をかけたのか。12年10月の理事会では「終身会長」を決議。周りがイエスマンばかりになり、ものが言えない空気が強まっていったという。

反体制派の不満は膨らんでいた。2年前に国体実施競技の選定評価で最下位になり、23年から隔年開催に格下げになったことが火をつけた。さらに昨年4月には、プロ側が主催する15歳以下のキッズ大会に参加した場合、将来の選手登録を認めない可能性を含む決定を下した。近年のキッズボクシングの隆盛が競技力向上や底辺拡大に寄与しているだけに「このままでは将来がない、という危機感で行動に出た」と告発人の一人は話す。

JOCは3日、日本スポーツ協会とともにボクシング連盟に独立した調査機関を8月20日までに設立し、9月28日までに調査結果を報告するよう指示した。ただ、執行部と反体制派が激しく対立する状況で適切に行えるか不透明だ。早期に収拾できないようだと、開幕まで2年を切った東京五輪への影響も避けられなくなる(日本経済新聞 2018年8月4日)。

みなさんはどのように思われますか?

「またしてもか」という残念な気持ちになった方も少なくないでしょう。

大変失礼な言い方ですが、どうしてこのような方がリーダーなのでしょうか。

また、このようなタイプの方がなぜこうも多いのでしょうか?

私たちは学ばなければなりません。

権力を持った人に共通する「何か」について考えてみたいと思います。

「反対意見を許さない」いわゆる典型的な専制型のリーダーシップ

権力を持った人が間違った方向に陥ってしまうケースがよくありますが、そこには共通するものがあります。

まずは「反対意見を許さない」ということです。

「自分の思い通りに人も組織も動かすモノだ」と思い込んでいます。

大きな勘違いですが中にはそれがリーダーシップと思い込んでいる人もいますので学んでいきましょう。

リーダーシップとは、ブリタニカ国際大百科事典によりますと次のように記されています。

集団の目標や内部の構造の維持のため,成員が自発的に集団活動に参与し,これらを達成するように導いていくための機能。この機能は,一方で成員の集団への同一視を高め,集団の凝集性を強める集団維持の機能を強化させるとともに,他方で集団目標の達成に向って成員を活動せしめる集団活動の機能の展開を促すということにある。そのことからリーダーシップ機能は,表出的・統合的リーダーシップと,適応的・手段的リーダーシップに分化していく。また,リーダーシップ類型からみると,放任主義型,民主主義型,権威主義型がある。また三隈二不二らはPM理論と呼ばれるリーダーシップ論を展開している。

最後に書かれている権威主義型とは専制型とも言いますが、今回のケースにあてはまるタイプです。

専制型リーダーの最大の特徴は「反対意見を許さないこと」・・・だからみな「裸の王様」になりがちであること

専制型のリーダーシップを簡単にまとめると以下のようになります。

〇リーダーは反対意見を許しません
〇リーダーは部下を信頼していません
〇意思決定には部下を参加させません
〇部下は厳しい懲罰によって働かされます
〇リーダーと部下の相互作用(双方向の関係性)はほとんどありません

このようなリーダーの元ではパワハラが日常的に行われています。

勇気を持って意見を言った側近はみな辞めさせられてしまいます。

それゆえ、周りの人たちはイエスマンしかいなくなってしまいます。

現場の問題点はリーダー本人にまで上がってきません。

現場と乖離した判断をしてしまうようになっても本人は気がつきません。

まさに「裸の王様」状態です。

そんなときに大きな問題が起こるものなのです。

最後は「団体交渉」することでしか事態の解決はありません

今の時代にこのようなタイプのリーダーは少なくなっていると思いたいですが、まだまだ存在します。

みなさんがよく知るあの会社も、あの団体も、専制型のリーダシップかもしれません。

はっきり言って時代に合わないタイプなのですが、リーダーが時代に合わせようと自分を変える気が全くない点が致命的です。

勇気を持って進言しても「なんでお前にそんなことを言われなければならないんだ?」が決まり文句です。

リーダーが気付いてくれることを願うばかりですが、部下のみなさんは諦めの境地です。

最後は「団体交渉」することでしか事態の解決はありません。

それも圧倒的な数で対抗するしかありません。

今回のケースもそうだと思いますが賢明な判断だと思います。

ひとりはもちろん、少人数で闘ってはいけません。

それを反対に捉えた企業のリーダーがいい会社をつくっていく

私は専制型リーダーはとても難易度が低いと思っています。

それと反対の高度なマネジメントをお伝えします。

「苦言を呈する部下を大切にした」という小森治カイゼン・マイスター社長は、リーダーのあるべき姿を教えてくださっています。

「BAD NEWS FIRST!」が機能する組織こそ強く、人がやりがいを感じ、生産性も高まるのです。

人を大切にするいい会社の筆頭である未来工業さんも伊那食品さんも部下からの提案をとても大切にしています。

何よりも社員さんの自主性を大切にしているのです。

そうでなければ生産性が高まる訳がないのです。

その代わり、社員さんは自分自身で厳しさを持たなければなりません。

だから、実はこれらのマネジメントは高度なのです。

だからこそ挑戦すべきなのですが。

専制型リーダーの方がとても簡単なのです。

また、部下の社員さんも「心を殺しさえすれば」楽なのです。

しかしそんなことをしてはいけないと思います。

専制型リーダーはあなたの身近にもいる。人は誰でもそうなってしまう可能性があるから気をつけること

私たちの身近にも「心を殺す場面」に出くわします。

日頃の報告、連絡、相談の場でもパワハラのようなことが起こりがちです。

リーダーは部下の意見を耳にせず、一方的に怒っているケースがよくあります。

そういったリーダーがよく口にする言葉をお伝えします。

「報連相は常識だ」です。

そして、その内容が自分のイメージと違っていれば即座に叱るのです。

部下はごまかすようになります。

それでは何のための報連相なのかわかりません。

私たちはマネジメントも次のステップに入っている

間もなく戦後73年が経とうとしています。

混乱の時代の中では専制型リーダーが必要だったかもしれません。

しかし、時代は大きく変わり、私たちのマネジメントも「人間性尊重」が大きく求められています。

専制型リーダーが多く存在する会社は働く人がいなくなってしまい滅んでしまう日が訪れるかもしれません。

パワハラという言葉は20年前には無かったのです。

それだけ時代は大きく変わっています。

中小企業支援の現場に生きていて、痛感することです。

だからリーダーもより良く変わっていくことが求められるのです。

誰もがやりがいを感じて働くことができる社会の実現に向けて、リーダーは「人を尊重する」マネジメントを身につけるべきです。

そして、私たちはリーダーも部下も含めて、誰もが自分自身に厳しさを持たなければならないと思います。

それらがパワハラを無くすことに繋がると思っています。

それは自分自身にやみくもに厳しくするという訳ではなく、フレームワークがあります。

明確な目的とそれを実現する数々の目標を持って、それまでの思考の癖・先入観・常識と闘い、失敗しながらも前に進んでいく生き方をすることです。

リーダーは組織の方針を示したら、あとは部下に任せつつサポートする側に撤することです。

これらも人を大切にするいい会社に共通する仕組みです。

大丈夫でいきましょう!

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