ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

人は与えられた環境だけでは幸せにならない。本当に困ったときに真の知恵が出る

人は幸せな環境が与えられるだけでは満たされない

私たちは同じモノであっても手に入れる方法の違いによって大切にするかしないかが変わってきます。

子供の時代に戻ってみましょう。

どうしても欲しいおもちゃがあったとします。

しかし、とてもお小遣いでは買えないような価格です。

その時にみなさんはどうしますか?

①親にねだる
②自分で貯金して買おうとする

はじめから②を選んだ人はすごいと思います。

では、①の親にねだった結果、親が買ってくれないことがわかったらどうしますか?

③自分で貯金して買おうとする
④諦める

どうしても欲しければ貯金をして買おうと「努力」したことでしょう。

この体験がとても重要であり、実はいい会社づくりの根本です。

ここで④を選んでしまう方もいるかもしれませんが、もしかすると今の世の中はその風潮なのかもしれません。

以上について、どういうことか以下に示します。

ではどちらのプロセスの方がおもちゃを大切にしたでしょうか

ここからが本題ですが、自分で貯金して買ったおもちゃと親から買ってもらったおもちゃのどちらを大切にしたでしょうか?

多くの方が前者を選択されると思います。

どうしても欲しいと思ったら、「どうすれば実現できるか」知恵が出てきます。

毎月のお小遣いを計算し、少しずつ貯めて購入したことでしょう。

時には他の買いたいモノを我慢して貯金したことでしょう。

苦労して購入した分思い入れがあり、大切にするのです。

反対に、親から買ってもらったおもちゃはどうでしょうか?

私の体験ですが、飽きてしまうのも早かった気がします。

簡単に手に入ったモノは大切にしないものなのです(もちろん例外はあることでしょう)。

同じおもちゃでも購入するまでのプロセスで「ありがたみ」は変わるのです。

私はこの体験が「いい会社づくり」にはとても重要だと思っております。

うれしいものを受け取ることが当たり前になっていることに注意する

この時に、①の親から買ってもらうことが当たり前になってしまっている人は、要注意です。

次から次へとおもちゃを買ってもらっていたら、大切にするべきモノも大切にしなくなるからです。

これは、いい会社づくりに必須となる「制度」において重視すべき考えです。

多くの方が制度は会社が一方的に与えてくれるモノだと思っています。

ところが、みなさんの会社では制度が機能していますか?

特に大手企業や行政機関で働く方々には、中小企業目線でみると実にありがたい制度が豊富にあります。

しかしながら、その多くが機能していないのではありませんか?

それがなぜかを考える事が働き方改革を進める上でも必須です。

そのために、1度これまでの思考の癖・習慣・常識と思っていることを捨て去ってみましょう。

親の立場からも考えてみましょう

今度は反対に親の立場からも考えてみましょう。

子供からおもちゃを買ってとねだられて、すぐに買い与えてしまう親はいかがでしょうか?

それが日常的になっていたら、子供はどうなってしまうのでしょうか?

それは子供のためにならないと多くの方が実感すると思います。

親のありがたみもわからないでしょう。

しかし、実際にはこのような親に育てられてしまった子供もいます。

親は子供のことが可愛いからこそ苦労させるべきなのです。

自分で考えさせるべきなのです。

では、親をリーダーに置き換えましょう。

リーダーは部下・後輩の考えを尊重し、自分でやらせることが重要なのです。

反対にリーダーがすべてを用意してしまうと部下・後輩は自主性が失われる(考えなくなる)のです。

自主性を持って考える社員さんが少ない会社は、果たして生産性が高いでしょうか?

反対に社員さんが自主的に考えているからこそ生産性が高いのです。

制度はつくることが目的ではなく、機能させることが目的

制度は機能させることがとても大切です。

制度を活用してことによって、その社員さんとその家族が喜び、モチベーションが高まり、明日への活力となることが重要です。

その根本は、社員さんが自主性を持つことであり、自分で考えて実行することによって「ありがたみがわかる」のです。

こういった社風を構築することが制度を機能させるためには不可欠なのです。

反対に制度を活用することが「当たり前」になってしまうとどうなるでしょうか?

「それ以上のこと」をしなくなり、生産性が落ちてくるのです。

だから、例えば有給休暇取得率も高まらないのです。

「それ以上のこと」とは、「助けあい」です。

これは、組織風土のキーワードでいえば貢献意欲です。

制度の活用が「当たり前」になってしまうと、助けあいの風土が醸成されなくなってしまうのです。

誰かが困っていても見て見ぬふりをしてしまうのです。

困っていること自体に気がつかないケースも少なくないのです。

そういった会社においては、いくら制度が充実していても機能しないのは当然のことなのです。

助け合うために必要なのは、相手の気持ちがわかること。そのために自分が知恵を出して苦労してきた体験が重要

「人を大切にするいい会社」では、制度のひとつひとつが社員さんたちの提案と努力によって機能するようになっています。

多くの方が驚くと思いますが、制度は会社から一方的に与えられるモノならば機能しません。

例えば、私たちの身近な例でいえば、週休2日制度はいかがですか?

そのことを「ありがたい」と思い、明日への活力になっている方はもはや少ないかもしれません。

「人を大切にするいい会社」では、それを実現するために産みの苦しみが社風として刻まれています。

生産性を高めるために社員さんが知恵を出しカイゼンを繰り返しているのです。

自分たちが苦労してつくってきた体験があるからこそ助けあいの風土が醸成されるのです。

自分たちでやってきたという自負が制度を機能させるのです。

人は困らないと知恵を出さないし、満たされた状態にずっといると進化をやめてしまう

そもそも、人は困らないと知恵を出しません。

ありがたみもわかりません。

反対に、人は満たされた状態にずっといると進化をやめてしまうのです。

人を駄目にするとは「考えなくなる」「知恵を出さなくなる」ことなのです。

実際にAIに仕事が取って代わられていく中で、私たちは「考える」ことがますます重視されるのです。

人を大切にするいい会社では、社員さんが常に考えることが必須です。

そのために、リーダーは部下・後輩の提案に対して傾聴力を持って聴くことが求められるスキルです。

社内で提案力・気付きの訓練を積み重ねているからこそ、お客様にもいい提案ができるのです。

自分だけではなく人が困っていることを察して考え、提案して、喜ばれ、それが対価となることが尊いのです。

それがやりがいであり、働く幸せなのです。

繰り返しますが、人は与えられた環境だけでは幸せになりません。

どんなにお金があっても、制度があっても、それが当たり前になってしまったら幸せにはならないのです。

モノに対するありがたみも、満たされることに対するありがたみもわからなくなってしまうからです。

ぜひとも社員さんが自主的に考え、制度のありがたみが実感できる会社づくりをしていきましょう。

大丈夫でいきましょう!

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