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ゴーン元会長の出国を横目に・・・大手企業の社会的責任について改めて思うこと

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

楽器の箱に隠れて出国

昨年末に驚きの事件がありました。

金融商品取引法違反罪などで起訴され保釈中のカルロス・ゴーン元日産自動車会長が中東レバノンにいることがわかりました。

弁護団や検察幹部らは全くの想定外だったそうです。

どうやって日本から出国したのでしょうか。

その様子について、レバノンの主要テレビが伝えています。

ゴーン元会長は楽器の箱に隠れて日本を出国したそうです。

また、民間警備会社のようなグループの支援を受けたことも明らかになりました。

以下、情報源として日本経済新聞の記事を引用いたします。

レバノンの主要テレビMTV(電子版)は31日、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長が楽器の箱に隠れ、日本の地方空港から出国したと報じた。民間警備会社のようなグループの支援を受けたとしている。情報源は明らかにしていない。ゴーン氏がレバノン入国後に同国のアウン大統領と面会し、レバノン政府から身の安全の保障を受けたとも明らかにした。

MTVによると、グループはクリスマスディナーの音楽隊を装ってゴーン氏の自宅に入り、ゴーン氏を楽器の輸送用の箱に隠して連れ出した。「映画のよう」な脱出劇で「日本の当局者はゴーン氏が楽器箱の一つに隠れていたことに気づかなかった」とした。レバノン紙アフバルアルヨウムも「警備会社を使い、箱に隠れて密出国した」と報じた。

MTVはゴーン氏が地方空港から出国し、トルコ経由でレバノンに入国したが、その際はフランスのパスポートを所持していたと伝えた。「空港のセキュリティーをどのように通過したのか、また新たなパスポートをどのように入手したのかは疑問のままだ」とした(日本経済新聞 2019年12月31日)。

何が何だかわかりません。

どこか冷めた目でこの事件を見ている私もいます。

それは一体なぜなのでしょう。

冷めてしまっている自分がいるのは・・・

ゴーン氏が去った日産自動車は、いい方向に進むことが「あるべき姿」です。

しかし、必ずしもそうとは言いきれない部分が見えており、それが自分の心を冷めさせているような気がします。

西川前社長の問題もありました。

また、国内外で1万2500人の人員削減(国内880人)を実行しようとしている点も心に引っかかっています。

大手企業の責務を果たしているようには見えないのです。

何が大切なものなのかを見失っているような気がしてならないのです。

大手企業の責務とは?

私は、大手企業こそ「社会的責任」が強く問われると思っています。

その社会的責任とは一体何でしょうか?

一体何のためにコンプライアンスやコーポレートガバナンスがあるのでしょうか?

それらを突き詰めていくと、結局は「人を大切にすること」に行き着くはずです。

関わる人たちを幸せにするために、大手企業は存在するのです。

それを愚直に実践することが社会的責任であるはずです。

「いやいや、大手企業は利益さえ出していればいいんだ」「株価さえ上がってくれれば他はどうでもいいんだ」と言う考えの方がいたら、それは断じて間違っていると申し上げます。

そのような自分たちのことだけを考えた経営を繰り返してきた結果、我が国は深刻なデフレ経済や少子化といった大問題を生み出してしまったのではありませんか?

本来、いちばん大切なはずの人が犠牲になる経営が正しいはずがないのです。

誰かの犠牲の上に成り立つ経済や経営は間違っているのです。

我が国の生産性は欧米に比べて極めて低いことを考えましょう

我が国のものづくりは、いつの間にか「いいものを安く、かつ、大量に」が標準になってしまいました。

無駄なコストをカットすることは重要なことです。

しかし、協力会社に対して行き過ぎたコストカット要請が当たり前になってしまってはいないでしょうか?

無駄ではないものですらカットしてしまったとしたら・・・。

協力会社で働く社員さんの給料が高まるはずがありません。

非正規の社員さんの給料が高まるはずがありません。

残念ながら、我が国の生産性は欧米に比べて明らかに低いものとなっています。

車一台で比較すると、メルセデス・ベンツ1台の利益は、トヨタの2台分です(つまり生産性は半分しかない)。

性能面や機能面では引けを取らないはずなのに、これだけの差が産まれているのです。

これが我が国のものづくりの最大の問題点ではないでしょうか?

「いいものを安く」は、はっきり言って間違っています。

この価値観に支配されてしまった我が国は、少子化といった問題にも直面しています。

我が国の事業所の99.7%が中小企業です。

そこで働く社員さんの給料が高まらなければ、少子化も解決の方向に進まないのです。

さらに、非正規の社員さんの比率が高まれば高まるほど、事態は深刻になるでしょう。

この部分は、老後の年金にも影響します。

ここを改善しなければ・・・。

我が国を代表する企業のみなさんが人を大切にしてくれなければ・・・

言うまでもないのですが、大手企業は関わる人たちを幸せにすることが最も大切な社会的責任です。

しかし、なぜか反対の方向に進んでいるように見えます。

例えば、早期退職者の募集もそうです。

業績に陰りが見えたら人を切る・・・このやり方が我が国の大手企業の標準になってしまっているような気がします。

いやいや、業績の悪化に対して責任を取るのは経営陣です(当たり前です)。

なぜ社員さんが辞めなければいけないのでしょうか?

なぜ会社に対して何十年も尽くしてこられた社員さんや協力会社の社員さんを大切にしないのでしょうか?

そのような会社に対して、これから入社する若い社員さんは一生懸命働こうと思うでしょうか?

そのような会社が我が国に増えていいはずがありません。

それで我が国が永続するとは思えないのです。

大手企業のみなさんには、何卒、社会的責任を果たしていただくことを強く願っております。

どうか我が国のためにお願いいたします。

大丈夫でいきましょう!

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