常識に縛られるのではなく常識を疑うことが明るい将来のために大切です

  1. 人と会社・企業

常識は時代によっても国によっても地域によっても変わる

私たちにとって「常識」はとても大切なものであり、誰もが持っていなければならないものです。

ところが、いい仕事をする上でも、いい会社をつくる上でも、時としてこの常識が足かせになることがあります。

今日はそれはなぜなのか考えてみたいと思います。

常識とは、大辞林によりますと次のように記されています。

①ある社会で、人々の間に広く承認され、当然もっているはずの知識や判断力。 「 -では考えられない奇行」 「 -に欠ける」
②「共通感覚」に同じ。 〔「哲学字彙」(1881年)に英語 common sense の訳語として載る〕

これらの意味から読み取れることは、常識というものは「不変」なものではなく国や時代によって変わると言うことです。

また会社によっても変わるものなのです。

業界にも常識(業界慣習等)がありますが、これらも変わるものなのです。

これがポイントです。

世の中の常識を疑いましょう。「報告・連絡・相談は社会人の常識だ」も。

私たちは、なぜが「それは常識だぞ」と言われると、考える事を止めてしまいます。

その結果、世の中には本質を踏み外してしまった「常識」が多く存在します。

ぜひとも常識を疑いましょう。

以下の「常識」はいかがですか?

「報告・連絡・相談は社会人の常識だ」

これは未だによく耳にする言葉であり、多くの方にとって「常識」になっていると考えられます。

ところが、報連相は多くの会社で徹底しようとしていますが、機能していない会社も実に多いのです。

それはなぜなのでしょうか?

上司は「報連相は常識だぞ」と社員に強く言います。

それでもうまくいかないのです。

なぜ報連相が機能しないのか常識を疑って考えてみましょう。

本当に大切なことを明確にするために、常識を疑うことが重要

「報告・連絡・相談は常識だ」という先入観を1度取り除きましょう。

そもそも、報告・連絡・相談の目的は何でしょうか?

それは、部下からの情報(いい点も問題点も)を速やかかつ正確に吸い上げて、良い点はより良く、問題点は改善に繋げるためではないでしょうか?

では、部下が報連相ができないのは「なぜ」なのでしょうか?

それは、部下からの情報(いい点も問題点も)を速やかにかつ正確に吸い上げることを阻害する「何か」があるためです。

阻害する何かとは、上司に傾聴力が備わっていないからです

ところがそこに気がつかず、「報連相は常識だ」を押しつけてしまっているのです。

それは生産性を低くする「やらされ感」を産んでしまう要因なのです。

そもそも、報告・連絡・相談の内容は、「GOOD NEWS(良い情報)」と「BAD NEWS(問題点等)」に大別されます。

特に、部下が問題となることを言っているとき、上司は最後まで黙って聴けていますか?

途中で遮ったり、感情的に怒ったりしていませんか?

それが「報告・連絡・相談は常識だ」に上司が縛られた状態なのです。

この無意識の思考の癖に縛られてしまうと上司は部下の話を冷静に聴くことができなくなってしまうものなのです。

上司はその常識を取り除き、傾聴力を身につけるべきなのです。

これが真の常識です。

現場の問題点を言えば言うほど上司から叱られてしまうことが「常識化」しているのならば、部下にとっては苦痛の時間となります。

「報連相は常識だ」「身につけていて当然のことだ」と思い込んでいる方は少なくありません。

この常識に囚われてしまうと報連相は機能しなくなるのです。

部下が上司から怒られることをビクビクしながら報告をしているのが日常化していたら、その組織に明るい将来はありません。

上司が「報連相は常識だぞ」と強要しても、何ら建設的な時間にはならないのです。

なぜなら、問題点は先送りされ、いざときにはもはや手遅れの状態に肥大してしまっていることが多いからです。

上司に傾聴力がなければ、部下は本当のことを言いたくなくなります。

「BAD NEWS FIRST!」が機能しないのは、傾聴力のない上司に責任があるのです。

これまでの常識を疑い、自分自身を変えていきましょう(傾聴力を身につける)。

以下は「報連相は常識だ」を非常識にすると生産性が3倍になるという記事です。

報連相と関連しますが、「部下は上司の言うことならばどんなことでも聞くべきだ」という常識も疑うべき

これは軍隊型の組織ならば「常識」です。

しかし、軍隊型の組織システムが現代の会社組織に適しているかというと必ずしもそうとは言えません。

パワハラが問題になっていることが何よりの証拠です。

これは、軍隊型の組織を会社の組織にそのまま当てはめようとすることが問題なのです。

もし、「部下は上司の言うことならばどんなことでも聞くべきだ」が常識だと思っている方がいたら、パワハラは無くならないことでしょう。

だからこそ、その常識を疑いましょう。

会社の組織をより良くするためには、むしろ反対のことが求められます。

つまり「上司は部下の言うことならばどんなことでも聴くべきだ」が正しいのです。

これは傾聴力のことを指します。

常識を疑うからこそいい育成ができる

例えば、部下が間違ったことをしてしまいました。

上司はどのような対応をするべきでしょうか。

「感情にまかせて叱る」ことが常識でしょうか。

それとも「冷静に諭すように気付かせる」が常識でしょうか。

どちらの方が効果があるでしょうか。

これからの組織では「冷静に諭すように気付かせる」ことができる上司が求められるのです。

感情にまかせて叱ることは以前は常識だったかもしれませんが、これからの時代を考えればもはや常識ではないのです。

時としてパワハラの温床となってしまうのです。

ぜひとも、これまでの常識を捨てて新たないい会社組織づくりに挑戦していきましょう。

「いいものを安く」も間違った常識

もうひとつ、捨てなければならない常識があります。

いつの間にか我が国は「いいものを安く」が常識化してしまっています。

「いいものを安くつくり、安く売ることが経営努力だ」と信じて疑わない方もいます。

また「いいものを安く買いたい」という消費者の方も多いでしょう。

しかし、それらの常識を捨てることが私たちには求められます。

なぜかというと、理由は2つあります。

まずは経済成長を否定するものだからです。

経済成長とはGDP(国内総生産)も給料も高くなることですが、それらの反対のことをしているのです。

デフレ経済の原因です。

そしてもうひとつは、我が国が人口減少社会だからです。

人口が減る原因は、ひとつしかありません。

それは「若い世代が子供を生まなくなっている」以外にないのです。

そうなってしまう主な要因は所得です。

なお、私たちの所得は1997年をピークに高まっていません。

このまま所得が増えなければ、人口減少に歯止めがきかなくなることでしょう。

給料が高まらない原因は「いいものを安く」の我が国経済(デフレ経済)にあるのです。

今こそこの常識を疑いましょう。

「いいものは高い(適正価格)」が本当の常識です。

常識にはいつの時代も変わってはいけないものと時代によって変わるものがあります。

いつの時代も変わってはいけない常識の筆頭は、「人の命は何よりも大切だ」というものです。

「会社にとって最も大切なのは働く社員さん」も同じであり、本来はどの時代でも変わってはいけません。

しかし、残念ながら変わってしまったのです。

だから、「いいものを安く」が常識となってしまったのだと思います。

「いいものを安く」を推進すると協力会社が犠牲になるのです。

それをやり過ぎた結果、働く人たちが犠牲になってしまった現実を私たちは認識するべきなのです。

恩師坂本光司先生の言葉「人として正しいか正しくないか。自然か不自然か」も、いつの時代もぶれてはいけません。

この原則に則して、私たちの身の回りにある「常識」を1度見直すことが大切なのではないでしょうか?

「常識」という言葉は思考停止を招く。私たちは常識を疑うことをなかなかしないが、それをするからこそ明るい未来がつくれる

まとめですが、常識は「思考停止ワード」のひとつです。

私たちは、あることについて「それは常識だぞ」と言われると、何となく納得してしまいがちです。

それ以上考える事を止めてしまいます。

だから、これまでの「常識」は常に注意するべきものなのです。

本来は、なぜ常識なのか「なぜ、なぜ、なぜ」と本質を考えなければならないものなのです。

問題ならば、「常識」をより良く変えることが必要なのです。

人を大切にするいい会社では、この常識を疑うことが常に実践されています。

最後に、日本でいちばん社員さんが幸せと言われている未来工業の創業者、山田昭男相談役の言葉を紹介します。

一人ひとりが勇気を持って、自分を無意識に縛りつけている「常識」を疑い、捨て去ることを通じて、いまの自分を、そして仕事の考え方や進め方を変えていって欲しい。

この考えを常に実践するからこそ1年後が確実に変わるのです。

もし「何も変わっていない」ならば、これまでの思考の癖・習慣・常識にとらわれてしまっていることが原因です。

この考えを常に実践することは容易ではありませんが、訓練していくことで身についていきます。

ぜひ挑戦して、いい会社づくりを、明るい将来を実現していきましょう。

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