モチベーション・やりがい・仕事の喜び

尾畠春夫さんの『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』

尾畠春夫さんが大切にしている言葉に興味を持ちました

8月15日に3日間行方不明だった2歳児を発見して救出した尾畠春夫さん。

利他の心そのものの言動に強い感動を覚えました。

この日が73回目の終戦の日であったことも、尾畠さんの「日本人だから」という言葉も私の胸を打ちました。

この日、尾畠さんは一切のお礼を受け取りませんでした。

発見した子供に対しては次の言葉を述べました。

「もしどこかで元気で大きくなったら、人が喜ぶことをしてあげてと私は伝えたいですね。
人が悲しむことじゃなくて、人が喜ぶこと。小さくてもいいから人が喜ぶことをしてあげてね、と言いたいです。」

そして、19万キロ走行しているワンボックスの軽自動車に乗り込み地元に帰って行ったのです。

尾畠さんによって心が救われたと感じている人がとても多いです。

利他の心を貫いている生き方そのものに多くの方が感動しているのです。

私も尾畠さんのVTRを見ているとすぐに涙ぐんでしまいます。

尾畠さんは今や時の人となりました。

次の日、尾畠さんは気さくに取材にも応えられました。

その時『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』と書かれていた紙がありました。

まさに尾畠さんの生き方そのものです。

この言葉に尾畠さんの利他の心を垣間見ることができた気がします。

『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』とは

この言葉を少し調べてみました。

元々は仏教の教えであり「懸情流水 受恩刻石」というそうです。

簡単に訳すと次のようになります。

〇他者にかけた情け(与えた恩)は水に流して忘れるべき。
〇他者から受けた恩は心の石に刻みこんで忘れてはならない。

この言葉は人間関係を構築する原理原則であり、コミュニケーションを図る上で常に意識するべきことだと実感しました。

また表裏一体であり、どちらか一方でも成立しません。

誰もが両方を意識し徹底すれば人間関係は良くなっていくと思っています。

しかしながら、現実的にはこの言葉と反対のことが起こりがちです。

この言葉と反対の状況とは

『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』と反対の状況とは次の通りです。

〇他者にかけた情け(与えた恩)を(いつまでも覚えており)口に出して言う。
〇他者から受けた恩をすぐに忘れてしまう。

日頃の私たちの生活や仕事でもこうしたことが起きていませんか?

これが私たちの思考の癖・習慣なのです。

だから、仕事や人間関係がなかなかうまくいかないのだと気付くことができます。

では、それぞれについて述べたいと思います。

「他者にかけた情け(与えた恩)を(いつまでも覚えており)口に出して言う」について

誰かに与えた恩を、つい口に出して言ってしまうことがありませんか?

それが言いたくなってしまうのが人間なのだと思います。

「〇〇が成功したのは俺のおかげだ」と何度も言っている人もいます。

最近も似たような言葉をどこかで聞いた覚えがありますね。

もしそれが事実だったとしても、自分で言ってしまっているところで与えた恩の価値が下がるのです。

それが続くと「恩着せがましいことをいつまでも言いやがって」と相手から思われてしまうのです。

相手から疎まれてしまったら、それはとても悲しいことなのです。

だから、言わないこと(忘れること)が大事なのです。

相手が感謝の気持ちと行動を示していたらなおさらです。

「他者から受けた恩をすぐに忘れてしまいます。」について

もし、誰かから受けた恩を忘れてしまったら、それは相手に対して何も恩返しをしていないということです。

同じ相手に対して何か至らないことが発生したときは、恩を仇で返すことになってしまうことにもなりかねません。

時には相手から叱られることもあります。

その時に恩を受けた側が「恩着せがましいことを言いやがって」と思ってしまったらいけません。

その人から受けた恩を石に刻みこむように忘れずにしていれば、感謝の気持ちが行動に繋がり、恩返しができるのです。

感謝し、感謝されるの関係が構築できなくなってしまったら人間関係は崩壊してしまいます。

日常生活でも、ビジネスでも、私たちの人同士の関係には恩が行き来します

人間関係はコミュニケーションという双方向のやり取りですが、それは恩のやり取りとも捉えられます。

それを繋ぐのは「ありがとう」という感謝の気持ちです。

恩を与えられた方は「ありがとう」という感謝の気持ちを忘れないことが大事です。

与えた方は「いえいえ、どういたしまして。」です。

恩を与えられた方は、感謝の気持ちを行動であらわすことによって恩返しとなります。

これが人間関係の理想であり、本来ならば標準であるべきです。

ところが、ふと当たり前の事に対して私たちは感謝ができなくなっていませんか?

「当たり前」ではなく「ありがとう」

日常生活でも「当たり前」になってしまっていることが多々あります。

してもらえることが「当たり前に」なってしまったときこそ、感謝の気持ちを忘れてはならないのです。

それは当たり前ではなく「ありがたいこと」なのですから。

気付いたら「ありがとう」の言葉を伝えましょう。

少しでも喜んでもらえれば、それは恩返しになるのです。

『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』

誰もがこの気持ちで生活していれば、仕事も人間関係も良くなっていきます。

そういった方が増えていくことで私たちの世の中はもっと良くなっていくと思います。

それを尾畠春夫さんは行動で教えてくださったのです。

尾畠さんから受けた恩を私たちは石に刻んで忘れてはならないと思います。

そして感謝の気持ちを行動であらわすことです。

その行動とは「人のためになること」ならば、どんなことでもいいと思います。

いちばん身近にできることは、「仕事」を一生懸命がんばることではないでしょうか。

そして、日頃からがんばっている人に対して感謝の気持ちを伝えることです。

メディアのみなさんへ・・・手のひら返しになるようなことは絶対にしないでください

最後に、メディアのみなさんへお願いがあります。

尾畠春夫さんの貴重な情報を提供してくれてありがとうございます。

日本中が感動したのはメディアのみなさんが暑い中取材をしてくれたおかげです。

しかし、今後もし尾畠春夫さんの過去・未来についてマイナスイメージとなるような面が出てきたとしても、手のひら返しの報道はしないでください。

また、あら探しをするようなことも慎んでください。

どんなに素晴らしい方も人間である以上問題点はあります。

これまでのつらい経験が今の尾畠さんの人格を形成しているのです。

どんなことがあろうとも尾畠さんのポリシーを守り、災害ボランティアとしての活動を尊重し続けて欲しいと願っております。

どうかよろしくお願いします。

大丈夫でいきましょう!

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