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ハリルホジッチ監督の解任でサッカー日本代表は

解任論も出ていたハリルホジッチ監督

サッカー日本代表は、ハリルホジッチ監督を解任しました。

以下、日本経済新聞を引用します。

日本サッカー協会は9日、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督を7日付で解任し、後任監督に西野朗技術委員長が就いたと発表した。記者会見した田嶋幸三会長は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会を2カ月後に控えたタイミングでの解任の理由に「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れていた」ことなどを挙げた。
西野氏は1996年アトランタ五輪の日本代表監督を務めた後、Jリーグの柏レイソルやガンバ大阪などの監督を歴任した(日本経済新聞 2018年4月9日)。

この時期にまさかと思った方も多かったと思います。

これからの日本代表がどうなるのか、期待と不安が入り交じりますね。

私たちはあの時を思い出さなければいけないでしょう。

私たちは2010年の今頃を思い出すべきです。

あの時もどん底でしした。

予選リーグで3戦全敗を予想していた解説者も少なくありませんでした。

その後の大躍進を誰が予想したでしょうか。

それがあの一瞬で変わったのです。

あの一瞬とは、2010年ワールドカップ南アフリカ大会の初戦カメルーン戦です。

中央の本田選手が後ろにいる遠藤選手にパス。

遠藤選手は一瞬前の選手をフェイントでかわすと、右前方にいた松井選手に強く早いパスを出します。

松井選手が右足で蹴ろうとフェイントを入れて、左足でセンタリング。

ゴール中央、本田選手よりも少し先にいた大久保選手が相手2人のディフェンダーが囲まれたような形になりました。

本田選手は一瞬手前に入ろうとしてフェイントをかけてゴールの遠い方へ走っていました。

そこに松井選手からのセンタリングが来て、本田選手がトラップしてシュート。

あの瞬間ですべてがひっくり返ったのです。

危ない場面も多々ありましたが、その1点を日本は見事に守り切りました。

あの時の感動をもう一度味わいたいファンは多いはずです。

第3戦のデンマーク戦では、1点目の本田選手のフリーキックに集約されます。

「下がれ、下がれ」と味方に指示を出す本田選手。

ブブゼラが鳴り響く中、無回転のボールはキーパーの手をかわすように変化して見事ゴールに吸い込まれていきました。

あの瞬間。

あの時の日本代表が結果的にいちばん強かったのです。

世界で勝つには、あれしかないと思ったのは私だけではないと思います。

直前で戦術を変えた岡田監督は見事でした。

残念ながら、岡田監督はライセンスを返上してしまったそうで、この度の監督復帰は不可能となりました。

後任は、アトランタ五輪でブラジルに勝った「マイアミの奇跡」で有名な西野朗技術委員長となりました。

日本が2010年の闘い方を再現することは可能だと思います。

しかし、ハリルホジッチ監督だったらきっとその戦術は取らないでしょう。

“デュエル”を貫くでしょう。

勝てる日本にするために今回の解任劇があると信じたいと思います。

日本代表は、やるべきことが見えたと思いたいです。

また、それは中途半端なパスサッカーでも難しいと思っています。

ここで前回のブラジル大会も振り返ってみましょう。

2014年は選手達が望んでいたパスサッカーが成熟していた

2014年ブラジルワールドカップにおけるザッケローニ監督率いる日本代表は、選手達の目指すパスサッカーを押し通しました。

これは大きな意義がありました。

本来はこうあるべきだと思います。

大会までの試合でもアルゼンチン、イタリア、ベルギー、フランス、オランダ等の強豪国と対等に闘い、期待も大きく膨らみました。

特にオランダ戦で見せたパスで崩しての得点はその象徴でした。

この時も遠藤選手からのパスです。

内田選手から岡崎選手へのパス。

岡崎選手から本田選手へのパス。

本田選手から内田選手へのパス。

内田選手から大迫選手へのパス

大迫選手が落として本田選手がワンタッチで難しいシュートを決めました。

ここが理想とするサッカーの完成形だったような気がします。

2013年11月16日のベルギーでの闘いです。

0-2と負けている試合から追いついたのも価値があったのでした。

ワールドカップ本番を半年後に控えて、大いに盛り上がったことを覚えています。

しかし、本大会の予選リーグではいい結果を残すことができませんでした。

初戦のコートジボワール戦で本田選手が決めた矢のような1点目は「いける!」と大いに盛り上がりました。

しかし、その後は尻つぼみに各選手の調子が落ちていったような気がしました。

前回の2014年は成熟しすぎた感がありました。

何となくですが、挑戦者であることを忘れてしまったような印象を持ちました。

選手達は「優勝」を公言していながら、その選手達がとても大人しく見えたのです。

これがとても気になりました。

それは現在に至ってもカイゼンされていないかもしれません。

なぜ自分たちのやりたいサッカーができないか

個は大事です。

個は、相手からのプレッシャーがなければ存分に発揮されるでしょう。

しかし、強豪国のディフェンスは、タフで、粘り強いものです。

強いプレッシャーの中では、なかなか個人技が出せません。

超一流の選手ならば、そこを抜け出ることができる個の力があります。

世界の列強の中で、自分たちのやりたいサッカーをやるには、極めて高い個のレベルが求められます。

日本の早いパス回しは、自分たちの確実性も下げてしまうのです。

また、タフでスタミナも抜群、かつ、球際に強い海外の一流選手には難しい面もありました。

それは世界で闘っている選手本人がわかっていることだと思います。

そのような歴史の中で、最も現実的な闘い方が2010年南アフリカワールドカップだったと思うのです。

私は美しいサッカーよりも、日本が勝てる可能性のあるサッカーをして欲しいと思います。

選手達のやりたいサッカーをするのか、日本が勝てるサッカーをするのか

日本代表には、それまでも素晴らしい才能を持った選手がたくさんいました。

しかし、結果が残せませんでした。

「自分たちのサッカー」にこだわるあまり、「勝てるサッカー」に徹底しきれなかったのかもしれません。

唯一結果を残せた2010年南アフリカでの闘い方こそが、現実的に日本が勝てる闘い方ではないでしょうか。

今の日本代表に唯一足りないピースは、当時の本田圭佑選手のような若手です。

2010年の丁度今の時期は、今以上に盛り上がっていなかったことを覚えています。

ところが、ひとりだけ野心に飢えた若手がいたのです。

当時移籍したばかりのCSKAモスクワでチャンピオンズリーグに出場し、セビージャ戦でいきなりフリーキックを決めました。

キーパーは止めていましたが、力強い無回転のボールはそれを弾いてゴールに入ってしまったのです。

あの時もものすごい衝撃を受けました。

当時の本田圭佑選手は、ギラギラした狼のような印象を受けました。

何をするかわからないような危ない魅力がありました。

いい意味でのふてぶてしさ、動じない強さがありました。

現在の日本代表には、2010年の本田選手のような何をするかわからないギラギラとした選手がいないのです。

フィジカルが強く、ボールをキープできて、メンタルも強すぎるくらい強い選手。

そういった選手がゼロトップにいれば日本は勝てる闘いができるのだと思います。

やはり本田圭佑選手しかいないのです

本田選手は今回のワールドカップが自身最後だと語っています。

当然のことながら、2010年と心境が大きく変わっています。

しかし、2010年の本田選手の代役は本人しかいないと思います。

私は本田選手をゼロトップに置いて闘うことが「切り札」だと思います。

ベテランとなった本田選手がきっと活躍してくれることでしょう。

2010年のプレイの再現を期待しています。

サイドの選手がキレのあるフェイントをかけて、センタリングをします。

フォワードふたりはフェイントをいれてファーとニアに動く。

特にニアに流れるフォワードがディフェンダー2人を誘う。

センタリングしたボールはファーの方に行き、フィジカルの強いゼロトップのフォワードがトラップしてシュート。

シュートを決めたのは今回も本田圭佑選手です。

この流れの再現は十分に出来るのではないかと思います。

また、左からでも展開できると思います。

これからの2ヶ月に大いに期待したいですね。

最後になりましたが、ハリルホジッチ前監督にはお礼を

最後に、ハリルホジッチ前監督には、日本人としてお礼申し上げたいとおもいます。

勝負の世界で生きる非情さ、厳しさを痛感しております。

納得できない部分も多々あると思います。

ちょうど日本代表が苦しい時期と重なり、本当に難しい舵取りだったと思います。

しかし、ハリル前監督が日本サッカー界のために全力を尽くしてくれたことは間違いありません。

その気持ちに対して心よりお礼を申し上げたいです。

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