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勉強にはいろいろな意味があります。
みなさんは勉強という言葉をきくとどんなイメージを抱きますか?
おそらく、あまりいいイメージを持たない方が多いのではないでしょうか。
私も若いときからずっとマイナスイメージを抱いていました。
勉強がとても嫌いだったのです。
それは「強制的で苦痛なものだ」という感覚があったからです。
しかし、今はそれが全く反対になっています。
むしろ、すべてが勉強だと思うようになりました。
人生を前向きに生きている方は、どのような職業の方であれ、「勉強」という言葉をプラスのイメージに捉えられています。
豊かな人生を送っている人は常に学んでいることに気付かされました。
常に「勉強」されているのです。
今日は、勉強という言葉の様々な意味から、人生を豊かにするヒントを考えてみたいと思います。
情けないことに若い頃は全く勉強をしませんでした
私が勉強という言葉にプラスのイメージが持てるようになったのは社会に出て10年くらい経った時です。
それまでは、勉強をしていないのに「自分はできる」「自分は完成している」と根拠のない自信を持っていました。
何でもそこそこにこなせてしまうからです。
それゆえ、勉強することを遠ざけていました。
しかし、社会に出てしばらく経つと、それでは通用しないことを嫌でも知るようになります。
自分の持って生まれたものだけでは壁にぶつかるのです。
持って生まれた素質があるとしたら、それをどこまで伸ばしていく訓練、さらに自分を高めようとする意識と行動が求められるのです。
その訓練する行為全体をひとことで示せば「勉強」ということになります。
勉強をしなければ、学んでいなければ、人から認められないのです。
大人になってからの「勉強」は若い頃のそれと少し意味が違ってくる
では、そもそも勉強とはどういう意味か調べてみましょう。
勉強とは大辞林によりますと次のように記されています。
① 学問や技芸を学ぶこと。学習。 「 -部屋」 「おそくまで-している」
② ある目的のための修業や経験をすること。 「何事も-だ」
③ (商人が)商品の値段を安くして売ること。 「 -しますのでお買い下さい」
④ 物事にはげむこと。努力すること。 「職業に-する精神あること/西国立志編 正直」
⑤ 気が進まないことをしかたなくすること。
いわゆる、テストができるようにする「お勉強」とは少し違ったイメージがあります。
社会に出てからの勉強は、①~⑤まで含まれています。
それぞれについて述べてみたいと思います。
大人になってからの『①学問や技芸を学ぶ、学習する』という勉強
大人になってからの『①学問や技芸を学ぶ、学習する』という勉強は、新しい知識や技術を学び、自分の糧にしていくことです。
少し座学的なイメージが強いですが、知識を体系的にとりまとめることは、難しいことをわかりやすくする意味においてとても重要です。
どの仕事も深めていけばいくほど技術が伴います。
ベテラン社員さんと新入社員さんとは雲泥の差です。
だから、新入社員さんは勉強していかなければなりませんし、ベテラン社員さんもさらに技術を磨くために勉強していかなければなりません。
なお、技術や技能を学ぶことと学歴とは全く関係ありません。
『②ある目的のための修行や経験をすること』のための勉強
これは、私たちひとり一人が日々実践しなければならないことだと気付きます。
すべての物事には目的があります。
それを明確にして、どうすれば達成できるか考えて自分を高めていくことも勉強なのです。
この勉強という意味は、すべての社会人に求められることではないでしょうか。
目的が達成されるからこそ喜びややりがいも大きいのです。
『③(商人が)商品の値段を安くして売ること』の勉強
これは内容が少し異なりますが、私自身「してはいけない勉強」だと思っています。
世の中全体が依然として安くして売ることが繰り返されています。
依然としてデフレ経済です。
私たちの給料を高めるためには、商品を安くたくさん売るのではなく、少なくても高く売ることです。
人口減少社会の我が国において、後者が重要になってくるのです。
商品やサービスが高くても売れる仕組みをつくる意味での「勉強」をしていきましょう。
『④物事にはげむこと。努力すること。』の勉強
②と似ていますが、これも私たちの誰もが求められる部分です。
はげむこと、努力することが苦手な人もいます。
それは自分中心で考えてしまうからだと思います。
その時に考えをひっくり返しましょう。
物事にはげんだり、努力したことは必ず誰かの役に立つようになります。
その誰かから「ありがとう」と感謝されるのです。
そのようにイメージすると少し気持ちが前向きになるのです。
『⑤気が進まないことをしかたなくすること』の勉強
これはなるほどと納得しました。
気が進まないことをしかたなくすることも勉強というのですね。
すると、多くの方にとって「仕事」はこの意味の「勉強」にあてはまるかもしれません。
それでは勿体ないですね。
もちろん、仕事は「気が進まないことを仕方なくすること」ではありません。
仕事は必ず誰かに提供されます。
その誰かに褒められ、必要とされ、役に立っている事が実感できた時、仕事はやりがいに変わるのです。
勉強が苦痛だと思ったら逆転の発想をしましょう。そこで得たものは必ず誰かの役に立ちます
ここまでいかがでしょうか?
勉強という言葉も深いですね。
私は日頃の企業支援の現場に生きている中で、「仕事ができる=学歴がある人」ではないという結論を持っています。
しかし、真に仕事ができる人は、必ずここまで示した意味の「勉強」をしています。
常に学び、自分を高めているのです。
自分を変えようとすることは苦痛を伴いますが、ここで逆転の発想をしてみましょう。
勉強に伴う苦痛は必ず人のためになるということです。
豊かな人生を送っている人は常に学びの人生です
私のことを言うのは恐縮ですが、今の私は「このままではいけない」と強い危機感を持ち、常に勉強しなければならないと思うようになっています。
それは私が尊敬する偉大なメンターの方々がそうだからです。
自分をより良く変えていくことは苦痛だけではなく、その先の喜びがあるのです。
私自身も自分が苦しみ知恵を出してクリアできた体験がクライアントの社長や社員さんに役立つことが喜びとなっています。
いろんな人に会い、いろんな人とぶつかり、どうすればいいか考える事は人生においてとても大切な勉強です。
すべてが尊い時間です。
だから、みなさんにとっても辛い体験や苦痛は無駄にはならないはずです。
必ず誰かに役に立つのです。
そうすると苦痛が少し気楽になるはずです。
ぜひ日頃の生活にフィードバックさせて、豊かな人生を送っていきましょう。
人生は常に学びです。
うまくいかないことばかりだからこそ楽しいのです。
大丈夫でいきましょう!