新しいアイディアを求めているのに出てこないのはなぜでしょうか

  1. 人と会社・企業

新しいアイディアを出すために・・・例えばみなさんの会社の会議を思い出してください

例えば、新しい商品やサービスの開発のための会議が行われたとします。

みなさんの会社では、次から次へと新しいアイディアが出てきますか?

それともなかなか出てきませんか?

新しいアイディアが出てこなければ、司会をしているリーダーが会議に参加しているみなさんを指名すると思います。

自分が指名されたときに、本当はアイディアがあるのにとても言いにくい状況になっていませんか?

結局、会議では新しいアイディアが出てこず、いやな時間だけが過ぎてしまうことも少なくありません。

これは非常に問題がある会議のやり方です。

前向きな会議であるはずなのに、後ろ向きです。

その原因はどこにあるでしょうか

上記の会議の目的は新しいアイディアを出すことです。

しかし、目的が達成されませんでした。

その原因はどこにあるのか考えましょう。

会議には上司も部下も参加しています。

部下が新しい案を出すと、「それは〇〇だから」と否定してしまう上司がいるケースが目につきます。

待ちきれずに言ってしまうのです。

それをするのが社長ならば、それに対する反対意見を言うことは困難です。

会議は重苦しい雰囲気の中進んでいきます。

最後に社長は「なぜアイディアが出てこないんだ」と苦言を呈するわけですが、本末転倒です。

新しいアイディア>これまでの思考の癖・習慣・常識

これは笑い話のようですが、実際に多くの会社でこのような傾向が認められます。

これが人と人が集まる組織の大変な点、そして人間の習慣の興味深い点なのです。

問題は「新しいアイディアを(無意識のうちに)否定する風土」にあるのですが、さらに問題はそこに気がついていないことです。

なぜ気がつかないかというと、新しいアイディアを否定してしまう原因となる「それまでの思考の癖・習慣・常識と思っていること」が「無意識に」出てくるからです。

「自分の思い通りに進めたい」という気持ちが当然のことのようにリーダーの優先順位のトップを占めているからです。

それらに囚われてしまうと、部下からの新しいアイディアは潰されてしまいます。

新しいアイディアを出す際には、この無意識を有意識にしてコントロールする必要があります。

つまり、「それまでの思考の癖・習慣・常識と思っていること」を取り除くために、明確なルールを設定することです。

新しいアイディアを出すための会議で必ず必要なルール

それは「批判厳禁での話し合い(ブレーンストーミング)」です。

ブレーンストーミングとは、日本大百科全書(ニッポニカ)では次に様に記されています。

この手法は、5~10名ぐらいのメンバーからなるグループに40分から60分間特定の課題について、次のような規則に従って自由にアイデアを出し合い、話し合いをさせるものである。
その規則は、
〔1〕出されたアイデアについてよしあしの批判をしない、
〔2〕アイデアは自由奔放であるほどよい、
〔3〕できるだけ多くのアイデアを出す、
〔4〕他人のアイデアを改良したり、二つのアイデアを組み合わせたりすることも考える、などである。

ここで注意すべきは、「質より量」であることです。

それまでの思考の癖・習慣・常識と思っていることの中には、その反対の「量より質」を求めてしまいがちです。

いきなり良質なアイディアを求めてしまうとアイディアは出てこなくなります。

量より質を求める余り、上司がそれらのアイディアを否定してしまうと、部下は考えなくなります。

それらを1度取り除くことが新しいアイディアを出す上で極めて重要なのです。

批判厳禁を徹底することは傾聴力を鍛えることに繋がります

大変なのはリーダーです。

批判厳禁の場自体に慣れる必要があるからです。

しかし、これは素晴らしいリーダーに求められる資質でもありますから前向きに捉えましょう。

批判厳禁を徹底することで傾聴力も鍛えられていきます。

ぜひ、正しい意味での報告・連絡・相談にも応用していてください(正しくないのは報連相が強制的になっていること)。

組織がより良くなるために必要なのは、社員さんが自主的に「問題点」を見つけることです。

それが新しいアイディアの源にもなるのです。

だからこそ、リーダーにはそれらを否定せずに聴く習慣を徹底して身につけることが求められるのです。

まずは、部下の意見を「最後まで聴く」ようにしましょう。

傾聴力はこれからますますリーダーに求められる資質です

昔は「俺の言ったとおりにやればいい」というリーダーがいる組織が通用したかもしれませんが、これからの時代には合いません。

その気持ちが強ければ強いほど強要することになり、パワハラの温床ともなりかねないからです。

これからは、リーダーが批判厳禁を徹底し傾聴力を身につけて部下が自主的にアイディアを出すような組織が求められるのです。

どちらの組織が社員さんのモチベーションと生産性が高いかは言うまでもありません。

昔からそれらを積み重ねてきた「人を大切にするいい会社」が証明してくれています。

最後になりますが、自分の感情をコントロールすることは大変です。

言いたいことをぐっと堪えることもあります。

しかし、これが社員さんと組織がより良く変わるためのきっかけとなっていくのです。

リーダーは、自分の感情よりも部下達のアイディアが出ることを徹底して優先し、傾聴力を鍛えましょう。

忍耐力も鍛えられます。

それが総合的な人間力に繋がっていきます。

大丈夫でいきましょう!

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