なぜ『退職代行サービス』が必要になってしまったのか考えましょう

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

退職代行サービスが広がりを見せている

『退職代行サービス』とは第3者が退職を希望する人に代わって会社に退職の意向を伝えるものです。

この『退職代行サービス』が市場に浸透しつつあります。

今のままでは、今後ますますこの傾向は強くなることでしょう。

ちなみに、退職の代行者は民間のケースと弁護士のケースがあります。

それを「けしからん」と一言で片付けるのではなく

実際に、退職サービスを使って意思を伝えられた会社側では、「けしからん」という気持ちになりがちです。

年長者になればなるほどその気持ちが強くなります。

「退職することすら自分で言えないのか」と言う方も少なくありません。

その気持ちはとてもよくわかります。

ですが、私たちはその現実を受け止めなければならないのです。

なぜこのようなサービスが必要になってしまったのか本質を考える事が大切だと思います。

その原因は私たち一人一人の年長者にあるのです。

私たちが退職代行サービスが必要な時代をつくってしまったのです。

若者に対して「けしからん」と言いたくなる気持ちはわかります。

しかし、その気持ちこそが退職代行サービスが世の中に必要になった要因なのです。

退職代行サービスを使う人の傾向

これは私の実感なのですが、退職代行サービスを利用する方の傾向はふたつあります。

ひとつは、若者が多いです。

もうひとつは、入社してあまり時間が経っていないケースで使用されることです。

会社の上司や同僚との人間関係がまだそれほど深くないからこそ、退職代行サービスを使う傾向が強いようです。

「大切なことを自分で言えないのか」という年長者の気持ちについては、若者は大切なことだからますます言えなくなってしまっているのです。

若者はコミュニケーションに悩みがある

弊社の組織風土診断で明確になっているのですが、若者はコミュニケーションに大きな悩みを抱えています。

特に入社3年以内の若者で顕著です。

また報連相が苦痛でたまらないという結果も示しています。

若者にとって「退職の意思を伝えること」は、いわば最後の報連相です。

その時まで、ガミガミと叱られたくない、否定されたくないという気持ちが若者にはあります。

もう終わりにしたい、縁を切りたい等の気持ちもあることでしょう。

それが退職代行サービスを利用する動機にもなるのです。

ですから「報連相は常識だ」と思っているリーダーは注意してください。

報連相が強要され、問題点を報告しようものならば毎度叱ってしまうリーダーの元にいる若者は、自分の将来を考えることができなくなります。

ある日突然「退職代行サービス」から電話がかかってくるかもしれません。

根本的な改善をするためには?

根本的な改善のためには、子供を育てる側(教育)と受け入れ側(会社)において、次のことを実践する必要があるでしょう。

〇子供が社会に出るまでに必要な教育(躾)をすること

〇人を大切にするいい会社をつくること

前者については、コミュニケーションが個に依存することで、社会生活に必要な躾が行われなくなりました。

ここでいう躾(しつけ)とは、ブリタニカ国際大百科事典によりますと次のように記されています。

社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせること。基本的生活習慣のしつけが中心になるが,成長するにつれて,家庭,学校,社会などの場における行動の仕方へと,しつけの内容が拡大していく。しつけの目標は,社会生活の秩序を守り,みずから生活を向上させていくことのできる社会人に育て上げることである。また,しつけを効果的に行うためには,成長段階に応じた適切な方法をとることが必要である。すなわち,乳児期から幼児期にかけては親が範を示して根気よく繰返し,叱るよりも,上手にできたときにほめて力づけ,理解力が深まるにつれて説得に主眼をおくようにするのが望ましい。

この過程が失われたことも「退職代行サービス」が必要な時代となった要因だと思っています。

教育の現場は、もっと実社会と連携する必要があるでしょう。

後者の「人を大切にするいい会社」とは、リーダー達が部下や後輩の意見を傾聴し、尊重できる組織風土の会社です。

受け入れ側はこのような会社をつくっていくことが不可欠です。

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