真の差別化とは?

  1. 人と会社・企業

目次(ページコンテンツ)

富田哲弥の経営「哲」学5

差別化とは2種類ある。
ひとつは、業界初、地域初となるような新商品・サービスを開発すること。
もうひとつは、誰もができることを誰もができないくらい繰り返し徹底して行うことである。
中小企業の場合は特に後者が重要であるが、実に多くの企業で課題となっている。
例えば、5S(整理・整頓・清掃・清潔)のひとつひとつは小学校の時に習ったことだ。
それを積み重ねた企業が差別化を実現しているのである。
それを実現するのは経営者の姿勢とスタッフひとりひとりの力である。
スタッフがそうなるために重要なのは、経営者が当たり前のことを当たり前にこなすスタッフに対して感謝の気持ちを表すことである。
スタッフも当たり前だと思い込んでいる休日や給料に対してありがたいという気持ちを忘れてはならない。
それらがお互いに持てなくなった時に、その企業の成長は止まる。

長くなってしまいましたが、私の会社では差別化についてこのように結論付けております。

多くの方が差別化を誤解している

差別化は「業界初、地域初となるような新商品・サービスを開発すること」であると非常に多くの方が考えられています。

その通りですが、ではそれをどうやって産み出すかについては多くの会社で反対のことをしています。

「業界初、地域初となるような商品・サービス」を産み出すためには、膨大な「量」のアイディアが必要です。

質ではなく量なのです。

量の中から質の高いアイディアが生まれるのです。

いきなり質を求めてもアイディアは出ません。

未来工業さんが提案制度について「○でも△でも□でもいいから出してくれ」という真意がわかります。

しかし、人はいきなり質を求めてしまうものなのです。

ここがポイントです。

質の高いアイディアを生むのは質より量を良しとする組織風土であり人を尊重する姿勢

二つ目の差別化要因である「誰もができることを誰もができないくらい徹底すること」には、社員さん全員の「アイディア出し=提案」が含まれます。

現実的なことを言えば、良質なアイディアは1000個に数個の割合です。

1000個出している中でひらめきが生まれ、良質なアイディアが出てくるのです。

しかし、人はいきなりその数個の「質」を求めてしまうものなのです。

質を求めるばかりに、量の部分についてはつい否定をしてしまうものなのです。

すると、社員さんは「どうせ否定されてしまうからアイディアを出さなくてもいいや」としてしまいます。

やがて社員さんは考える事を放棄してしまいます。考えないことがいちばん駄目なことです。

多くの会社で提案制度が形骸化してしまうのはそうした理由です。

そのために批判厳禁でアイディアを出せる風土を構築することが非常に大切なのです。

人のためを想い、人の役に立つ提案ならば、どんな提案でも許されるようにすることです。

これらは人を尊重することそのものでもあります。

当たり前の事に感謝する気持ちであります。

量から質を生む「誰もができることを誰もが徹底して行える社風」を作り出していきましょう。

当たり前の事が当たり前にできることが真の差別化

人を尊重することは当たり前の事です。

しかし、その当たり前ができないのです。

当たり前の事は挨拶も同じです。

気持ちのいい挨拶をはじめから最後まで徹底している会社は実は多くありません。

これは驚かれると思いますが、「いい会社」だと言われている会社にうかがい、いちばんはじめにがっかりする部分はこの挨拶です。

挨拶が大切だと感じていない人はいませんが、いざ自分が挨拶をすると自分の感情が邪魔をします。

自分の感情ではなく、相手に喜んでもらえることが自分の満足度に繋がることを意識し、常に優先することが大切なのです。

5Sもそもそもは何のために必要なのかを明確にしている会社は少ない

そして、当たり前の5Sですが、そもそも5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の目的を明確に応えられる方は実に少ないです。

整理とは「いるものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること」です。

整頓とは、「何がどこにあるのか誰が見てもわかるようにすること(定置化)」です。

なぜこんなことが必要なのでしょうか?

働く人がものを探す時間は年間150時間(9,000分)と言われています

1日に換算すると(9,000分÷245日)、36.7分間ものを探しているのです。

それはムダな時間です。

その時間を生産性が高まることに使った方が余程いいのです。

明るい将来のための商品・サービスを考えた方がいいのです。

そもそも私たちの働ける時間に限りがあります。

だから、ものを探す時間がなくなるだけで大きな差別化となるのです。

社員さんの数だけ差別化が図れます。それが年間積み重なれば相当の差別化要因となります。

それが真の目的です。

そして、それらを産み出すのは他でもない「人財」なのです。

誰もができることを誰もができないくらい徹底すれば、将来のための時間が捻出されます。

なおかつ、質より量のプロセスの中で「業界初、地域初となる商品・サービスも生まれる」のです。

差別化には機械化もありますが、それらはすぐに模倣され、陳腐化します。

なかなか真似できないのが「人財」が創りだし提供する商品・サービスなのです。

真の差別化を実現していきましょう。

大丈夫で行きましょう!

弊社の講演会・セミナーの特徴は
お客様の高い満足度です。
企業支援の事例や現場のノウハウが
フィードバックされるためです。

詳しくご覧ください