やりたいことと気が進まないこと

  1. 人と会社・企業

富田哲弥の経営「哲」学3

多くの場合「やりたいこと」はやらなくてもいいことで、「気が進まないこと」はやらなければならないことである。
「あるべき姿、なりたい自分」になるためには「やりたいこと」をやり続けるだけでは達成できない。
そうなるためには、「あるべき姿」を常に意識し、「気が進まないこと」をいかにマネジメントし、愚直に積み上げるかである。

仕事と人生を幸せにするには逆転の発想が求められる

そもそも、「やりたいこと」とは何でしょうか?

辞書には以下のように書いてあります。

ある行為について、それを実行したい、行動を起こしたいといった欲求を述べる表現(実用日本語表現辞典より)。

やりたいことは基本的に自分の欲求がメインになります。

「やりたいこと」だけをやって人生が幸せになればこんなにいいことはありません。

しかし、実際にそのような人は極めて少ないと思います。

強いて言えば、「大きなやりたいこと」があって、それを実現するために「気が進まないこと」を積み重ねている人が幸せな人生になっているのだと思います。

「大きなやりたいこと」を実現する際に、「小さなやりたいこと」が邪魔をしますがそれらは極論を言えば「やらなくていいこと」です。

プロ野球選手やJリーガーを例に見てみましょう。

選手にとって野球は仕事です。サッカーも仕事です。

試合で活躍したいという最大の目的であり欲求(大きなやりたいこと)はプロ選手のみなさんに共通することでしょう。

プロである以上、試合で結果を残すことが「最大のやりたいこと」のはずです。

しかし、試合の中で結果を残すためには、「気が進まないこと(やりたくないこと)」を積み上げなければいけません。

端的に言えば、それは練習であり、自己節制です。

また、試合で活躍したいという「大きなやりたいこと」を実現する際には、数々の「小さなやりたいこと」が邪魔をします。

端的に言えば、遊びたい、怠けたい、美味しいものをたくさん食べたい、お酒を飲みたい、タバコを吸いたい等です。

小さなやりたいことをすべて満たしていたら試合で活躍することは困難でしょう。

試合で活躍している人は、すべからく「気が進まないこと」を積み上げているのです。

これは私たちの仕事でも同じことが言えるのでは

「大きなやりたいこと」とは、そもそもの仕事の目的となるべきです。

そもそも仕事は必ず誰かの役に立っていますので、大きな目的は設定しやすいです。

ところが、それが自分だけのためになると仕事が近視眼的になりやりがいが感じられなくなります。

仕事において最も理想とする状態は以下です。

お客様に喜ばれたい。そのために何をしたいか?
上司や同僚から喜ばれたい。そのために何をしたいか?
自分が休みたい。そのために何をしたいか?
仲間を休ませたい。そのために何をしたいか?
自分の給料を高めたい。そのために何をしたいか?
仲間の給料を高めたい。そのために何をしたいか?

おそらく、多くの方が答えられないのではないでしょうか。

明確に答えられる方は仕事が大変充実しており、とても幸せな方であると言えます。

少ないですが、実際にこうした働き方をしている人はいます。

現実的に多くの方は以下の状態で仕事をしています。

お客様に喜ばれたい。そのために何をするべきか?
上司や同僚から喜ばれたい。そのために何をするべきか?
自分が休みたい。そのために何をするべきか?
仲間を休ませたい。そのために何をするべきか?
自分の給料を高めたい。そのために何をするべきか?
仲間の給料を高めたい。そのために何をするべきか?

何をするべきかという内容は、「気が進まないこと」に捉えられます。

だから、仕事全体までが気が進まないことになりがちなのです。

そもそも、気が進まないことは

やりたいことの反対です。やりたくないことです。

仕事の場合は、目の前の仕事だけでは完結しません。

整理・整頓であったり、段取りであったり、PDCAサイクルを回すことであったり、目の前の仕事以外に気が進まない(やらなければならない)仕事があります。

しかし、それらはそもそも、仕事をより良くするために必要なことなのです。

プロ野球選手やJリーガーでも「試合」で活躍する選手は、似たようなことを積み上げているのです。

試合だけ活躍できる人はいないでしょう。

みなさんにとっての試合時間は、いわゆる「労働時間」です。

その限られた中で、人に喜ばれることを積み上げていくことが求められますが、労働時間の中だけでは足りないと思う方は自然です。

真に仕事ができる方は、プライベートの充実度も睡眠の充実度も仕事にフィードバックされているのです。

それは気が進まないことではなく、自然にやりたいことに変わっている状態なのです。

やりたいことが見つからないという人は

案外やりたいことが見つからない方は多いです。

それが経営や仕事においてはなお難しく感じますが、敢えて逆転の発想をしましょう。

そもそも、経営や仕事には必ず商品・サービスを提供する相手がいます。

自分だけの欲求を満たすことよりも、いわゆるニーズが重視されます。

自分の欲求=やりたいことがお客様に喜ばれることになることがいちばん理想です。

その視点ならば、やりたいことが見つかるのではないでしょうか。

本当にやりたいことを見つけるのはとても難しいことなのかもしれませんが、見つかった場合は幸せなことなのです。

本当にやりたいことを実現するために、小さなやりたいことではなく、気が進まないことを積み重ねるのです。

やがて気が進まないこともやりたいことになれば、こんなに幸せなことはありません。

やりたいことが人を喜ばせたり、人の役に立ちたいということになれば、1年後の今日この日はワクワクしたものになる

自分のやりたいことと人のニーズ(喜ばれること)が合っていることが働く人の究極の理想です。

それは自分がやりたいことを追求した結果、関わる人が幸せになるということです。

人に喜ばれた時に、自分のやりたいことも実現するのは幸せな人生だと思います。

そして、案外目の前にそれができるチャンスがあると思います。

ぜひみなさんの働き方を見直してみてください。

そして積み上げてみてください。

きっと、1年後の今日この日がワクワクと楽しみなものになってきますよ。

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