5月の有効求人倍率1.62・・・雇用環境は着実に改善が続いているか?

  1. 人と会社・企業

5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.62

厚生労働省は5月の有効求人倍率(季節調整値)を発表しましました。

数値は7ヵ月ぶりに低下し1.62倍でした。

総務省は「雇用環境は着実に改善が続いている」としているようです。

以下、情報源として日本経済新聞の記事を引用いたします。

厚生労働省が28日に発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01ポイント低下し1.62倍だった。低下は7カ月ぶりで、10連休明けに一時的に求職者が増えたことなどが影響した。総務省が同日発表した5月の完全失業率(同)は2.4%と前月から横ばいで推移した。「雇用環境は着実に改善が続いている」(総務省)という。

有効求人倍率は全国のハローワークで仕事を探す人に対し、企業から何件の求人があるかを示す。正社員の有効求人倍率は前月から0.01ポイント低下し、1.15倍だった。雇用の先行指標とされる新規求人倍率は0.05ポイント低下し2.43倍だった。

新規の求人数は前年同月比2.5%減の93万8680人。米中貿易摩擦の影響で業績悪化の懸念がある製造業は8.8%減と4カ月連続で前年同月を下回った。一方、人手不足が続く宿泊業・飲食サービス業や運輸業・郵便業などでは前年を上回る状況が続いた。

完全失業者数は前年同月比7万人増の165万人で、2カ月ぶりに増加した。転職など自己都合で離職する人が増えたという。就業者数は6年5カ月連続で増え、34万人増の6732万人だった。このうち正社員は24万人増、パートなど非正規で働く社員は27万人増だった(日本経済新聞 2019年6月28日)。

みなさんはどのような感想を持たれますか?

総務省が言うように「雇用環境は着実に改善が続いている」と感じている方はどのくらいいるでしょうか?

私は必ずしもそうとは言えない点があるのではないかと思っています。

完全失業者が増加したのは?

完全失業者が2ヶ月ぶりに増加したことは気になります。

転職など自己都合で離職する人が増えたということですが、それ以上に気になる動きがあります。

それは、大手企業が一斉に希望退職者を募集しているという点です。

その数は少なく見ても10000人を超えるのではないかと思います。

詳しくは次の記事をご覧いただければ幸いです。

こうした影響もあるのではないでしょうか。

それゆえ、雇用環境は「着実に」改善しているとは言えないのではないかと思うのです。

また、就業者数は6年5ヶ月連続で増えているようですが、その内訳は正社員が24万人増、非正規社員が27万人となっている点も気になります。

非正規社員さんが増えていることは必ずしもプラスでしょうか?

何か大切なことが見失われているような気がしてなりません。

私たちは目先のことではなく、「あるべき姿」を明確にするべきだと思います。

有効求人倍率がいいからといって、景気がいいとはいいきれない

有効求人倍率が好調である要因として、人口減少と人手不足である面も非常に大きいと思っています。

特に若者が減り続けています(地方で顕著です)。

また、近年は人手不足倒産が増えています。

人手不足倒産というキーワードは少なくとも10年前では一般的ではありませんでした。

このような傾向は今後も強くなることでしょう。

ところが、若者の採用に消極的な大手企業も出てきています。

確かにAIによって仕事が代替されていくことになるかもしれませんが、肝心な人(若者)が犠牲になってはいけないと思います。

企業の将来をつくっていくのは若者なのです。

反対に、中小企業のみなさんは大手企業のこうした動きを追い風にしていくべきでしょう。

以上のことからも「雇用環境は着実に改善が続いている」とは言いがたい状況ではないかと思います。

抜本的な改善をしなければ・・・。

それは人を大切にするいい会社を増やしていくことだと考えます。

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