『言ってもしょうがない』から『言わなきゃしょうがない』と社員さんが思える組織に

  1. 人と会社・企業

責任感を持てと言われて持てるならば苦労しません

どの会社においても、リーダーは部下や後輩に責任感を持って欲しいと思っています。

中には「責任感を持って仕事をしろ」と言ってしまうリーダーもいますが、果たしてそれで社員さんが責任感を持ってくれるでしょうか?

多くの場合、難しいです。

むしろ、責任感とは反対の方向に進んでしまうこともあります。

それは一体なぜでしょうか?

今日はそのことについて簡単に述べます。

責任感と自主性は同質のもの

さて、みなさんの会社では、社員さんが前向きな意見が自由に言える雰囲気でしょうか?

言いやすい社風でしょうか?

反対に、言いにくいでしょうか?

前向きな意見を言いやすい社風の会社で働く社員さんは、モチベーションが高いです。

そのポイントとして、自主性が尊重されていることがあげられます。

前向きな意見を自由に言えることが、気付きの訓練にもなります。

仕事や仕事を提供する相手に対する関心の高さにも繋がるのです。

それらが責任感の強さに繋がっているのです。

ところがそのような会社は残念ながら多くはありません。

リーダーと社員さんと意識の乖離がある

前向きな意見を言える社風か否かについては、リーダーの立場の方々と社員さんとの間で意識の乖離が良く起こります。

リーダーが「うちの会社は意見を言いやすいですよ」と言っていても、社員さん達は「とても言いにくい」と思っている事もまた多いのです。

意見を言える社員さんがいたとしてもごくごく一部です。

これは不自然なことなのですが、リーダーはそのことに気がついておりません。

このような組織はまだましな方です。

中には社員さんからの意見を許さない会社も存在するからです。

社員さんの意見が否定されてしまう会社も未だ少なくありません。

さて、このような組織で社員さんは責任感を持って仕事をするでしょうか?

当事者意識が強いでしょうか?

社員さんが「あきらめ感」になってしまったら責任感も弱く生産性も下がる

社員さんからの意見が許されない、或いは否定されてしまい通らない組織では、社員さん達は次のような思考に陥ります。

「会社に言ってもしょうがない」

「何を言っても会社は変わらない」

社員さん達は「あきらめ感」にあふれ、モチベーションも決して高くありません。

しかし、このような会社では、非常に重苦しい「重圧」という名の責任が与えられることもあります。

ですから、社員さんは必要以上のことを積極的に行おうとしません。

社員さんが会社や仕事に対して無関心な状態にもなりがちです。

心を亡くして、目の前だけの仕事をしています。

一見すると責任感があるように言えても、本当の意味での責任感は弱いのです。

こういった会社の生産性は高いでしょうか。

それとも低いでしょうか。

もちろん、答えは後者です。

ところが、またこれもリーダー達に自覚がないケースが多いです。

「社員がおとなしい」と思っているリーダーは要注意です。

自身の行動が部下をそうさせてしまっている可能性があります。

自分の思い通りに部下を動かす思考の見直しを

なぜこのようなことが起こるのか考えてみましょう。

多くの組織でリーダーは自分の思い通りに部下を動かすことが「常識」となっています。

そのことに終始するあまり、部下の自主性を尊重することができなくなります。

リーダーが自分の感情を優先してしまうため、部下の意見に耳を傾けることができません。

部下からの報告・連絡・相談を最後まで黙って傾聴することができないのです。

途中で否定をしてしまったり、叱ってしまったりするケースもまた多いのです。

すると、部下・後輩は叱られたくありませんから誤魔化そうとします。

『言ってもしょうがない』と思ってしまうのです。

リーダーは部下からの問題点を知る機会を失います。

そういった会社のリーダーは自分にとって耳が痛いことを言う部下を遠ざけ、身近にはイエスマンばかりを置きたがります。

さらに、まわりのイエスマンが忖度することで、リーダーはますます裸の王様になります。

問題は先送りにされ、いつまで経っても改善されません。

社員さんが何も言ってこないことを良しとしてしまうことすらあります。

それは不満がないからではありません。

「言ってもしょうがない」と思ってしまっているからです。

そのような組織が未だ少なくないのです。

前向きな意見を「言わなければしょうがない」と思える組織に

組織を健全に保つには、苦言を呈する側近を育てることが求められます。

リーダーにとってこれは苦痛を伴い、我慢が必要になりますが、訓練することで慣れていきます。

同時に、部下の自主性や責任感が醸成されて行きます。

現場からの問題点が素早く上がり、さらに部下は自主的に改善までも考えます。

それが責任感の強さにも繋がります。

こうしたことが組織が健全に機能するためには不可欠なのです。

文字通り耳に痛いことを言う部下を育てることは、非常に難易度が高いです。

難易度が高いからこそ、それが強い組織づくりにも、差別化にも繋がるのです。

今こそ、人と組織の本質をしっかりと見つめることができるリーダーが求められています。

社員さんが『言ってもしょうがない』というあきらめ感が漂う組織から、前向きな意見を『言わなきゃしょうがない』と思える組織への変革が求められています。

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