リーダー・上司がやさしいだけでいい理由とダメな理由

  1. 人と会社・企業

リーダーがやさしいだけでいい組織をつくることが理想

よくリーダーは、やさしいだけでは駄目だと言われます。

果たして本当にそうでしょうか?

今日は、そのことについて述べたいと思います。

私は、リーダーが「常にやさしいだけでいいように」していくことが組織の「あるべき姿」だと思っています。
(ぜひ逆転の発想をしてみましょう。)

将来的にもこうしたリーダーが機能する会社づくりがますます求められると思っています。

ちなみに「やさしい」とは、デジタル大辞泉によりますと以下のように記されています。

やさしいとは
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。「―・い顔かたち」「声が―・い」
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。「気だての―・い子」
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。「地球に―・い自動車」「肌に―・い化粧水」
5 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
「なにをして身のいたづらに老いぬらむ年のおもはむ事ぞ―・しき」〈古今・雑体〉
6 控え目に振る舞い、つつましやかである。
「繁樹は百八十に及びてこそさぶらふらめど、―・しく申すなり」〈大鏡・序〉
7 殊勝である。けなげである。りっぱである。
「あな―・し、いかなる人にてましませば、味方の御勢は皆落ち候ふに」〈平家・七〉

やさしいという言葉にこれほどの意味があることに驚きます。

これらを参考にすると、リーダーには、他人に対しての思いやりがあり、穏和で、悪い影響を与えず、つつましやかに、立派であることが求められると思っています。

また、上品であることも大切かもしれません。

なお、「やさしい」を英語にすると、以下のようになります。

thoughtful、elegant、amiable、genial、cordial、affable、soft、kind、affectionate、tender

リーダーには、愛情の深いという「affectionate」という言葉が大切だと思います。

その意味において、言葉が乱暴かもしれませんが、時として愛の鞭があっても私はいいと思います。

「あるべき姿」を実現するために

リーダーが「常にやさしい」という「あるべき姿」を実現するためには、リーダーと部下・後輩のそれぞれで求められることがあります。

まず、リーダー本人の努力について述べます。

努力の前提は、目的を明確にして、計画、実行、チェック、カイゼンのサイクルを回すことを示します。

リーダーが常にやさしくあるために、求められる条件をひとつあげろと言われたら以下のようになります。

部下・後輩が明確な目的を持ち、仕事を提供する相手の立場になり、かつ、指摘される前に自分の能力・魅力を最大限に発揮できるよう努力(PDCAサイクルを回している)することです。

部下・後輩が「指示待ち人間」、「やらされ感」ではいけません。

リーダーは、部下・後輩が「当事者意識」を持って仕事をしてもらうようにマネジメントをするのです。

それができなければ、リーダーは部下・後輩に気付いてもらうための行動を示さなければなりません。

部下・後輩はリーダーが厳しく言わざるをえない時を意識する

もし、部下・後輩が気付かなければ、リーダーが厳しくならざるを得なくなるでしょう。

その時を具体的に考えてみましょう。

仕事には必ず提供するお客さまが存在します。

会社は、商品であれサービスであれ、そのお客さまに喜んでもらうための仕事の提供が常に求められるのです。

反対に、自分の不注意でお客さまを失望させ、会社の信用が失われ、取引が少なくなってしまえば、会社自体の存続が難しくなります。

ですから、部下・後輩が仕事に対しての明確な目的を持ち、自主的にPDCAサイクルを回せていなければ、お客さまを喜ばせることはできないのです。

もし、部下・後輩がそのことに気がついていなければ、気付いて行動を変えてもらうためのアクションをリーダーは示さなければなりません。

リーダーがやさしく言って、部下・後輩がカイゼンできるのならば、それがいちばんです。

しかし、人間というのは、どうしても自分に甘くなってしまいます。

「これでいいや」という気持ちが無意識のうちにわき上がります。

また、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざの通り、意識していないとすぐに元に戻ってしまうものなのです。

リーダーは、「変わらなければならない」という気持ちと行動を部下・後輩に促すために、きついことを言うのです。

きつく言うのは、あくまでも「より良くする」というカイゼンが目的であり、それがお客さまや会社のためになり、結局本人のためになることを意識しましょう。

そもそも、部下・後輩は、尊敬を集めているようなリーダー・上司のように常に自分を厳しくし、行動を変えることはなかなかできないかもしれません。

それゆえ、リーダーは、部下・後輩に完璧を求めてはいけません。

半分以下のレベルでもいいくらいです。

決して、リーダー自身の感情だけできついことを言ってはなりません。

そして、部下・後輩は自分自身を厳しく見て、カイゼンをしていくことです。

それがお客さまから喜ばれ、会社からも評価され、やりがいを得ることに繋がるのです。

戻りますが、部下・後輩は、リーダーから言われる前にそれができることが理想です。

そのキーワードは、当事者意識、気付き、危機感となります。

人はより良く変われるし、そのための意識と行動が大切

リーダーは、部下・後輩が常にそのことを「自主的に」考えられるように組織をマネジメントすることが求められます。

仕事というものは自分中心の考え方でいると、次第にやりたくないことが増えていきます。

また、そもそもやらなければいけないことは、ほとんどがやりたくないことです。

それを仕事を提供する相手の立場になって考えると、全く反対の意識が芽生えます。

やらなければならないことを実行することで、仕事を提供するお客さまは喜んでもらえるはずなのです。

それゆえ、仕事の目的(なぜやらなければならないのか)を明確にして、PDCAサイクルを回す習慣を身につけることが大切です。

それがやりがいや待遇の向上に繋がることを忘れないようにしましょう。

やさしいリーダー像が機能する組織風土をつくりましょう

人は完璧ではありません。

それを前提に、人は常により良く変わっていくことが求められます。

リーダーは、部下・後輩を「気付く人財」に教育していくことが求められます。

リーダーの最も大切な仕事は、部下・後輩の本質的なモチベーションを高めることです。

それが人をより良く変えていくのです。

理想は、リーダーから言われる前に部下・後輩が自主的に気がついて行動をカイゼンするということです。

現実的には、気がつかない場合も多々あります。

その時にリーダーはどうするかです。

その手段を極端に言うと、以下の2種類です。

〇厳しく言うこと
〇やさしく言うこと

理想は、後者です。

やさしく言うことで、部下・後輩が気付いて行動をより良く変えることが理想です。

しかし、もし部下・後輩がいけないことをしても気がつかなかったら、リーダーは反省を促すために厳しく言わなければならないのです。

なぜ反省を促すかというと、行動を変えなければならないからです。

カイゼンしなければならないからです。

反省を促すために、変わるために、愛の鞭(厳しく言うこと)をふるうのです。

もちろん、それは暴力ではありません。

リーダーはやさしいだけでいいように。そのためには部下・後輩が言われる前に先に気付くこと

まとめになりますが、これからのリーダーは、やさしいだけでいいように自らを高めていくことが求められます。

そのために、部下・後輩は常に仕事の目的を意識し、人から言われる前に自ら気付いてカイゼンすることが求められます。

時には、リーダーから愛情のこもった指導があり、厳しいことも言われることもあるかもしれません。

それがパワハラだとしたらおかしい訳です。

目的を明確にして(その目的自体が正しいことが必須ですが)、その上で組織を機能させることが大切なのです。

組織を機能させるとは、部下・後輩が自主性をもってPDCAサイクルを回すことです。

それができないと、いい会社も実現できなくなります。

ぜひ、やさしいリーダーが機能する組織をつくっていきましょう。

リーダーが「褒めて、必要として、役に立っている」ことを部下・後輩に伝え続けることができる会社が理想です。

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