2019年6月の静岡県の企業短期経済観測調査・・・全産業のDIが前回の3月調査に比べて悪化

  1. 社会(政治・経済等)が企業や私たちにどんな影響を与えるか

全産業のDIが前回の3月調査に比べて悪化

日銀静岡支店が6月の静岡県内企業の短観(企業短期経済観測調査)を発表しました。

これによりますと、全産業のDIが前回の3月調査に比べて悪化したということです。

悪化したのは2四半期連続です。

以下、情報源として日本経済新聞の記事を引用いたします。

日銀静岡支店が1日発表した6月の静岡県内の企業短期経済観測調査(短観)は、景況感を示す業況判断指数(DI)が全産業で前回3月調査に比べ6ポイント悪化のプラス5と、2四半期連続で悪化した。米中貿易摩擦や世界経済の減速などで、製造業が落ち込んだ。非製造業は底堅いが補いきれなかった。県内経済の先行き不透明感が強まりつつある。

DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた値。調査は5月28日~6月28日に280社を対象に実施し、278社から回答を得た。規模別のDIは大企業が1ポイント悪化の21、中堅企業は1ポイント改善のマイナス1だったが、中小企業はプラス2と10ポイント悪化した。

製造業のDIはプラス2と、7ポイント悪化した。10業種のうち5業種が落ち込んだ。生産用機械や自動車、二輪車関連など県内の主力産業が軒並み悪化した。欧州での工作機械販売の鈍化を受け、スター精密が2019年1~6月期の業績予想を下方修正するなど、業績にも陰りがみえる

県内の19年度の設備投資計画は全産業で前年度比10.6%増加する見通し。技術革新への対応や生産性向上に不可欠な投資がけん引している。ただ、ファクトリーオートメーション(FA)大手、協立電機の西信之社長は「特に自動車業界向けで商談に急ブレーキがかかっている」と明かす。

円高も気がかりだ。19年度の想定為替レートは1ドル=108円7銭と、足元とほぼ変わらない水準だ。欧米の中央銀行が金融緩和に傾いており、金利差縮小から円高に向かうとの見方がある。日銀静岡支店の竹内淳支店長は「堅めではない想定だ。円高が進めば企業業績を押し下げる要因になる」と話す。

非製造業も製造業の悪化のあおりを受けた。6月はプラス9と4ポイント悪化した。製造業との取引も多い卸売が21ポイント悪化のマイナス16、運輸・郵便は6ポイント悪化のプラス19だった。コスト増や荷動き鈍化が懸念されている。

小売はゼロと17ポイント悪化した。10月に予定される消費増税により消費が落ち込むとみているようだ。食品スーパーの田子重(静岡県焼津市)の曽根誠司社長は「ここにきてドラッグストアとの価格競争に対抗できるスーパーとそうでない店の差が鮮明になっている」と話す。

竹内支店長は短観を受け「『緩やかな拡大を続けている』との基調判断の変更を迫るものではない」との考えを示した。

3カ月先のDIは全産業がゼロ、製造業はマイナス5とさらに悪化を見込む。静岡東海証券の内山景太社長は「中国の動向が県内経済の今後のカギを握る」と指摘する(日本経済新聞 2019年7月1日)。

みなさんはどのような感想を持たれましたか?

静岡はテストマーケティングの街としても知られており、ある意味において日本の縮図です。

いくつか気になる表現がありましたので着目してみたいと思います。

『緩やかな拡大を続けている』との基調判断の変更を迫るものではない?

まず、日銀静岡支店長が「『緩やかな拡大を続けている』との基調判断の変更を迫るものではない」との考えを示した点が気になります。

難しい判断だったとは思いますが、違和感を覚えるのが正直なところです。

もしかしたら、消費増税が実施される予定の10月までこの判断を続けるつもりでしょうか?

ただの1度でも平日の夜に飲食店を何店か見に行けば景気が悪化していることは即座にわかると思います。

もし、消費増税後も同じ判断だとしたら、驚きます(さすがにそれはないと思いますが)。

素朴な疑問を投げかけたいと思います。

一体何のための基調判断なのでしょうか?

小売の状況について

業種別では卸売業と小売業の悪化が目立っております。

特に小売業について、「ここにきてドラッグストアとの価格競争に対抗できるスーパーとそうでない店の差が鮮明になっている」という表現がとても気になります。

つまり、まだまだ我が国はデフレ経済の真っ只中にあるということです。

もしこのまま消費増税が実施されたら価格競争がさらに激化することは容易に想像できます。

消費増税によって、消費税還元セールなるものが出てこないように行政のみなさんには監視の目を強めて欲しいと思います。

それは経営努力ではなく、協力会社さんへの犠牲を強いるものだからです。

駆け込み需要はまだ起きていない

小売業の悪化から、消費増税前の駆け込み需要はまだ起きていないことがうかがわれます。

駆け込み需要については先日も「まだ様子が認められない」という記事を書きました。

先行き(3カ月先)のDIについても好転しない予想です。

消費増税までの3ヶ月間も駆け込み需要が起こらない可能性が考えられます。

そもそも、駆け込み需要というものは、経営の本質からするお大きく乖離します。

それは自社の経営努力によるものではないからです。

本当に怖いのは、その後の反動です。

それについてあまり論じられていない点に大きな違和感を覚えます。

いずれにしましても、この状況で消費増税をしてしまったら、静岡県内の景気は確実に下がることでしょう。

それが分かっていながらなぜ消費増税を実施するのでしょうか?

本当にやめていただきたいと願っております。

大丈夫でいきましょう!

弊社のクライアント(お客様)の声です。
弊社のお客様への接し方や
支援の雰囲気が伝われば幸いです。

お客様の声