管理とは自分のコントロール下に置くことでしょうか?

  1. 人財・人づくり

管理という言葉は難しい

組織のリーダーのみなさんはマネジメントについて常に研究され、また努力されているかと思います。

このマネジメントという言葉もとても難しいですね。

特にいい会社ではリーダーはどのようなマネジメントをしているのか気になると思います。

これまでもマネジメントについてはいろいろと述べてきました。

今日はまた別の視点から簡単に述べたいと思います。

日本大百科全書(ニッポニカ)によりますと、マネジメントとは管理であることが記述されています。

さらに管理とはデジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

1 ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を管理する」「健康管理」「管理教育」
2 事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。「管理の行き届いたマンション」「生産管理」
3 法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった範囲内で利用・改良などをはかること。

統制という言葉がでてきました。

この言葉はどのような意味でしょうか?

統制とは?ばらばらになっているものを1つにまとめて治める

統制もとても難しい言葉ですが、大辞林よりますと次のように記されています。

① ばらばらになっているものを一つにまとめて治めること。 「クラスの-をとる」
② 心身の動きを意図的に一つにまとめあげること。 「 -のとれた身のこなし」
③ 政府の力で言論・経済活動などに制限を加えること。 「言論の-」 「物価を-する」

ばらばらになっているものを1つにまとめて治めるとは、まさに組織そのものです。

人々は個々の価値観が違います。

また違って当然です。

しかし、それぞれがぶつかり合ってしまうと組織は目標を達成することができません。

それゆえ、組織をマネジメントするとは、組織を構成する人々が共通の目的を持ち、個々の貢献意欲を醸成させ、お互いのコミュニケーションによって実現していくことであると言えます。

共通の目的の代表的なものは、経営理念・社是・行動指針、そして日々の数値目標等です。

貢献意欲はお互いに助け合う気持ちを醸成させることです。

コミュニケーションとは一方的ではないことがポイントで、お互いに意思や感情、思考等を伝達し合うことです。

また、目的に沿った範囲内で利用・改良などをはかることは、PDCAサイクルに通じますね。

PDCAサイクルとは、計画、実行、チェック、カイゼンのサイクルを回すことです。

管理とは自分のコントロール下に置くことでしょうか

管理とは、目的に沿って立てられた計画を実行し、チェックし、カイゼンするといったPDCAサイクルを回すことであるとも言えます。

しかしながら、管理とは自分のコントロール下に置くことだと思いがちです。

これが常識だと思われているかもしれません。

その代表的なものが「部下のコントロール」かもしれません。

人は誰でも自分のコントロールが効かないことに対してストレスが溜まります。

「自分の思い通りに動かない部下」に対して叱ってしまうことがあります。

ところがそれは本当に意味での管理ではありません。

ここで逆転の発想が必要です。

常識を疑いましょう。

PDCAサイクルを回すとき、チェックの段階で問題点が出てきます。

しかし、人は誰でも問題点を言いたくありません。

さらに、上司から怒られればなおさらです。

この問題点は、あらかじめ想定できないようなことも多々出てきます。

それについてリーダーがあれこれと言う前に、それ自体を部下から速やかに出してもらうことが大切です。

つまり、この問題点を部下が自主的に見つけて、発信できるようにすることが管理の大切な部分なのです。

「BAD NEWS FIRST!」が実現できるかです。

リーダーの管理とは、極端なことを言えば、部下に対するコントロールはモチベーションに特化すると言うことです。

問題点を自主的に報告してくれた部下に対して、叱るのではなく、しっかりと認める・褒めることです。

人を大切にするいい会社では社員さんの自主性が尊重される

人を大切にするいい会社では、社員さんの自主性が尊重されています。

社員さんは以下の流れを自分で実施することが求められます。

仕事の目的を明確にして、計画を5W2H(なぜ、いつ、どこで、誰が、何を、どのように、いくらで)のフレームワークで立てます。

計画通りに実行します。

実行後はチェックをし、いい点はもちろんのこと問題点を自主的に見つけます。

カイゼンも5W2Hのフレームワークを基本として図っていきます。

なぜその時にしたのか、なぜそこでしたのか、なぜその人がしたのか、なぜそれをしたのか等を自分で考えていくのです。

そうなるように進めていくことがリーダーの管理です。

いい会社の経営者が管理するものとは

人を大切にするいい会社の経営者が管理するものとは何でしょうか?

数字でしょうか?

それとも社員さんでしょうか?

それは社員さんのモチベーションです。

数字の管理に注力するあまり、社員さんの肝心なモチベーションが置き去りになってしまうことがあります。

厳しい統制によって数字を達成しても、社員さんの満足度は高まりきらないのです。

それは「やらされ感」だからです。

自分でどうあるべきか目標を決めて、どのようにするば達成できる考えて、実際に数字を達成した方がやりがいは何倍も違うのです。

行動の管理は本人に任せている

一般の会社では、社員さんが数字を上げてもモチベーションが高まらないことがあります。

これでは社員さんが何のためにがんばっているのかわかりません。

数字が高まったのならば、社員さんのモチベーションはより一層高められるようにするべきです。

逆から言えば、モチベーションが高まれば数字も高まるからです。

それゆえ、いい会社のリーダーは社員さんのモチベーションの管理に大きな力を注いでいます。

「自分の思い通りの行動をしているか否か」の管理ではありません。

社員さんのモチベーションは常に気にして「管理」して欲しいと思います。

社員さんの内側にあるモチベーションが高まるように。

これが当事者意識の醸成に繋がり、生産性が3倍違ってくるのです。

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