スポーツ

イチロー選手の引退ではない引き際・・・会長付特別補佐に

2018年5月3日、イチロー選手は会長付特別補佐に就任。引退ではない引き際の美学

メジャーリーグ現役最年長のイチロー選手が会長付特別補佐に就任したそうです。

これにより、今季の残りゲームを出場しないことが決定しました。

とても残念です。

以下、日本経済新聞の記事を引用いたします。

【シアトル=共同】米大リーグ、マリナーズは3日、メジャー歴代21位の3089安打を放っているイチロー外野手(44)=本名・鈴木一朗=がベンチ入りメンバーの25人枠を外れ、会長付特別補佐に就任したと発表した。今年の残りシーズンは選手としてプレーせず、チームに同行し、同僚や首脳陣らをサポートする。大リーグ現役最年長野手のイチロー外野手は「大好きなチーム、大好きなチームメート。チームがこの形を望んでいるのであれば、それが彼らの助けになるのであれば、喜んで受けたということ」と決断理由を語った。

球団のジェリー・ディポト・ゼネラルマネジャーは来季以降に選手復帰の可能性があるとした上で「もともと5月半ばにみんな(故障者)が戻ってきたら、今後のオプションについて話し合うことになっていた。どんな形でも残ってほしいと思っていた」と述べた。同外野手は来季の復帰に「イメージできないことはない。やってみないことには分からない。僕は野球の研究者でいたい。それも研究材料の一つ」と含みを持たせた。

2001年にプロ野球オリックスからマリナーズ入りし、10年連続でオールスター戦に選出されるなどメジャーを代表する選手として活躍した。12年途中にヤンキースに移籍し、昨季限りでマーリンズを退団して今季は6年ぶりにマリナーズに復帰。だが、開幕前に右ふくらはぎの故障や実戦での頭部死球の影響で調整が遅れ、15試合の出場で9安打、打率2割5厘にとどまっていた。

大リーグ通算成績は打率3割1分1厘、117本塁打、780打点、509盗塁。日本での通算成績は1278安打で打率3割5分3厘、118本塁打、529打点、199盗塁。将来の米国野球殿堂入りが確実視されている(日本経済新聞 2018年5月4日)。

イチロー選手の「大好きなチーム、大好きなチームメートだった。そのチームがこの形を望んでいるのであれば、それが彼らの助けになるのであれば、喜んで受けたということ」というコメントにもあるとおり、この提案は球団側からあったことがうかがわれます。

今季は試合に出場できなくなったことも受け入れました。

「僕は野球の研究者でいたい。44歳でこの先どうなっていくのか自分で見てみたいという気持ちは変わらない」というコメントもイチロー選手らしいと思いました。

私は「引退」という言葉を使わない引き際に着目しました。

トレーニングを続けていくイチロー選手のことですから、来年はもしかすると本当に試合に出るかもしれないと考えられる点がすごいところです。

何とも夢のある引き際ではないでしょうか。

イチロー選手は間違いなくレジェンド

イチロー選手は、近い将来メジャーリーグの殿堂入りが確実視されています。

2001年に海を渡ってから今日この日まで積み上げてきたヒットの数は3089本です(日本では1278安打)。

メジャーリーグ通算の打率は3割1分1厘です(日本では3割5分3厘)。

2001年と2004年には首位打者を獲得しました。

また、2004年には、262本というヒットを打ち、メジャーリーグのシーズン最多安打記録を更新しました。

打つだけではありません。

守りも走塁も一流でした。

守備ではレーザービームと言われる強肩で、右翼手最多刺殺を7回記録しています。

相手選手の1塁ランナーがヒットによって3塁まで進塁しようとするところを、イチロー選手がライトからの矢のような送球でアウトにしたシーンをよく覚えています。

また、盗塁王にも2001年になっています。

攻撃、走塁、守備のいずれも抜きんでた活躍をしてきたイチロー選手は間違いなくレジェンドです。

もしかすると、イチロー選手をマイナーリーグに落とすことは、本人以上にメジャーリーグ全体のプライドが許さなかったのかもしれません

しかし、問題は2割9厘という今季のここまでの成績です。

もしかしたらこれから打率は上昇していったかもしれません(イチロー選手は、ミスターメイと呼ばれているほど5月から調子を上げていく選手でした)。

難しい決断だったと思いますが、ここで球団が動いたのです。

私は、イチロー選手をマイナーリーグに落とすことは、本人以上にメジャーリーグ全体のプライドが許さなかったのかもしれないと感じています。

それだけメジャーリーグは誇り高いところなのです。

ましてや、殿堂入り候補の選手は、それだけリスペクトされることだと思うのです。

「どんな形でも残ってほしいと思っていた」という球団のジェリー・ディポト・ゼネラルマネジャーの言葉が物語っていると思います。

誰にとっても最高の決断だったのではないかと思います

上記の提案が球団からあったことで、誰にとっても最高の決断になったのではないかと思います。

チームメイトにとっても、ファンにとっても、イチロー選手にとっても。

私は、レジェンドを尊重するアメリカ合衆国という国は、すごい国だと実感しました。

それを受け入れたイチロー選手もさすがだと思います。

日本球界へ復帰することよりも、世界最高の舞台に留まることを決断したプライドもすごいと思います。

ここまでレジェンドクラスの選手が尊重されるような引き際は前例がないかもしれません。

日本球界でもこのようなケースは考えられないのではないでしょうか。

どんなに偉大な選手でも、必ず引退しなければならない時が訪れます。引き際の美学という言い方もありますが、正解はないのだと思います

サッカー界では、カズ選手が現役最年長です。

また、中山選手も「引退」という言葉を使わない引き際でした。

ファンとしては、いつまでも現役でいて欲しいという願いがあります。

しかし、無常にもその日は訪れます。

どんなに偉大な選手でも、必ず引退しなければならない時が訪れます。

引き際の美学という言い方もありますが、正解はないのだと思います。

ファンの方にもいろいろな考え方があっていいと思います。

ただ唯一、レジェンドクラスの選手に対しては最大限尊重することを忘れてはならないと思います。

私たちの人生には「引退」というステージはないのかもしれません。だからこそ人生の最後を意識することが大切

私は、イチロー選手の引き際を見て、その日をいいものにしていくためにも、愚直に努力を積み重ねて人に認められる実績を残すことが大切なのだと改めて痛感しました。

アスリートにはやがて現役引退という日がやってきます。

一方、私たちの「人生というステージ」には「引退」という文字はないのかもしれません。

もちろん、定年退職というものはありますが、その後も働かれる方がほとんどです。

そもそも仕事(働くということ)は必ず誰かの役に立っています。

一生懸命人のために働くことで、必ず人に喜ばれるはずです。

仕事を通じて人から褒められ、必要とされ、役に立っていることが実感できた時に、私たちは幸せが得られるのです。

それは生涯にわたって追求していかなければならないと思います。

だから、命尽きるその日までが現役なのではないでしょうか。

その日は誰でも訪れますが、敢えてそれを意識して、その日をハッピーに迎えようとすることが大切だと思います。

伊那食品工業さんのような人を大切にするいい会社ではそうした考え方が徹底しています。

自分の家族、会社の上司、同僚、部下、お客さま、地域の人から、(人生の最後を迎えた時)どのように自分のことを言って欲しいか考えると、自分の「あるべき姿」が明確になってきます。

だから、今できることをしていかなければならないと強く思うのです。

しかし、多くの方は『(命尽きるその日を考える事に対して)縁起でも無い』と考えます。

すると、自分をより良く変えようとする意識が弱くなってしまうのです。

誰もがいい人生を送れるように、敢えて人生の最後をどうすればハッピーに迎えられるか考えてみましょう。

大丈夫でいきましょう!

  1. モチベーション・やりがい・仕事の喜び

    谷島屋書店さんの今週の総合ランキングで第1位に掲載されました
  2. モチベーション・やりがい・仕事の喜び

    『静岡発 人を大切にするいい会社見つけました』を出版
  3. 人として正しいか正しくないか、自然か不自然か

    出版記念講演会にご参会いただきまして誠にありがとうございました
  4. 人と会社・企業

    静岡新聞「今週のベストセラー」で第1位に
  5. 人と会社・企業

    大館市福原淳嗣市長とお話しさせていただきました
PAGE TOP