軍隊的組織が減り自主性を重んじる組織が増えてきた?高校野球から

  1. スポーツ

高校野球決勝戦。大阪桐蔭はさすがでした。一方、金足農業は多くの方が魅了されました。

大熱戦の高校野球も幕を閉じました。

北大阪代表の大阪桐蔭と秋田県代表の金足農業高校の注目の決勝戦。

大阪桐蔭は見事に春夏連覇を達成しました。

おめでとうございます。

さすがとしかいいようがありません。

一方、惜しくも準優勝となった金足農業高校ですが、彼らの躍進は多くの人の心に刻み込まれました。

最後まで諦めない姿勢にファンになった方も多いと思います。

約1億9千万円の寄付が集まったことも人々の応援したい気持ちのあらわれです。

残念ながら、東北初、農業高校初の栄冠に輝くことができませんでしたが、それがまたいいのです。

校歌斉唱ではまるで応援団のように仰け反りながら歌う様子が印象的でした。

誰かに命令されるのではなく、自ら自分の能力・魅力を最大限に発揮しようとしている姿に多くの方は感動したのではないかと思います。

準決勝でのツーランスクイズ。二塁走者は迷うことなく本塁に突入した

準決勝での最終回のツーランスクイズはまさに象徴的でした。

1点ビハインドで9回無死満塁のチャンス。

9番バッターの斎藤選手がスクイズを三塁側に決めました。

三塁走者はホームインします。

三塁手がキャッチして一塁へ転送しました。

一塁はアウトです。

ところが、二塁走者の菊地選手が迷うことなく三塁ベースを蹴って本塁に突っ込んでいったのです。

見事セーフでした。

このプレイには指示がなかったそうです。

しかし、スクイズのサインが出た時点で、菊地選手は本塁に突っ込むことを決めていたということでした。

まさに自主性です。

高校野球が大きく変わったことを実感した瞬間でもありました。

今日は組織論の観点からこれから求められるマネジメントについて述べたいと思います。

ふと気付かされたことは、昔ながらの軍隊的組織が徐々に減っているのではないかということ

高校野球では昔ながらの軍隊的組織が徐々に減っているような気がします。

一方で増えてきたのは、自主性を尊重する教え方をするチームです。

これはマネジメントの進化であり、とてもいいことだと力説したいと思います。

いわゆる軍隊式組織では上司の命令は絶対です。

野球部で言えば監督や先輩達の命令は絶対です。

言うとおりにやらないと鉄拳が飛んできます。

時には理不尽な要求もあります。

監督や先輩達が厳しいからこそ、自分の能力を最大限に発揮しようとするのです。

私もそういった環境で育ってきた人間ですから、とてもよく分かります。

しかし、こういった指導により、優秀な才能を持った選手たちが潰されてしまったことも事実です。

私たちはマネジメントを進化させなければいけないのです。

一般社会では軍隊的な組織よりも個の能力・魅力を自ら進んで発揮させる組織が必要

軍隊的組織の全てがいけないという訳ではありません。

私はそのおかげで自分の能力を伸ばすことができたと思っています。

しかし、合わない人も多いのです。

特にこれからの時代はそうです。

パワハラという言葉が出てきたのも象徴的です。

このことを私たちは認識しなければなりません。

戦争の時のようにお互いに命を賭けた闘いでは軍隊的な組織は必要だと思います。

しかし、野球は本来スポーツです。

そして高校野球は部活動であり、教育なのです。

チームとしての強さを発揮するためにはどうするべきか?

それは、チームを構成するひとり一人が役割を果たしきることに行き着きます。

さらに、生徒達に自主性を持ってもらうためにはどうしたらいいか?

これは生徒達が社会に出たときにとても役立つ部分です。

要は、自分の能力・魅力を最大限に発揮するために必要なマネジメントをリーダーはするべきなのです。

軍隊的組織と自主性を重んじる組織の両方で共通して求められるものとは

実は、軍隊的組織と自主性を重んじる組織の両方で求められる共通するものがあります。

それは、ひとり一人の組織を構成する人が「規律を守る」点です。

規律とは大辞林によりますと次のように記されております。

① 社会生活・集団生活において人の行為の規準となるもの。また、そのようなものとしてのさだめ。おきて。のり。 「 -を守る」
② 一定の秩序。きまり。 「 -正しい生活」

さだめやおきてと言うとマイナスのイメージを持たれる方もいるでしょう。

これは強制的に守らされてきた体験がそうさせていると思います。

さだめやおきてを自分たちが納得しながら決めたとしたらどうでしょうか?

ここがポイントです。

会社組織にも軍隊的な要素が色濃くある組織と自主性を重んじる組織の両方が認められます。

規律は企業でいえば、経営理念、社是、行動指針が該当します。

それらが積み重なって社風となります。

強制的に守らされるか、自ら進んで守ろうとするか。

これによって成果や生産性は大きく異なってくるのです。

個人のやりがいも当然異なってきます。

さらに、その規律自体に問題があったら再び自分たちで改善していく

これが組織の進化であり、会社が成長する上でとても重要なポイントなのです。

規律は守らせるものではなく、自ら進んで守ろうとするもの

「規律を守ろうとする点」は軍隊的組織も自主性を重んじる組織も共通します。

違いは、それを自分たちから守ろうとするか、上司の厳しい躾(しつけ)によって守ろうとするかです。

理想は言うまでもなく前者です。

金足農業高校の校歌斉唱のシーンはひとつの規律ですが、自分たちから守ろうとしている点が素晴らしいのです。

「やらされ感」ではないからこそ多くの方が好感を持ったのです。

組織において大切な規律を自ら進んで守ろうとするか、強制的に守らされるか

前者のような組織をつくっていくことがリーダーの腕の見せ所なのです。

組織のひとり一人が自主的に規律を守ろうとすることで生産性が高まっていくのです。

規律は守らせるものではなく、自ら進んで守ろうとするものなのです。

チームのために。仲間のために。

だから成果が違ってくるのです。

学校教育も家庭教育も子供たち自らが自分の限界に挑戦する経験をサポートしましょう

近年では体育会でも選手の自主性に任せるチームが増えていきました。

自分自身を厳しく管理し、かつ、チームの規律を守ろうとする選手が集まっているチームが結果を残しています。

「大迫、半端ないって」を生み出したサッカーの滝川第二高校もそのような雰囲気であることをききました。

あの大会の後、見事に全国制覇を成し遂げました。

自分自身の限界に自ら挑戦するからこそ悔しさも喜びもひとしおなのです。

指導する立場の先生方はそのような体験をぜひ学校にいるときに体験するように進めて欲しいです。

若いときに自分自身の力で、自分の限界に挑戦することはとても尊いです。

それは必ず社会に出たときに役に立ちます。

反対に、そういった体験がないと社会に出たとき大変です。

お客様の役に立つ仕事をするためには、自分の能力・魅力を最大限に出すことが求められるからです。

学校教育も家庭教育もぜひこの部分を意識して欲しいと思います。

会社組織のリーダーも絶えずマネジメントを進化させていきましょう

そして、育った子供たちを受け入れる会社組織のリーダーもマネジメントを絶えず進化させていきましょう。

「俺の言ったとおりにやればいい」と思い込んだマネジメントをしていると部下・後輩は動かなくなります。

「やらされ感」「指示待ち人間」は組織の生産性を大きく下げるからです。

リーダーはそこに気がついて「自主性」を促す種をまき続けましょう。

そうしたら、適切な時期を見計らってお水をやりましょう。

真のプロフェッショナルとして働く人たちはそれで存分に伸びていきます。

ロシアワールドカップで活躍したサッカー日本代表はたった2ヶ月弱でチームが変わったのです。

大丈夫でいきましょう!

弊社の講演会・セミナーの特徴は
お客様の高い満足度です。
企業支援の事例や現場のノウハウが
フィードバックされるためです。

詳しくご覧ください