なぜリーダーは部下を「常に」叱るのか考えてみましょう

  1. 人と会社・企業

なぜリーダーはあなたを叱るのでしょうか

今日は「叱る、叱られる」ということについて述べたいと思います。

叱られることを好む方は今の世の中におりません。

しかし、上司から常に叱られている社員さんは決して少なくないと思います。

また、反対に常に部下を叱っている上司も少なくないかもしれません。

叱るという行為が「常に」になっていたら要注意です。

なぜなら、「叱る」という行為は大概エスカレートするからです。

もしその状態ならば、1度立ち止まって考えてみることが大切だと考えます。

叱るという行為は悪い習慣として定着してしまいます。

もちろん、それはパワハラの源にもなりますが、叱っている側はその認識が弱いことも問題です。

そもそも叱るとはどのような意味か

そもそも叱るとは大辞林によりますと次のように記されています。

①(目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責める。 「子供のいたずらを-・る」
② 怒る。 「猪のししといふものの、腹立ち-・りたるはいと恐ろしきものなり/宇治拾遺 10」
③ 陰で悪口を言う。 「あのやうなしわい人はあるまいと申して、皆-・りまする/狂言・素襖落 虎寛本」 → おこる(補説欄)

つまり叱るとは『相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責める。』ということです。

叱られる側は「よくない態度」をとがめられる訳です。

ここで考えてみましょう。

その「よくない態度」とは「明らかに誰が見ても」でしょうか?

それとも、叱る側の主観や感情でしょうか?

注意するべきは、そこに客観性がなく「自分の思い通りにならないこと」が含まれてしまうケースが多いことです。

叱る行為がコントロールできる人は少ない

では、リーダーはなぜ部下を叱るのかを考えてみましょう。

次のどちらのケースが多いと思いますか?

①自分の思い通りに部下が動いていないため

②部下の奮起を促すため

もし叱る行為が正当化されるとするならば、後者が要因であるべきです。

しかし、現実は圧倒的に前者が多いのです。

自分の思い通りに部下が動いていないとき、上司はマイナスの感情が沸き上がります。

感情にまかせて叱ってしまうのです。

その感情はコントロールものではなく、エスカレートすると上司の気が済むまで叱られるような状態になります。

つまり、長時間に及ぶこともあります。

長時間叱られてモチベーションが上がればいいのですが、そのようなケースは皆無です

とても非効率的なのです。

こうしたことが「叱る」という行為には起こりがちなのです。

効果を検証してみましょう

部下や後輩が自分の思う通りに動かないことに対して感情的に叱ってしまった場合、その効果をチェックしてみましょう。

部下や後輩が納得し、行動を変えてくれたでしょうか?

モチベーションは上がったでしょうか?

短期的な効果はあるかもしれませんが、それが恒常的になることで効果はなくなってきます。

繰り返しますが、叱られることを望む人はこの世におりません。

いつも叱られている部下・後輩は、失敗を恐れ、萎縮した働きをします。

個人の能力も組織の生産性も伸びていく訳がないのです。

「叱る」という行為は最終的な手段として考えましょう。

いい会社のリーダーは叱らなくても部下・後輩の本質的なモチベーションを高められることを目指している

ここでリーダーの「あるべき姿」を述べます。

人を大切にするいい会社は、社員さんのモチベーションも生産性も高いです。

それはなぜでしょうか?

それは働く人が、自分自身の能力・魅力を最大限に発揮しているからです。
(そして、会社は働く人を大切にすることを徹底しています。)

そのためにリーダーは常に自分の感情をコントロールしているのです。

その感情とは、「自分の思い通りに部下を動かすこと」と「部下の自主性を重んじること」のコントロールです。

部下・後輩のモチベーションを高めることがリーダーの最も大切な仕事です。

そのことを最優先項目として意識することで、コントロールが可能になってきます。

そもそも人のモチベーションは、自分自身の内と外からの刺激によって高まります。

そして、モチベーションが最大になるのは自分の内側からの刺激なのです。

それゆえリーダーの「あるべき姿」は、部下・後輩の自主性を育てることなのです。

部下のやる気を内側から刺激できるようなマネジメントをしていきましょう。

自分の思い通りに部下を動かすという常識を捨てましょう

繰り返しますが、リーダーは部下の自主性を育てることが極めて重要です。

その反対にある状態が「部下が自分の思い通りに動くこと」なのです。

そこから外れた時に、感情が出てきて部下を叱ってしまうのです。

それでは部下の自主性は育ちません。

部下は萎縮し、現場の「BAD NEWS(問題点)」を言おうとしません。

問題点が先送りされますから、仕事も会社もカイゼンされません。

気がついたときには致命的なエラーになってしまった状態で問題が露呈するような組織がとても多いのです。

部下・後輩は、リーダーからの指摘がなくても自分自身の能力・魅力を最大限に発揮しようとすることが理想です。

そのためには、仕事をより良くする源となる「BAD NEWS(問題点)」を自主的に見つけられるようにする工夫が大切です。

その工夫とは「BAD NEWS」を教えてくれた部下を叱らず、むしろ褒めることです。

そういった部下を認めることです。

現場からの「BAD NEWS」を速やかに吸い上げることができるかが優れたリーダーです。

それはとても難しいことですが、リーダー自身が行動を変えることで確実にできるようになっていきます。

生産性も向上します。

これこそがマネジメント変革です。

ぜひ挑戦してみてください。

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