お節介と親切の境目とは・・・親切が相手にとって迷惑とならないためには

  1. 人と会社・企業

親切のつもりがお節介になってしまうことがあります

自分にとって親切のつもりが相手にとってお節介になってしまうことがあります。

また、相手からの親切が自分にとってお節介に感じてしまうときもあります。

今日はこのお節介と親切について考えてみたいと思います。

まず、お節介という言葉にはマイナスのイメージがありますが、一体どのような意味なのでしょうか?

お節介とは次のように記されています(出典:『三省堂 大辞林』)。

かえって迷惑になるような余計な世話をやくこと。また,そのような人やさま。 「 -な人」 「 -をやく」

「世話をやく」ことが「相手にとって迷惑」になってしまうのがお節介です。

では、さらに「世話」とはどのような意味でしょうか?(出典:『デジタル大辞泉』)

1 面倒をみること。尽力すること。「病人の世話」「大きなお世話」「親身になって世話する」
2 間に立って斡旋(あっせん)すること。取り持つこと。「就職先を世話する」
3 手数がかかってやっかいであること。面倒であること。「世話が掛かる」→御世話様(おせわさま)
4 世間の人がする話。世間の言いぐさや慣用の言葉。また、日常語や俗語。「世話に砕いて言う」
5 通俗的、また庶民的であること。
「―らしい打解けた風は頓(とみ)に失せて」〈鏡花・高野聖〉

世話には「面倒をみること」「尽力すること」のように、こちら側の視点が強く感じられます。

一方で、親切とはどういう意味でしょうか?

親切とは相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。

親切とは次のような意味となります(出典:『デジタル大辞泉』)

[名・形動]
1 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。「人の―にあずかる」「―を無にする」「―な応対」
2 (深切)心の底からすること。また、そのさま。
「独立の気力ある者は国を思うこと―にして」〈福沢・学問のすゝめ〉
[派生]しんせつげ[形動]しんせつさ[名]しんせつみ[名]

「相手の身になって」「人のためにつくす」というキーワードが出てきました。

親切は、主体が自分ではなく、相手側にあることがわかります。

お節介が問題となるのは、相手よりも自分を優先してしまうため。本人の意思を尊重し、できることを提案すること。

言葉の意味から、こちらにとっての親切が相手にとってお節介にならないようにするためには、まずは相手の身になって考える事が大切だとわかります。

しかし、相手の気持ちはわからないことも多いです。

その時は、確認をすることも必要です。

行動する側は相手に対して「余計なお節介かもしれませんが・・・」とひとこと加えることで、押しつけがましさが軽減されます。

また、受け手側もお節介だと感じてしまったとしても「親切はありがたいのですが・・・」とうひとことを添えることで相手の気持ちを受け取ることができます。

いずれにしても、自分の意思を無理に通そうとしなことがポイントです。

人には「自分の思い通りに事を進めたい」という気持ちが強くなることもあるでしょう。

また「自分の行いが絶対に正しい」と思い込んでしまうこともあるでしょう。

これらが無意識の感情に近ければ近いほど「相手の気持ち」を考えられなくなってしまうものなのです。

そうなると、押しつけがましくなっても気がつかないのです。

相手の身になって考えていなければ、お節介になるかもしれません。

以上のことから、お節介と親切には境目があると思います。

それは「相手の身になって考えているか」「自分側の視点で考えているか」にあると思います。

親切とは前者です。

主体が自分ではなく、相手にあることがポイントなのです。

相手の身になって考えていなければ、それはお節介になってしまう可能性があります。

難しいのは、相手の身になって考えたことでも、相手にとっては余計なお世話になってしまうこともあるケースです。

相手の身になって考えた親切ならば、その時の相手はお節介と感じるかもしれませんが、後から変わる可能性があります。

もし、相手の身になって考えた親切が相手にとってお節介と感じていたとしたら?

このようなことも実際にあります。

私は、相手の身になって考えた親切ならば、(余程の迷惑ならば話は別ですが)「許して欲しい」と思います。

その時の相手はお節介と感じていても、後から変わる可能性があるからです。

これは時と共に価値観が変わったからです。

余計なお節介だと思っていたことが、今はとてもありがたく感じることもあるのです。

そうなると、お節介だと思っていたことが「真の親切だった」ということになります。

人と人との関係というのは、むしろそういったことの方が多いのかもしれません。

相手の身になって行動する親切は仕事そのもの

「親切」は仕事においても極めて重要です。

仕事は必ず誰かに提供されます。

その誰かが喜ぶことを考え、提供する事が仕事の本来の目的になります。

これは親切そのものです。

反対に、「余計なお節介になるかもしれない」と行動することを恐れては勿体ないと思います。

相手(お客さま)が望んでいることを提案して喜ばれることは、仕事の醍醐味です。
(ただし価格以外です)

大いに相手のことを考え、親切を実践していきましょう。

その結果、適正な対価をお客さまからいただくことは正しい姿です。

その積み重ねでいい会社をつくっていきましょう。

今年私たちにとって親切な人とは?

私は親切という言葉から、尾畠春夫さんを思い出しました。

尾畠さんの「ボランティアは自己完結」という言葉も「余計なお節介をしないこと」に繋がっていると思います。

先日、今年の流行語大賞に「スーパーボランティア」がノミネートされたという報道がありました。

しかし、尾畠さんはそれを断ったそうですね。

自分は「スーパー」ではなく「ボランティア」だというコメントに尾畠さんらしさがあらわれています。

さすがとしか言いようがありません。

尾畠さんは相手のことを考えて行動する親切な方です。

今年の8月15日に行方不明だった2歳児を救出したときも、お母さんの意思を事前に確認していました。

その約束を果たすために山へ入っていったのです。

尾畠さんには「誰かのために」「人のために」が行動の源にあります。

その行動が人々を感動させるNEWSを産んだのです。

その尾畠さんにはただただ「ありがとうございます」と伝えたいです。

尾畠さんについては以下の記事もご覧いただければ幸いです。

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