ぼったくりと付加価値の違いは?高級ブランド戦略は?

  1. 経営戦略・マーケティング

ぼったくりはもちろんいけないこと

私たちにとって「ぼったくり」という言葉は悪いイメージです。

デジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

《「ぼっ」は「ぼる」(暴利)から》法外な料金を取ること。力ずくで奪い取ること。ぶったくり。

法外な料金とあります。

これはいけません。

力ずくで奪い取ることはもちろんいけません。

では、法外とは次の通りです(出典:デジタル大辞泉)。

1 法にはずれていること。
2 普通に考えられる程度をはるかに越えていること。また、そのさま。「法外な利息」

つまり、普通に考えられる程度をはるかに越えている料金を取られたら「ぼったくられた」ということです。

これも絶対にしてはいけません。

付加価値とは

それでは、付加価値とは何でしょうか?

デジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

1 生産過程で新たに加えられた価値。一定期間の総生産額から原材料費・燃料費などと減価償却費を差し引いたもので、人件費・利子・利潤の合計になる。
2 ある商品やサービスなどに付け加えられた、他にはない独自の価値。「付加価値を付けて売る」

両方とも大切な意味であり、本質は繋がっておりますので整理して抑えましょう。

商品をつくるためには、原材料を仕入れます。

新しい設備や車等を使用すれば、燃料費や減価償却費がかかります。

さらに商品の加工やサービスの提供には、「人」が行いますから、人件費がかかります。

さらに利息や利潤といったものが上乗せされます。

それらが付加価値となります。

簡単に言うならば、それらを年間で算出した者が国民総生産(GNP:Gross National Product)となります。

それらのうち、国内で生み出された付加価値の合計を国内総生産(Gross Domestic Product、GDP)と言います。

なお、国内総生産の約6割が民間消費です。

ぼったくりと付加価値は明らかに違うけれど

付加価値は決してぼったくりではありません。

しかし、我が国では、高い付加価値を付けることがとても難しい世の中になっていると実感します。

その理由はふたつ考えられます。

ひとつは価格競争が依然として激しいからです。

私たちはもう麻痺してしまっていますが、特に飲食店は依然として激安の店に人が流れがちです。

安い店が当たり前のようになってしまった今、付加価値を上乗せすることはとても難しいと思います(やらなければなりませんが)。

もうひとつは、私たちは目に見えないものに対してお金を払う習慣がないということです。

これもデフレ経済の原因の1つかもしれません。

目に見えないものに対するお金を払う習慣がないことについて

我が国では、目に見えないサービスに対してお金を払う習慣が非常に弱い気がします。

付加価値も目に見えないものです。

だから、お金を払うことに抵抗があるのです。

どんなに至れり尽くせりのサービスを提供されても、それ以上のお金は支払いませんしいただきません。

本来は支払うべきですしいただくべきです。

私たちの国にはチップという習慣がないことも起因しているかもしれません。

私は接客要員の方がいいサービスをしてくれたらチップを払いたくなる気持ちになるのは自然な姿ではないかと思います。

反対に、いいサービスを受けたのにチップを「ケチる」ことは慎みたいものです。

これは私の勝手な価値観ですが、裕福な方がそういった姿を見せると寂しい気持ちになります。

高級ブランドはいくら高くてもクレームにならない

ぼったくりと付加価値は全く意味が異なります。

高級ブランドは明らかに付加価値です。

それに対してクレームを出しているお客さまはひとりもおりません。

その付加価値に納得してその対価である「高いお金」を支払っているのです。

もし、付加価値をぼったくりだと思っている方がいたら、明らかに違いがあることを確認してください。

ぼったくりは絶対にいけません。

高級ブランドはいくら高くてもクレームにならない

高級ブランドをぼったくりだと言う方は少ないことでしょう。

ましてや、高級ブランドはいくら高くてもクレームなどにはなりません。

高級ブランドを購入されるお客さまはファンであり、そのブランドに納得して購入されているからです。

「いいものを安く」ではなく「いいものは高くて当然」が高級ブランドです。

そこには目に見えないものがたくさん含まれています。

高級ブランドを感じさせるストーリーが構築されています。

お客さまは喜んでそれらのストーリーへの対価を支払うのです。

安い、うまい、早いといった機能的なものよりも、むしろ情緒的なストーリーが高級ブランドには求められるのです。

そういった戦略は、中小企業においても極めて重要です。

つい私たちは機能的なものを高めないと売れないと思い込んでしまいまうが、そうした先入観を1度とりましょう。

お客さまに高くても納得して購入していただけるよう、自社の魅力を磨いて情緒的なストーリーをアウトプットしていきましょう。

そもそも、私たちの付加価値が高まらなければGDP(国内総生産)も高まりません。

GDPが高まっていなければ、我が国は経済成長していないことになります。

だから「いいものを安く」のデフレ経済からの脱却が命題なのです。

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