PDCAサイクル

がんばらなければならない人でも評価される会社がつくれるか

タイトルを見て「あれ?」と思った方が多いと思います。

みなさんはどちらの会社で働くことを希望しますか?

○正しくがんばっている人が正しく評価され、がんばらない人は評価されない会社

○正しくがんばっている人もがんばらない人も評価される会社

おそらく前者を選択する人が多く、後者を選択される方は少ないでしょう。

後者の場合はむしろ不公平を産むかもしれません。

しかし、案外悩まれた方も多いことでしょう。

そのような方はしっかりと現実を見ているからこそ悩まれるのだと思います。

それについて考えていきたいと思います。

では、もう少し詳しく会社を見てみましょう。

みなさんはどちらの会社で勤めることを希望しますか?

○自分の能力・魅力を最大限に発揮している人は正しく評価され、自分の能力・魅力を30%しか出していない人は評価されない会社

○自分の能力・魅力を最大限に発揮している人も、自分の能力・魅力を30%しか出していない人も評価される会社

これもまた多くの方が前者を選ばれるかもしれません。

現在みなさんが前者のような会社で勤められているとしたら、がんばることによってやりがいを感じられていることでしょう。

また、現実的に後者のような会社は考えられないと多くの方が思うかもしれません。

ここで少し考えてみたいのです。

私は次のような社員さんのコメントを聞くことがあります。

「あるべき姿」をみなさんのコメントから考えてみましょう。

①私はとてもがんばっているのに、会社がいい評価をしてくれないのです。

②あの人はとてもがんばっているのに、会社がいい評価をしてくれないのです。

③私はまだまだがんばらなければならないのに、会社からいい評価をもらっています。

④あの人はまだまだがんばらなければならないのに、会社からいい評価をもらっています。

①と②は自分の評価以上に会社が評価してくれないケースですが、どちらもマイナスの感情です。

これではモチベーションが下がります。

③と④は自分の評価以上に会社が評価してくれるケースですが、自分の場合はプラスの感情、他人の場合はややマイナスの感情となるのが面白いところです。

そして、「あるべき姿」は③です。①~④の中で本人のモチベーションが最もあがります。

「人を大切にするいい会社」ではそのような仕組み作りを懸命にしています。

これで社員さんが手を抜いてしまったらいけませんが、人を大切にするいい会社の社員さんは常に自分自身に厳しく常にPDCAサイクルを回していますので大丈夫でしょう。

①②④のようなことが起こらないように、みなさんが常に問題点をあげてカイゼンしているのです。

では、③のような会社をどうやってつくっていくか考えましょう。

そもそも何のためにがんばるのか?(能力・魅力を発揮するのか?)目的を明確にする

もちろん、最大の目的は自分のためでいいと思います。

しかし、よくよく見るとそれだけではないことに気がつきます。

みなさんの仕事を振り返ってみてください。

あなたの仕事は誰かの役に立っていませんか?

社内の仲間(上司、同僚、部下、他部署)、そして、お客様に喜ばれていると思います。

これらの方々に仕事を提供して「ありがとう」と言われませんか?

言われないとしたら会社にもあなたの働き方にもカイゼンすべき問題点があります。

そう、自分の能力・魅力は、人のために役に立っている事に気がつくのです。

製造業だろうと、卸だろうと、小売りだろうと、サービスだろうとそれは変わりません。

だから、仕事は必ず誰かの役に立っているのです。

そして、自分の能力・魅力を高めればそれだけ人が喜ぶ仕事を提供できるようになるのです。

人のために自分の能力・魅力を発揮することが真の自己実現です。

がんばる目的は、「仕事を提供する誰かに喜ばれる(褒められ、必要とされ、役に立つ)ため」です。

その誰かが喜ぶこと(目的)から、いつまでに(期限)、何を、どこでどのように、さらに具体的にいつやるか、さらにいくらで・・・と言った計画を立てるのです。

目的を明確にして計画を立てることで仕事の内容がより具体的になりムダがなくなります。

その結果を積み重ねることでやりがいが増し、お給料やお休み等の自分自身の待遇の向上に繋がるのです。

さらに自分の家族や仲間も喜ぶのです。

がんばることは2種類あることを意識する

ここまでのお話の中で「自分は正しくがんばっていないな」と認識された方はこれからカイゼンを進められることできっといい評価をもらえるようになるでしょう。

問題は、「自分はがんばっている」と思い込んでいる人です。

評価をされて不服を唱える方は大抵「自分だってがんばってる!」というのです。

それでは正しくがんばるということはどういうことか考えてみましょう。

仕事をがんばるとは以下の2種類があります。

○目の前の仕事をがんばる
○目の前の仕事の質をより高めるために、段取りとその後のチェックをし、カイゼンすることをがんばる

人に喜ばれるいい仕事をするためには、前者だけでは足りないことに多くの方が気付かれたことでしょう。

しかし、前者だけの状態で「私はがんばっています」と言ってしまう方はとても多いのです。

正しくがんばるとは、後者を含めた仕事を愚直に行うことなのです。

いいリーダーとはいい評価者である

会社は社員さんのモチベーションを高めるために、いいリーダーの育成が重要です。

リーダーの最も大切な仕事は部下・後輩のモチベーションを高めることだからです。

そして、そもそも評価というものは、評価される人のモチベーションを最終的に高めることが目的なのです。

ところが多くの会社で反対になっています。

つまり、評価されることによってモチベーションが下がったままになるケースが多いからです。

リーダーが部下・後輩の問題点だけを言ってしまい、今後の希望を失わせてしまうのです。

いい評価者は部下・後輩が一時的にがっかりしてしまうような評価になったとしても、「こうしていけば自分の評価はあがっていくんだ」ということを明確にすることによって最終的にモチベーションを高めることができるのです。

年功序列がいちばん生産性が高まる?

会社は目先のことではなく、本質を見据えた組織作りと評価制度を採用するべきです。

評価制度の究極は、実は年功序列制度であると考えられます。

人を大切にするいい会社の中には年功序列制の評価制度となっている会社も少なくありません。

しかし、年功序列制度が機能するために不可欠なことがあります。

それは、常に自分の能力・魅力を最大限に発揮しようと努力している人財によって組織が構成されるということです。

しかも、それは強制ではなく、自主的にそのような状態になっていなければなりません。

だからこそ毎年それを積み重ねれば、年齢を重ねる毎に経験、人格共に磨かれていくのです。

年功序列は楽なイメージがあるかもしれませんが、短期的な思考では機能しません。

目先のことではなく、少し先を見通し、正しくがんばることが求められます。

正しくがんばっているからこそ「仕事は大変だけど、楽しい」と感じられるのです。

そういった会社を増やしていきたいですね。

大丈夫でいきましょう!

熱弁する富田哲弥

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