一部の情報から全体のイメージが作られてしまう・・・びん首効果(ボトルネック効果)より

  1. 人と会社・企業

経営と生物には共通することが多い

経営学と生物学には共通するものがあります。

私自身それは、会社の経営も生物も「生き残る」という本質部分が同じだからだと考えております。

外部環境に適応しながら自社(自分)を変えていくことは経営も生物も同じなのです。

今日は生物学の「びん首効果(ボトルネック効果)」というものから、「情報」についてお話ししたいと思います。

びん首効果とは、生物学用語辞典によりますと次のように記されています。

集団遺伝学で、集団の個体数が大きく減少することにより、特定の遺伝子型が再度個体数を増やすようになり、遺伝子型の組成が偏る現象。

簡単に説明します。

ある生物が生息しています。

その生物の遺伝子が以下の8タイプあったとします。

タイプA、タイプB、タイプC、タイプD、タイプE、タイプF、タイプG、タイプH

それらのうち、何らかの要因によって「タイプG」以外の個体数が急激に減ってしまったとします。
(あたかもびんの首のように一部だけが抜き取られたかのように)

すると、その生物は個体数が増えていったとしてもタイプGの遺伝子ばかりになってしまいます。

このような例えをびん首効果と言います。

実はこういったことが私たちのまわりでもよく起こるのです。

例えばある「情報」に8つのポイントがあったとします

その代表的な例として「情報」をあげたいと思います。

例えば、ある情報には、それを構成するAからHまでの8つの重要なポイントがあったとします。

ところが、何らかの要因によって、それらのうちのひとつ(例えばGというポイント)だけが切り取られてある集団に流布されたとします。

すると、その集団内ではGというポイントが情報のすべてであるかのようなイメージがつくられてしまうのです。

その他の7つのポイントは伝わっていないとすれば、その情報は不完全なのものです。

ところが、情報の受け取り側は、そのことの気がつかないことも実に多いのです。

時が流れれば、G以外のポイントは存在していたことすら忘れ去られてしまうかもしれません。

これはとても危険な状態です。

だから、情報の受け取り側は、そのことを常に踏まえてGというポイントの他に伝わっていない7つのポイント探すべきなのです。

「ある人が〇〇と言っていました」という人づての情報は注意しましょう

このようなことが会社の中でもよく起こっています。

「ある人が〇〇と言っていました」という情報があったとします。

それを受け取った側がそのまま鵜呑みにしてしまうと正しい判断はできません。

そのままイメージが形作られてしまうことは非常に危険です。

これが人事考課の場で行われていたとしたらとんでもないことです。

評価するべきことが反対に足を引っ張るものにもなりかねません。

しかし、多くの会社でこのようなことが起こりえます。

本質を掴むためには情報を受け取る側が常に「現地・現物・現認」をすることが不可欠

人づての情報はあくまでも一部であるという認識が必要です。

そこでイメージがつくられても本質からはほど遠いものとなるからです。

情報を受け取る側がやるべきことは「現地・現物・現認」です。

自分の足で動いて、目で見て、自分の耳で聴かない限り、本質はわからないと認識するべきなのです。

そうしないと多くのポイントが見過ごされてしまうのです。

その見過ごされてしまう情報の中には「問題点」も含まれます。

問題点は改善されることで強みとなりますが、多くの会社で見過ごされています。

部下からすると「本当のことを言いたくない」という状況です。

これはリーダーに傾聴力がないからこそ起こります。

部下の意見に耳を傾けることができず、反対に叱ったりすれば、すべての情報が伝わりません。

ボトルネック効果を産んでしまっているのです。

私たちは本質を常に追い求めるべきです

こうしたことが私たちのまわりでよく起こっていませんか?

それではいい仕事もいい人間関係もいい会社もつくることは難しいのです。

反対に、そういった現象が悪用されてしまうことも考えられます。

情報というのは、常に気をつけていないとボトルネック効果になりがちです。

特にリーダーは傾聴力を持って常に本質を求めましょう。

令和の時代となった今だからこそ。

大丈夫でいきましょう!

弊社の講演会・セミナーの特徴は
お客様の高い満足度です。
企業支援の事例や現場のノウハウが
フィードバックされるためです。

詳しくご覧ください