『静岡発人を大切にするいい会社見つけました』が発売から3ヶ月が経ちました。
谷島屋書店さんの総合ランキングが発表され、本書は第2位に紹介されていました(11月6日~11月12日の集計)。
みなさま、本当にありがとうございます。
本書は発売から3ヶ月が経ちましたが、未だ本屋さんのランキングに紹介されていることは本当にありがたいことです。
なお、谷島屋書店さんは静岡県内に19店舗あるそうです。
その中での総合ランキングですから、いかに多くの方に支えられているかを実感いたします。
心よりお礼申し上げます。
みなさまの会社がより良く変わることを心より願っております。
さて、本書には以下の8つの選定要因により5社の会社が紹介されています。
(1)人を大切にする経営をしていること
(2)スタッフさんが自ら進んで働く喜びを得ようと努力していること
(3)業績がいいこと
(4)価格競争をしないこと
(5)ローテクであること
(6)組織風土・社風がいいこと
(7)日本一、日本初にこだわること
(8)一般の人に対して知られていないこと
今回は「人を大切にする経営をしていること」とはどういうことか述べたいと思います。
選定要因その1「人を大切にする経営をしていること」とは
大切にする「人」とは、社員とその家族、協力会社、お客さま、地域の人や社会的弱者です。
簡単に言えば、会社に関わるすべての人を大切にするということですが、社員とその家族を大切にすることは優先順位の筆頭です。
その取り組みは、ただ単に給与や休日等の制度的なもののみを充実させるということではありません。
働く人をかけがえのない「人財」として尊重し、本人の能力・魅力を常に最大限に発揮して仕事をしてもらうことを通じて幸せにすることです。
幸せとは、「人に褒められ、必要とされ、役に立ち、愛される」ことによって得られます。
特に「褒められ、必要とされ、役に立つこと」は仕事を通じて得られます。
そもそも仕事というものはどんな内容であれ、必ず誰かの役に立っているのです。
それが感じられることで真のやりがいにつながります。
その関係を会社と社員、社員同士、協力会社、お客さま、地域の人たちと構築することが大切なのであり、それらの積み重ねによって給与や休日等の制度面も充実し、やりがいと相まって機能してくるのです。
それゆえ、会社は働く人が自分のためではなく、誰かのために役に立つことを念頭に仕事をしてもらうように人を育成することが求められます。
そのような「人財」は会社にとってかけがえのない宝であり、徹底的に大切にするべきなのです。
反対に、自分のためだけに仕事をしていると目先のことばかりにとらわれてしまい、働く喜びが見失われていきます。
仲間への意識も、お客様への意識も弱くなっていきます。
そのような人が集まっている状況の会社では、いくら制度を充実させても機能しないのです。
結論として、会社は働くすべての人が「褒められ、必要とされ、役に立っていること」が社内からも社外からも感じられるように経営努力をするべきなのです。
それはすなわち、自ら進んで考え、実践し、チェックし(気づき)、カイゼン(より良く)することができる人を育成することなのです。
人を大切にするいい会社が増えればいい世の中になります。
大丈夫でいきましょう!