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サッカー日本代表は勝つための日本らしいサッカーを徹底して欲しい

サッカー日本代表が強豪スイスとの親善試合で0-2

ワールドカップも間もなくという段階に迫ってきました。

6月8日にサッカー日本代表はスイスとの国際親善試合を行いました。

残念ながら0―2で負けてしまいましたが、みなさんはどのように感じられたでしょうか。

以下、日本経済新聞を引用します。

【ルガノ(スイス)=共同】サッカーの国際親善試合、日本―スイスは8日、スイスのルガノで行われ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会へ準備を進める日本は0―2で完敗し、西野監督が就任後は2戦連続無得点に終わった。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキング61位の日本は同6位の相手に対し、5月30日のガーナ戦から布陣変更した4―5―1で挑んだが決定機をつくれなかった。前半42分にPKで先制され、後半も終盤に失点した。対戦成績は1勝1敗。

12日にW杯前に最後の試合となるパラグアイ戦に臨む。コロンビアとのW杯1次リーグ初戦は19日(日本経済新聞 2018年6月9日)。

日本経済新聞では、以下のような論調も掲載されていました。

やりたいサッカーを素直にぶつけ、実力差のままに素直に日本は完敗した。

スイスがぎこちなく、ミスもしてくれた前半に得点を奪っていれば金星も望めただろう。「向こうにやりたいことをさせてなかった。チームで確認しておきたかったことに一定の手応えはある」と本田。意欲的に球を追って高い位置で網にかけ、素早く攻撃に移る。あるいは左右にボールを行き来させながら打開の糸口をうかがった。

悪くはないボールの運び、攻撃だった。ただし世界ランク10傑のレベルの相手になると、「悪くはない」程度では勝利はついてこない。日本が好きにさせてもらえたのはペナルティーエリアの前まで。左右のクロスは悠々とはね返され、中央を突くパスや崩しも相手の読みと想定の範囲内。肝心なゾーンで「変化、迫力が足りなかった」と西野監督は認めた。

直前に大迫が負傷交代する事態があったにせよ、前半も終わろうかという時間に失点。後半のスイスはすっかり気を楽にして、伸び伸び攻めた。

1失点目ではSB酒井高が相手と入れ替わられて突破を許し、真正面で向き合わざるを得なくなったCB吉田との接触でPK判定が下された。「止めるならエリアの外ですべきだった。不必要なPK」と吉田は反省する。その前段の酒井高については「数十センチのアプローチ、ボールへのアタックの技術」(西野監督)の拙さが当てはまる。

守りの「個」の部分で破綻をきたし、攻めでは「個」の不足を補うグループワークをやり切れない。「相手の方がうまいのに、こっちが走りで上回れていない」と長友は振り返る。残り10日あまりで世界との差をひっくり返す可能性は低いと気がめいりそうになるが、西野監督のとらえ方は違う。「ネガティブになることはない。チームとしては危機感までは感じていません」
(日本経済新聞 2018年6月9日)

みなさんは日本代表の試合をどのように感じましたか?

日本代表はFIFAランキング6位のスイスに0-2ですから順当であると思います。

2010年の時に比べれば、まだまだ余裕があります。

私はどこで迷いを断ち切るか期限を決めるべきではないかと感じました。

断ち切ったら「あの闘い方に」戻すべきです。

「勝つための日本らしいサッカー」と「自分たちのやりたいサッカー」

私は「日本が勝つための日本らしいサッカー」と「自分たちのやりたいサッカー」が未だ一致していないように見えています。

「自分たちのやりたいサッカー」は、2014年のブラジル大会では結果が出ませんでした。

そこにはいろいろな要因があり、また幾多のことがカイゼンされたと思いますが、今そこに戻るべきではないと思います。

辛辣な言い方をすれば、「自分たちのやりたいサッカー」をワールドカップでやろうとすること自体を捨てなければならないと思います。

これは企業の組織論にも通じますが、自分たちでは「やるべきこと」になかなか気がつくことができないものなのです。

「やりたい」だけでは組織は強くなっていかないのです。

「日本が勝つための日本らしいサッカー」とは堅守速攻です。

これは消極的な選択ではなく、現実的で勇気ある選択だと思います。

相手が強豪国ばかりですから、ボールを保持するサッカーは困難です。

自分たちがパスをカットされないためには、相手が予測しないところまで走り、そこでパスを受け取るしかありません。

またパス自体の精度もスピードも両方高めることが求められます。

思い出して欲しいプロセス・・・これが日本のサッカーだ

2010年の南アフリカ大会、初戦のカメルーン戦でみせた以下の流れをどうか思い出して欲しいと思います。

全戦の中央近くにいた本田選手が横に走りながら遠藤選手へバックパス。

遠藤選手から右前方にいた松井選手への長く速いパス。
(長く速い正確なパスがとても見事でした)

松井選手がそれを受け止めます。
(速いボールをうまくトラップしました)

松井選手が右足で蹴ろうとフェイントを入れると、相手ディフェンダーが見事に引っかかります。

松井選手は左足で正確なセンタリング。

本田選手が相手ディフェンダーの背後に走り込んでいました。
(手前に走った大久保選手がディフェンダー2人を見事に引き連れていました)

本田選手がトラップして足下に落ちたボールを押し込みゴール。

この流れを思い出すべきです。

私はこれが日本のサッカーだと思っています。

さらに、私はこれを本田選手、香川選手、乾選手で見せるべきだと思っています。

私がお願いしたいフォーメーション

日本代表は、とにかく相手よりも守って走るサッカーをしなければなりません。

ボールを持っていようといまいと「走る」という前提です。

それが相手が最も嫌がることであり、それを実現するフォーメーションを組むべきだと思っています。

私が日本代表にお願いしたい秘策は、本田選手のゼロトップです。

対戦相手に最も脅威を与えるからです。

システムは南アフリカ大会の時と同じ4141です。

以下のシステムを実践して欲しいです。

-----------本田選手----------
乾選手----香川選手----岡崎選手----原口選手
-----------長谷部選手------------
長友選手---槙野選手----吉田選手----酒井宏選手

最前線の本田選手は相手国から見て最も大きな脅威でしょう。

例え動かなくても、トップ下よりも相手にとって脅威になるはずです。

2010年の実績を相手国は気にすることでしょう。

本田選手にボールがいかないように気を配ることで最前線でのミスが誘えるかもしれません。

岡崎選手、原口選手には2列目から走りまくって守備を積極的にしてもらいます。

左サイドの乾選手と香川選手にはセレッソ大阪時代からの連携で相手を切り崩して欲しいと思います。

サイドは反対ですが、乾選手は2010年のカメルーン戦の時の松井選手のような働きができると思っています。

アンカーの位置に長谷部選手がいます。

非常に負担が大きいですが我が国の生命線です。

2010年の阿部選手の位置です。

両サイドバックは圧倒的な上下運動の運動量で勝負できる人でしょう。

香川選手の調子によっては宇佐美選手との交代、本田選手の調子によっては大迫選手との交代、長谷部選手の調子によっては山口選手との交代もあるでしょう。

「自分たちのやりたいサッカー」ではなくて、「自分たちが勝てるサッカー=相手がいやがるサッカー」を徹底して欲しい

繰り返しますが「自分たちのやりたいサッカー」ではなくて、「自分たちが勝てるサッカー=相手がいやがるサッカー」を徹底して欲しいと思います。

それは、「走る」ということです。それが相手国が最も嫌がるサッカーだと思うからです。

世界の強豪国も反対から見れば堅守速攻です。

ボールの支配率が違うだけで、相手がボールを持ってからゴールを奪われるまで一瞬なのです。

それを日本はまだ今の段階でもわかっていないような気がします。

それと、何かやってくれそうなベテランが必要です。

相手が脅威となること(嫌がること)を徹底していくべきです。

2014年のコートジボワール戦ではドログバ選手が途中から出てきて試合の雰囲気が一気に変わりました。

これは日本にとって嫌だったことが現実に起こったからです。

ドログバ選手というワールドクラスのレジェンドが出てきて、日本は一気に劣勢となりそのまま負けてしまいました。

そうした相手にとって嫌なベテラン選手が日本にも必要です。

「自分たちのやりたくないサッカー」であったとしても勝って欲しい

ワールドカップで勝つために「勝つための日本らしいサッカー」を徹底して欲しいです。

くれぐれも「自分たちのやりたいサッカー」ではないことを認識するべきです。

例え2010年の闘い方が「自分たちのやりたくないサッカー」であったとしても勝つためには実践するべきなのです。

国民のニーズは「勝ってくれ」です。

「いい試合をしてくれ」「がんばってくれ」ではありません。

今、私たちの多くが日本代表に期待していないかもしれません。

しかし、私は静かにあの時を思い出すのです。

2010年のカメルーン戦の前、「絶対に勝てないだろう」と誰もが思っていたあの時を。

あの時の絶望感を見事にひっくり返してくれた日本代表。

きっと今回もやってくれることでしょう。

大丈夫でいきましょう!

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