揺らぐ毎月勤労統計調査・・・一体何のために?

  1. 人と会社・企業

組織的な隠蔽は認定できない?

毎月勤労統計調査の不正が国全体を揺らしています。

毎月勤労統計調査は、500人以上の事業所は全数調査とするよう定められています。

ところが、厚生労働省は2004年から東京都で不正な抽出調査を継続しました。

統計を所管するのは総務省です。

厚労省は総務省に対して全数調査を行っているかのように届け出ていたようなのです。

それらを受けて厚労省の特別監察委員会は一部に統計法違反があったと認定しました。

日本経済新聞の記事を引用いたします。

毎月勤労統計の不適切な調査問題を巡り、厚生労働省の特別監察委員会(委員長=樋口美雄・労働政策研究・研修機構理事長)は22日、検証結果の報告書を公表した。統計方法の取り扱いに関して一部に統計法違反があったと認定。「課長級の職員は事実を知りながら、従前の取り扱いを踏襲していた」と指摘。「部局長級の職員も実態の把握を怠り是正しなかった」とも明記し、責任は免れないとの認識を示した。

これを受け、根本匠厚労相は関係者の処分を発表した。根本氏ら政務三役は就任時から4カ月分の給与を自主返納する。鈴木俊彦事務次官と宮川晃厚生労働審議官は訓告とし、統計を担当する政策統括官ら15人を減給、元統計情報部長5人を戒告相当とした。20人超が処分対象となった。

特別監察委の報告書では2004年に不適切調査が始まったことについて、当時の担当係長が監察委のヒアリングに「全数調査は企業からの苦情が特に多く、大都市圏の都道府県からの要望に配慮する必要があった」と証言した。樋口委員長は22日の記者会見で「組織的な隠蔽は認定できない」との見解を示した。

毎月勤労統計は従業員500人以上の事業所は全数を調べるが、東京都では2004年から3分の1程度を抽出。17年までは抽出データを全数に近づける加工もせず実態よりも賃金が低く出ていた。18年1月分からは全数に近づける復元加工も行っていた。

また04年からの調査手法の手引では、東京都は全数調査でなくてよいと不適切な調査を容認する趣旨が書かれている。しかし15年からの手引にはこの文言が削除されていた。

統計の平均給与額が影響する雇用保険や労災保険などで過少給付が起きていた。のべ2015万人に影響が出ており、追加給付にかかる費用は総額約800億円にのぼる(日本経済新聞 2019年1月22日)。

みなさんはどのような感想を持ちましたか?

私はとても不可解であり、また不思議な事件だと思っています。

検証結果の報告書では「課長級の職員は事実を知りながら、従前の取り扱いを踏襲していた」と指摘しています。

また「部局長級の職員も実態の把握を怠り是正しなかった」とも明記しております。

しかしながら、樋口委員長は、「組織的な隠蔽は認定できない」との見解を示した点が不思議です。

みえない動機。一体何のために?

毎月勤労統計調査の不正問題について、実態が未だ掴めておりません。

動機もまったくわかりません。

一体何のためにこのようなことをしたのでしょうか?

あまりにもリスクが大きいのにこのようなことになったことが理解できません。

この統計は非常に重要な位置づけです。

失業保険や労災保険などの給付額は毎月勤労統計調査に基づいて計算されています。

今回の不正によって、過去の給付金額が少なくなっていたことが明るみとなっています。

また、GDPや実質賃金なども毎月勤労統計調査に基づいて算出されています。

これまでの政策は大丈夫なのでしょうか?

またこの統計に不備があれば、海外からみた日本の統計データに対しての信用が失われることになります。

これらのリスクを追ってまで不正をする意味がわからないのです。

もちろん「BAD NEWS FIRST!」が機能しない組織であるために、不正が繰り返されたことは想像できます。

それにしてもリスクが大きすぎると思うのです。

今後もこの問題については注視する必要があるでしょう。

闇が深そうです。

私たちはあまりにも悲しいです。すべての統計データは、私たち国民が幸せになるために存在するはず。

国の統計データの不正が相次いでいます。

私たちはある意味、そうしたことに慣れてしまった感があります。

今回の不正も氷山の一角と考える人は多いことでしょう。

こうした考えは非常に恐ろしく、かつ、悲しいことです。

そもそも統計データは一体何のためにあるのでしょうか?

このことを私たちは考えなければならないと思います。

私は次のように思います。

すべての統計データは、私たち国民が幸せになるために存在するはずだということ。

決して人を貶めたり、不幸にするためにあるのではないということ。

このようにあるべきだと信じています。

どうか原点に立ち返って欲しいと思います。

人同士が信じあえて人が幸せになる世の中をつくるために。

大丈夫でいきましょう!

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弊社のお客様への接し方や
支援の雰囲気が伝われば幸いです。

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