経済財政・再生相が経団連へ賃上げと下請け企業との取引条件の改善を要請

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

引き続きの賃上げ要請

西村康稔経済財政・再生相が経団連との意見交換会で賃上げの要請をしました。

また、下請け企業の取引条件を改善することも要請しました。

中小企業こそ広く賃上げの環境を整えられることが重要です。

以下、情報源として日本経済新聞の記事を引用いたします。

西村康稔経済財政・再生相は23日午前、経団連との意見交換会で「デフレ脱却に向けて賃上げの継続が必要なのでお願いしたい」と要請した。そのうえで、下請け企業の取引条件を改善することで「中小企業も広く賃上げの環境を整えられ、サプライチェーン(供給網)全体での経済の好循環が実現できるよう尽力してほしい」と求めた。

春季労使交渉(春闘)を通じた賃上げを巡っては、昨年まで6年連続で安倍晋三首相が経済界に求めてきた。経財相はこのほか、内部留保を活用した研究開発や人材への投資の上積みや30歳代半ばから40歳代半ばの「就職氷河期世代」の積極採用を訴えた。

経団連からは経済情勢に関して、米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など世界経済の下振れリスクを懸念する声が出た。政府に成長戦略や社会保障改革の迅速な実行も求めた(日本経済新聞 2019年10月23日)。

みなさんはどのような感想を持たれますか?

経済財政・再生相の言葉から、我が国は未だデフレ経済の真っ只中にあることが改めて認識できます。

10月からは消費増税が実施されました。

中小企業にとってこのダメージは計り知れないものとなります。

価格競争がさらに激化するおそれがあります。

それにより、再びデフレ経済が深刻化するおそれがあります。

現状の我が国は、8ヵ月連続で実質賃金が昨年同月と比べて下がっています。

この現実を認識して、国全体で改善を図るべきだと思います。

デフレ経済の元凶は「いいモノを安く」の経営

中小企業において賃上げができない要因は何でしょうか?

これは単純に企業が儲かっていないためにできないのです。

社会保険も本人負担と会社負担を合わせると相当な額になります。

では、儲からない要因は何でしょうか?

それは、我が国全体を未だ覆い尽くしている「いいモノを安く」の価値観にあります。

街を見ても、企業間取引を見ても、当たり前のように「いいモノを安く」が展開されています。

元請企業が「いいモノを安く」を実現している裏には、多くの協力会社の貢献があるということを多くの方に知って欲しいとと思います。

「いいモノを安く」をやらないことが社会的責任なのでは?

自分だけがいいという経営は誰もが間違っていると考える事でしょう。

しかし、実際にそのような経営をしている会社は少なくありません。

我が国全体を覆い尽くしている「いいモノを安く」はその典型です。

それを元請企業が率先して行うと、サプライチェーン全体が大変なダメージを受けます。

協力会社の多くが無理なコストカット要請を受けると、給料も高まらなくなります。

以下は2017年のデータですが、デフレ経済そのものをあらわすものです。

これは、原材料費が22%高まったのに対して最終財はわずか0.5%高くなっただけというものです。

これは協力会社の多くが賃上げが難しいことを示していると言えるでしょう。

私は敢えて申し上げますが「いいモノを安く」をやらないことがこれからの企業の社会的責任だと思います。

消費増税は明らかに「いいモノを安く」を加速させる

外部環境要因となりますが、消費増税は「いいモノを安く」を再び加速させる恐れがあります。

街中を見ても、消費増税分を商品価格に繁栄していない飲食店等も目立ちます。

消費者の多くの賃金が高まっていないとすると、価格に対してシビアになるのは無理もありません。

消費増税は商品全体の価格を上げます。

商品が売れなくなれば、企業は価格を下げます。

価格を下げれば、同じ販売個数が売れても企業の利益は下がります。

その企業で働く社員さんの給料も下がってしまうでしょう。

すると、それらの社員さんの消費意欲も減退します。

商品が売れなくなれば、再び市場にモノが余るでしょう。

そうなると、企業は再び価格を下げます。

このデフレスパイラルに陥ることが懸念されます。

そうならないためには、消費税そのものも考え直すべきでしょう。

10月もあと1週間で終わりますが、消費増税のダメージが消費者の財布にじわりじわりと与える頃かと思います。

だからといって、企業が商品の価格を下げるのはしてはいけません。

そうならないようにすることが真の企業努力です。

知恵を出しましょう。

人を大切にする経営にヒントがあります。

価格競争から脱することは十分可能です。

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