当事者意識・・・部下にどのように持たせたらいいのでしょうか?

  1. 人と会社・企業

当事者意識という言葉はとても難しい

私たちがわかっているようで案外漠然としてしまっている言葉のひとつに「当事者意識」があります。

リーダーが部下に対して「当事者意識を持って仕事をしよう」と言うことがあります。

しかし、部下にとってはわかったようでわからない感覚になってしまうことがあります。

リーダーも言ってはみたものの、具体的にどうすればいいのか説明できないケースも少なくありません。

そもそも当事者意識とはどのような意味でしょうか?

当事者意識とは、デジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。「当事者意識をもつ」

当事者である意識を持つことで

当事者意識の反対を意味する言葉は、「関心が弱い」「人ごと感」「やらされ感」等です。

自分自身が間接的に物事に関われば、当事者ではない立場になります。

責任や関心が薄くなってしまうことで、「見て見ぬふり」をすることにも繋がります。

この世の中に責任のない仕事はありません。

しかし、それを回避しようとすると「人ごと感」「やらされ感」に繋がってしまうのです。

仕事に対する責任感も薄れているように見えてしまうのです。

関係者であるという自覚を持つことで、責任感も生まれてきます。

部下に当事者意識を持ってもらうためには

では、部下に当事者意識を持ってもらうためにはどういったことをすればいいのでしょうか。

この部分で悩まれているリーダーもいらっしゃることでしょう。

それは部下に「任せる」ということです。

権限と責任を与えることも大切です。

しかし、これらは簡単なようで難しいです。

なぜ難しいかというと、リーダーが部下に「任せられない」からです。

なぜ任せられないのかというと、次のような思考の癖・習慣・常識がリーダーに無意識のうちに発生するからです。

〇自分の思い通りに部下が動かないと気が済まない

〇自分がやった方が正確だし、早い

〇自分がやった方が失敗がない。

〇部下のやることを信用することができない

こうした気持ちがリーダーにあると、部下はいつまで経っても仕事に対して当事者になれません。

つまり、当事者意識を持つことができないのです。

任せていないのに当事者意識を持てというのは大きな矛盾

リーダーは任せることをせずして「当事者意識を持て」と言ってしまいがちです。

それでは部下は当事者意識を持てないのです。

リーダーは、自分がやった方が確実であったとしても「任せる」ことを優先するべきなのです。

任せられるからこそ当事者意識が強くなっていくのです。

これが部下の成長(育成)にも繋がります。

やりがいを感じることでモチベーションも高まっていきます。

その積み重ねによって、生産性が高い組織づくりができるのです。

そしてよく見ると、リーダー本人の成長にも繋がっていることに気がつきます。

任せっぱなしではいけない・・・傾聴を強く意識したヒアリングを

もちろん、任せっぱなしではいけません。

定期的に状況を聴くことがとても重要です。

その時に重要なのは、部下の状況を「傾聴する」ということです。

決してリーダは「報連相は常識だ」という態度で部下に接してはいけません。

傾聴とは人事労務用語辞典によりますと次のように記されています。

「傾聴」とは、カウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーションスキルの一つです。
人の話をただ聞くのではなく、注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾けること。
自分の訊きたいことを訊くのではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で真摯に“聴く”行為や技法を指します。
それによって相手への理解を深めると同時に、相手も自分自身に対する理解を深め、納得のいく判断や結論に到達できるようサポートするのが傾聴のねらいです。

つまり、リーダーは部下が話したいことや伝えたいことを共感して聴くことです。

リーダー目線で訊くのではありません。

特に、途中で遮ってしまったり、リーダー自身が言いたい事をいったりしてしまわないように注意しましょう。

そうなると、部下の当事者意識は身につかないのです。

相手に関心を持ち、相手の立場になって考えること

リーダーは部下に任せることを意識しましょう。

次のステップは、仕事を提供する相手の立場になってどうすれば喜ばれるのかを考える事です。

社外に対してはお客さまの立場になって考えることが「当事者意識」です。

お客さまに関心を持ち、どうすれば喜んでもらえるか考える事です。

その時にもリーダーは部下の考えを尊重しましょう。

いいたくなる気持ちをグッと堪えることも重要です。

「部下に考えさせる」マネジメントを徹底しましょう。

社内の場合において、当事者意識の究極は会社の最高責任者たる社長の立場を考える事です。

社長のすべての行動には責任が発生します。

そのような状況をイメージしながら考える訓練を積み重ねることも当事者意識の醸成に繋がります。

また、当事者意識と共に、気付きと危機感も重要です。

以下の記事もぜひとも参考にしていただければ幸いです。

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