人は適当を好むし適当を嫌う・・・いい意味の適当にするためには?

  1. 人と会社・企業

適当という言葉のプラスとマイナスのイメージは?

みなさんは「適当」という言葉にどんなイメージを持っていますか?

私は「適当」という言葉もとても難しいと思っています。

結論として「人は適当を好むこともあるし、適当を嫌うこともある」という実感があります。

もし、みなさんが上司やお客様から「適当にやればいいよ」と言われたらどのようなイメージを持ちますか?

プラスのイメージでしょうか。

それともマイナスでしょうか。

そもそも適当とはどういう意味でしょうか?

適当とは、デジタル大辞泉によりますと次のように示されています。

適当とは
1 ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に適当な土地」「この仕事に適当する人材」

2 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を適当に加える」「一日の適当な仕事量」

3 やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を適当にあしらう」「適当な返事でごまかす」

「適当にやればいいよ」という言葉は多くの場合マイナスのイメージを与えがちです。

それは、3の「いいかげんであること」に示されている通りです。

もし、上司やお客様が3の意味で言っていたら、日頃から素晴らしい仕事を提供しているからこそという可能性があります。

そうでない状態で言われたら、目先のことを考えれば楽かもしれませんが、自分自身の存在価値を考えると微妙な気持ちになります。

好まれる「適当」は1です。

「ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること」がいい意味での適当です。

だからこそ大切なのは、目的を明確にすることです。

難しいのが「程度などが、ほどよいこと。」の適当です。

この「ほどよい」がとても難しいです。

「バランス」という言葉と似ています。

つまり、明確な答えがなく、その都度対応が異なってくるからです。

人によっても答えは違ってきます。

環境によっても「ほどよい」の判断は大きく変わってくるでしょう。

「人は適当を好むこともあるし、適当を嫌うこともある」についての事例

「人は適当を好むこともあるし、適当を嫌うこともある」の事例をお話ししたいと思います。

ある会社ではそれまでタイムカードがありませんでした。

あるとき、タイムカードが導入されることになりました。

ある方が「やっと会社らしくなった」と感想を言いました。

この方にとって、これまで時間管理が悪い意味でのいいかげんに感じられたそうです。

これは「人が適当を嫌う」という部分の事例だと思います。

ところがこの会社では残業が少しずつ増えていきました。

これはなぜなのでしょうか?

また、別のある会社ではそれまであったタイムカードを撤廃しました。

しばらくして、ある方が「これでいい会社に一歩近づいた」と言いました。

この会社では時間は自分で厳しく管理することが「あるべき姿」であると目的が明確に定められた上でタイムカードが撤廃されたのでした。

タイムカードを撤廃したことでムダな残業がなくなりました。

自分自身で仕事の目的を明確にし、時間を管理することを徹底しました。

その結果、生産性が高まったのです。

この会社での「適当」は明確な目的があったことで、いい意味の方に転んだことがわかります。

『ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。』にタイムカードの撤廃が合致したのです。

いい意味での適当によって、社員さんは自主的に時間への厳しさをより増していったのです。

適当をいい意味にするためには?

上記のタイムカードの事例も両極端で面白いと思います。

前者の例のように、タイムカードがはじめて導入された会社は物珍しさもあって会社らしく感じることもあるかもしれません。

しかし、少しずつ残業が増えていったのは皮肉です。

徐々に生産性が下がっていったのは段取りの意識が元々弱かったのがさらに弱くなったためだと考えられます。

組織として難易度が高いのは後者の事例です。

後者のタイムカードを撤廃した会社では、会社の組織風土が共通目的と貢献意欲とコミュニケーションが高い次元で機能するように変わっていったことで生産性が高まっていきました。

いい会社をつくるために社員さんの自主性を重んじるという明確な目的があり、そのためにお互いが協力し合い、双方向のコミュニケーションが図られるように変わっていったのです。

「適当」という言葉の難しさを実感しますが、「目的」があるかないかでその成果は大きく変わるのです。

自分自身で「いいかげん」か「いい加減か」管理してみましょう。そのために目的を明確にしましょう。

このように、「いいかげん」か「いい加減」かの境目は目的があるかないかです。

目的があれば、適当はいい意味に、目的がなければマイナスの意味になるのです。

仕事にも明確な目的があります。

それを意識して仕事をするかしないかで「いい加減」はどちらにも転ぶのです。

ほとんどの場合、仕事の目的を明確にしないために、無責任な方のいいかげんに傾いてしまいます。

仕事の目的を明確にすることは段取りのスタートです。

段取りをすることで仕事のムダはなくなっていきます。

時間の効率化も図れるのです。

まとめになりますが、悪い意味での適当(いいかげん)を防ぐためには、物事の目的を明確にすることが大切です。

特に仕事においてはそれが必須です。

仕事は必ず誰かに提供され、その誰かに喜ばれるために実施します。

だから、目的を明確にすることでその人にとってふさわしい仕事が達成できるのです。

大丈夫でいきましょう!

弊社の講演会・セミナーの特徴は
お客様の高い満足度です。
企業支援の事例や現場のノウハウが
フィードバックされるためです。

詳しくご覧ください