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日銀は間接的に東証1部企業の約半数で上位10位内の大株主

  1. 人と会社・企業

我が国の株式保有のゆがみが著しくなってきた

みなさんは、我が国の上場企業の株を中央銀行(日銀)が買い支えしていたらどのような感想を持ちますか?

それは自然なことでしょうか?

それとも不自然なことでしょうか?

もちろん、多くの先進国でこのようなことはされておりません。

しかしながら、実は我が国において日銀による株の買い支え姿勢が鮮明になっています。

このことを大勢の方に知って欲しいと思います。

以下、情報源として日本経済新聞の記事を一部引用いたします。

日本の株式保有のゆがみが著しくなってきた。日銀による株価指数に連動した上場投資信託(ETF)の購入額が増え続けているからだ。株を長期に保有する投資家を増やし、日銀に頼らない市場づくりを急がなければならない。

6月末の日銀のETFの保有時価は29兆円に達したとみられる。東証1部の4.9%を占め、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に次ぐ規模の日本株を間接的に保有する。年間6兆円の今のペースで買い続ければ来年中にもGPIFを抜き、世界最大の日本株の保有者になる見通しだ。

日銀は2%の物価上昇率をめざす金融緩和の一環としてETFを買っている。この政策は株価安定や企業・投資家の心理好転に役だった面はある。

だが株価形成をゆがめる副作用も無視できない。日銀はETFを通じ個別企業の業績の好不調に関係なく指数構成銘柄を全て購入する。その結果、適正な株価をつける市場の価格発見機能が弱まる。株価が実態より高止まりすれば企業経営の規律も緩んでしまう。

日銀は間接的に東証1部企業の約半数で上位10位内の大株主になっており、企業統治に与える影響も気がかりだ。日銀保有分の議決権はETFの運用会社が行使している。日銀はETFの運用会社名やその購入額を公表し、議決権の具体的な行使結果を外部から点検できるようにすべきだ(日本経済新聞 2019年7月14日)。

まったく記事の内容の通りではないかと思います。

日銀による株価の買い支えは明らかに不自然なのです。

2019年7月16日現在、日経平均株価は21,535.25円となっています。

株価は20,000円台がキープされています。

キープという表現も奇妙ですが、以下の理由からそう言わざるを得ないのです。

2018年の日銀の買い入れ額は六兆五千四十億円

昨年末に日銀による株の買い支え姿勢が鮮明になっている記事を書きました。

東京新聞によりますと、2018年の日銀の買い入れ額は六兆五千四十億円となります。

また、取引最終日には715億円を買い入れたそうです。

これには大変驚きました。

昨年末の取引最終日は、「あからさまに」20,000円台をキープしようとする姿勢が見えました。

ある意味、非常にわかりやすいチャートだったと思います。

以下、ふたつの疑問がわき上がります。

〇一体何のためにこのようなことをしているのでしょうか?

〇また、その原資はどこから来ているのでしょうか?

これらについて簡単に考えを述べたいと思います。

一体何のためにこのようなことをしているのでしょうか?

2018年における日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ額は計6兆5,040億円と過去最高を更新しました。

とても驚きます。

そもそも、日銀は一体何のためにこのようなことをしているのでしょうか?

冒頭の日経新聞の記事は、日銀によるETFの購入額が増えていることに対して懸念しているのです。

名目上は金融緩和の一環となっておりますが、株価を買い支えすることがとても不自然に映るのです。

当然、損失リスクも大きい訳です。

そのリスクはどんどん大きくなっているのではないでしょうか?

その原資はどこから来ているのでしょうか?

もうひとつ気になる点は、年間6兆を超える原資をどこから調達したかです。

日銀は「お札を刷る」ことができるため原資が底をつくことはないのでしょうか?

そうなると、そもそもの根底が崩れてきます。

圧倒的多くの先進国がこのようなことをしない理由が理解できます。

市場の健全性がなくなってしまうからです。

一体何のための株式市場なのでしょうか?

例えば次のようなことも気になります。

16日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価の下げが一服している。連休前12日と比べ130円程度安い2万1500円台半ばで推移している。早期の米利下げ観測を背景に外国為替市場で円高圧力がかかるとの見方が相場の重荷となるなか、午前の相場下落を受けて日銀が株価指数連動型上場投資信託(ETF)を買い入れるとの観測が薄商いのなかで相場の支えとなっている(日本経済新聞 2019年7月16日)。

ではもし、日銀による株の買い支えがなくなったらどうなるでしょうか?

ここからは想像のお話です。

近い将来、日銀による株の買い支えがなくなったら、日経平均株価はどうなるでしょうか?

下がることは確実でしょうけれど、どの程度下がるでしょうか?

半分近く下がるでしょうか?

例えば、日銀が恐れている株価の最低ラインがあったとします。

それ以下になると日銀が債務超過になってしまうというラインです。
(私はそれほど低いラインではないと考えております。)

案外、そのラインはすでに目前かもしれません。

そうならないよう、日銀は株の買い支えを継続すると予想します。

いつまでという時期的な予想は、少なくとも消費増税が予定されている10月までは続くでしょう。

しかし、それをすればするほど逆にリスクは大きくなっていきます。

繰り返しますがそれは不自然なことだからです。

でも、この不自然な状態が我が国の株式市場の現状です。

一刻も早く正常な状態に戻ることを願っております。

本来あるべき姿に。

リーマンショック級以上のことが起きる前に。

大丈夫でいきましょう!

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