ホワイトでもブラックでも・・・働き方の本質は(企業支援の現場から)

  1. 人と会社・企業

富田哲弥の経営「哲」学

俗に言う「ホワイト企業」の中にもブラック企業のような働き方をする人がいる。
俗に言う「ブラック企業」の中にもホワイト企業の社員さんのような働き方をする人もいる。

これが数多くの会社を現場で支援してきた私の結論でもあります。

「あれ?」と思われる方はぜひ参考になさってください。

ブラック企業とは以下のことが(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」に書いてあります。

以下、引用します。

労働者を酷使・選別し、使い捨てにする企業。「ブラック会社」ともいう。
度を超えた長時間労働やノルマを課し、耐え抜いた者だけを引き上げ、落伍(らくご)者に対しては、業務とは無関係な研修やパワハラ、セクハラなどで肉体・精神を追い詰め、戦略的に「自主退職」へと追い込む。
金融危機の影響で就職難が深刻化した2000年代後半から、こうした悪辣(あくらつ)な企業を指すようになった。
その明確な定義はないものの、以上のような「合法か否か」の境目をはるかに超えた「劣悪な労働」「峻烈(しゅんれつ)な選別」「非情な使い捨て」などが特徴で、企業規模や知名度とは関係なく、入社3年内の離職率の高さや社員の年齢構成(30~40代が極端に少ない等)が1つの指標とされる。

これはまさにブラック企業ですね。

こうした会社が存在するのならば、速やかにその会社はカイゼンをするべきです。

カイゼンがないのならば、その会社には人が入社してはいけませんし、市場の洗礼を受けるべきです。

私が問題としたいのは、「働き方」です。

ブラック企業、ホワイト企業という言葉があるように、ブラックな働き方、ホワイトな働き方があると思っています。

ブラックな働き方とは、長時間労働だけではありません。

端的に言えば、社員さんが目先の楽を求めて「やらされ感」「人ごと感」「指示待ち」で仕事をしていれば、どんなにホワイト企業であると外部から言われている会社であってもそれはブラックな働き方であると言えます。

中にはホワイト企業の社風に合わずに辞めてしまう社員さんもいることでしょう。

それはとても残念なことです。

反対に、仕事にやりがいを感じ、仕事を提供する相手のために「当事者意識」を持って知恵と工夫を出している社員さんは、どんなに周りがブラック企業だと言っていても当人はホワイト企業の社員さんのような働き方をしているのです。

そのような場合、会社は社員さんを徹底して大切にしなければなりません。

真のホワイト企業は「人を大切にするいい会社」です。

未来工業さんや伊那食品工業さんは徹底して社員さんを大切にするパールホワイト企業です。

会社は社員さんを大切にし、社員さんも人に喜ばれる仕事をするために自分の能力・魅力を最大限に発揮しようとします。

そもそも仕事は必ず誰かの役に立っている・・・その原理原則を踏み外さず、自分事(当事者意識)で人が喜ぶことを考え、実行し、振り返り、カイゼンする訳ですから大変です。

なお、私は「人を大切にするいい会社」において「楽(らく)な働き方」だけをしている社員さんを見たことがありません。

「大変だけど楽しい」が人を大切にするいい会社の社員さんに共通している認識です。

仕事は相手が喜ぶことを感じることでより大きなやりがいを得られるのです。

仕事ぶりの評価は、長時間働くことでは決してありませんし、そうであってはなりません。リーダーはいい評価者であることが求められます。

しかし、特にサービス業をはじめとしてこうした傾向が未だ根強いですね。

その原因は仕事のゴール(目的)が明確でないから起こることだと感じています。

そして、仕事ぶりの評価が「イメージ」である点も問題です。

つまり、「長い時間働いている人がいい仕事をしている」という間違ったイメージが未だ根強いのです。

その判断をするリーダーもそもそも何が大切かと言うことを常に明確にしていなければなりません。

リーダーは部下・後輩のモチベーションを上げることが真の仕事であり、かつ、いい評価者であるべきです。

そして、最も大切なのは仕事のそもそもの目的を明確にすることです。

私たちは、「そもそも仕事とは必ず誰か(人)の役に立っているもの」であり、人に喜ばれること、人のためになる仕事をすることが仕事の目的であることをブレずに持ち続けるべきなのです。

さらに、私たちは「そもそも働ける時間に限りがある」というところからスタートするべきです。

そのゴールから組み立てれば無駄な残業は随分減ることでしょう。

人に喜ばれる仕事をするためには目の前の仕事だけこなしていればいいと言うものではありません。

仕事の目的を明確にした上で、仕事の前の段取りと、仕事をした後の振り返りとカイゼンが必要になります。

それらを限られた時間で行うのです。

「急がば回れ」というような逆転の発想が必要となります。

そうした働き方ができる社員さんはまさに会社の宝「人財」であり、会社は何よりも大切にするべきなのです。

会社は大変な仕事の先にある「楽しさ」を社員さんに感じてもらう仕組みを徹底的に作るべきなのです。

人を大切にするいい会社を増やせばいい世の中になります。

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