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入社後すぐに転職サイトに登録して就職活動をする新入社員が急増

入社1カ月以内のサイト登録者数が10年間で約30倍に増えたところも

入社後すぐに転職サイトに登録して就職活動をする新入社員さんが急増しているそうです。

以下、日本経済新聞の記事を紹介いたします。

入社後すぐに転職サイトに登録し、再び就職活動を始める新入社員が急増している。大手転職サイトの中には入社1カ月以内のサイト登録者数が10年間で約30倍に増えたところもある。希望した仕事を任されないことに不満を感じたケースが多いが、定年まで1つの会社に勤めようとする意識の希薄化や就職活動の日程前倒しの影響もあるようだ。

「技術職採用なのにパソコンを触ることは一切なし。ひたすら物品を運ぶ作業だけだった」。川崎市の男性(22)は入社したばかりのエンジニア派遣会社を5月末に退社した。

配属先は中部地方の半導体メーカーの工場。派遣会社からは「エンジニアとして働く」と言われていたが、命じられた仕事は毎日、段ボール箱に入った荷物を運ぶ作業だった。「こんなはずじゃなかった」。心身共に疲れがたまり、配属から約2週間で転職を決意した。

男性は「今の会社で働き続ければ、そのうち希望の配属先に行けるかもしれない。でも、それを待つのもつらいし、時間がもったいない」と考え、ためらうことなく転職サイトに登録した。

転職サイトの「DODA」によると、入社直後の4月にサイトに登録した新入社員数は実数を公表できないものの2007年の約32倍という。

若者の再就職支援を行う人材紹介会社「UZUZ(ウズウズ)」(東京・新宿)でも今春に卒業・就職後に離職して人材登録した人数は5月中旬までで371人。16年卒は151人、17年卒は271人で年々増加している。

DODA編集長の大浦征也さんは「転職希望者は増えているが、退社理由は今も昔も思っていた会社と違う、という新入社員と会社のミスマッチ」と説明する。ただ近年の新人は「定年まで同じ会社に勤め上げるという意識が希薄」という。

大浦さんは「売り手市場が続き、年功序列や終身雇用の会社は減っている。我慢して会社に居続けるメリットがないと考える若手が増えている」とみる。

就活時の「企業研究が甘かった」と後悔する新入社員も。都内のアパレル企業に今春入社した千葉県の男性(22)は大学では英文科。自信のある英語力を生かすため、会社選びの条件は「英語を使える仕事」だった。

洋服が好きで衣料品業界に興味を持ち、会社の人事部から「海外の仕入れを担当する部署がある」と説得されて入社。しかし、メールで簡単なやり取りを英語でするだけで、得意の英会話を生かす場面はなかった。

「洋服好きという理由だけで会社を選んでしまった」。仕事を続けながら転職サイトを通じて6月上旬にIT(情報技術)企業から内定を獲得した。

明治大就職キャリア支援センターの担当者は「採用選考の解禁が8月から6月に早まったことで、学生は就職先を吟味する時間的余裕がなくなった」と指摘。「4~5社から内定を得ているが入社先を決められないと相談に来る学生もいる。企業を十分に知る機会や時間が減っているのではないか」と話している(日本経済新聞 2018年8月7日)。

みなさんはどのような感想を持ちましたか。

驚かれる方も多いでしょう。

今の時代をよくあらわしていると言えます。

私の正直な気持ちは「勿体ないなあ」です。

なぜそのように思うかを以下に示していきます。

新入社員の4割が転職を考える時代です。しかし4人にひとりは今も100%満足していることに着目したいです。

上記の結果は今の状況をリアルにあらわしていると言えます。

今年の2月に株式会社ディスコさんの入社1年目の社員さんを対象とした調査をされました。

その結果で最も衝撃だったのは、現在「転職活動中」「転職活動はしていないが検討中」が計4割となったことです。

会社に対する満足度が減少する割合は、4人のうち3人です。

反対から見れば、4人にひとりは今も100%満足している訳ですから、手は打てるはずです。

ディスコさんの調査で、会社への満足度が高い項目は「人間関係」「勤務地」「仕事内容」「社風」でした。

しかし、入社後すぐに再就職活動するということは「人間関係」「社風」がまだ完全にわからない時点です。

「人間関係」「社風」が魅力の会社であったとしても、入社後すぐに「こんなはずじゃなかった」と思えば、それらがわかる前に辞めてしまうということです。

これは、もし人間関係や社風がいい会社に入社していたとしたらとても勿体ないと思います。

ディスコさんの調査で不満足の傾向が強いのは「有給取得」と「残業時間」ですが、これらは人間関係や社風がよければより良く変えることが可能です。

こちらの記事に詳しく書かれております。

どうぞご覧になってください。

「こんなはずじゃなかった」と思うことについて

入社前のイメージと異なるケースは多くの会社で起こりえます。

「こんなはずじゃなかった」と思う要因を突き詰めると、ほとんどが会社から与えられたものです。

また、それらは一面であることに注意するべきです。

私はそこで結論を出すのではなく、まずは与えられた環境でも結構ですから「自分の能力・魅力を最大限に発揮してみること」が重要だと思います。

その上で、「こんなはずじゃなかった」と思えば、転職を考えていいと思います。

それをする前から転職を考えることは勿体ないのです。

また、中には転職を繰り返してしまう人もいます。

そういった方に共通するのは、以下の2点です。

〇一度も本気で仕事をしたことがないこと(自分の能力・魅力を最大限に発揮したことがない)
〇常に会社のせいにして転職を繰り返すこと

私は勿体ないなあと強く思います。

本人の才能を自ら発揮する機会を逸している訳ですから。

少し我慢して逆転の発想をしてみましょう。

定年まで同じ会社に勤め上げるという意識が希薄であることについて

私は「定年まで同じ会社で勤め上げる」という意識は希薄でいいと思っています。

これが現実だと思うからです。

会社にとってかけがえのないベテラン社員さんが定年を迎えたとき、「まさかこの会社にこの年までお世話になるとは思わなかった」とお話になる方は少なくありません。

「定年まで」という意識は希薄でいいと思いますが、「少し先の目標の設定」は重要であると考えます。

例えば「まずは3年がんばってみよう」とするものです。

上記の若者もその会社で3年働いていれば、希望の仕事に就けたかもしれません。

記事の中にある「英語を使える仕事」も創り出されているかもしれません。

もしかしたら自分が創り出しているかもしれません。

自分の能力・魅力が発揮できているかもしれないと思うと、勿体ないと思ってしまう気持ちが強まります。

会社が自分の仕事ややりがいを用意してくれるといいう常識からの脱却も

勿体ないと思う理由は、案外転職をして「前の会社の方がよかった」と思う人も少なくないからです。

人は比較がないと、自分の状況が見えないものです。

自分の会社についても同じです。

転職してみないといいかどうかがわからないのです。

転職するときは、今いる会社の問題点ばかり目につきますが、転職後はそれらの問題は自分たちの努力次第で変えることができるものだと知って残念に思う人もいるのです。

ディスコさんの調査で出てきた不満足要因の「有給取得」と「残業時間」がその代表的なものであると言えます。

これらはより良く変えることが可能です。

しかし、人間関係や社風がよくない会社では変えるためには時間がかかります。

運悪く転職した先がそのような会社であるケースも少なくないのです。

会社をより良く変えていくことが若者の使命です。ぜひその気持ちを持ってがんばって欲しい

会社をより良く変えていくのは、これからの世代です。

新入社員のみなさんに持ってもらいたい気持ちはそこです。

多くの人がやりがいや報酬は会社が用意してもらうものだと思っています。

その常識を1度疑って欲しいと思います。

社員さんのがんばりがなければ、それらを会社がいくら用意してもモチベーションは高まりきらないのです。

なお、「人を大切にするいい会社」では新入社員さんであっても会社は自分たちでつくっていくんだという気概を持つことが求められます。

どんなにいい会社でも人が1日活動すれば問題点が出てきます。

新入社員のみなさんも、そういった問題点が見えるでしょう。

しかし、それは問題点というより改善点なのです。

改善すればいい会社になり、その人のやりがいとなって返ってくるのです。

このことを理解した上で、今の会社でまずは3年間ベストを尽くして欲しいと願っております。

その経験は転職した後にも必ず役に立つからです。

大丈夫でいきましょう!

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