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組織のトップはなぜ独裁がダメでリーダーシップが求められるのか?

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

独裁とリーダーシップを明確に区別しましょう

独裁という言葉は、多くの方がマイナスのイメージを持っていると思います。

対して、リーダーシップという言葉に対してはプラスのイメージを持っている方が多いでしょう。

組織のリーダーにはリーダーシップを発揮してもらいたいと期待している方も多いでしょう。

では、独裁とリーダーシップの違いとは何でしょうか?

明確に違いを言える方は意外と多くありません。

考えてみると違いがよくわからなくなったという方もいます。

結論として、独裁とリーダーシップは全く違います。

今日はこのことについて企業支援の立場から述べていきたいと思います。

独裁とは?

独裁とはデジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

1 独断で物事を決めること。「社長が独裁する」
2 特定の個人・集団または階級が全権力を握り、支配すること。「独裁者」

この言葉に多くの人が反発することは至極自然だと思います。

「相談もなく」物事を勝手に決められることに抵抗を示す方がほとんどでしょう。

大切なことならばなおさらです。

トップが独裁するような組織は、会社でも国でも望ましいとは決して言えないのです。

また私たちは、会社の社員としても、国民としても、「支配されること」を決して望んでいません。

なお、この「支配」という言葉も注意が必要です。

支配とは?

支配とはデジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

1 ある地域や組織に勢力・権力を及ぼして、自分の意のままに動かせる状態に置くこと。「異民族の支配から脱する」「諸国を支配する」
2 ある要因が人や物事に影響を及ぼして、その考えや行動を束縛すること。「先入観に支配される」「物体は引力に支配されている」
3 仕事を配分したり、監督・指揮したりして、部下に仕事をさせること。

支配されることに抵抗があるのは当然のことです。

着目すべきは3の意味です。

仕事を配分したり、監督・指揮したりして部下に仕事をさせることも「支配」であることに多くの方が驚かれると思います。

特に上司の立場にある方は「え?」と思うことでしょう。

自分の思い通りに部下を動かそうとすると

部下を自分の意のまま(思い通り)に動かそうとすることに疑いを持たないリーダーや上司はとても多いです。

当たり前の事だと思っている方も多いですが、一方的ならばこれは独裁であり、部下を支配しようとしていることに等しいのです。

部下が上司の思い通りに動かないとき、「なぜ俺の言ったとおりにしないんだ?」「俺の意見を聞けないのか!」等の言葉をぶつけてしまうのは大きな勘違いですが、まさに支配しようとしている行為です。

部下が意見を言おうものならばことごとく否定し、ひどい場合は叱りつけたりします。

これはパワハラにもなります。

人は誰でも支配されることに抵抗があります。

支配された部下は自主性が失われ、心を殺し、「やらされ感」や「指示待ち」の状態になります。

上司に自分の意見が言えなくなってしまうような組織に明るい将来はありません。

部下は萎縮してしまい、本来の力を発揮することもできないのです。

組織はギスギスしたものになり、生産性は著しく下がるのです。

リーダーシップと「指導」という言葉について

リーダーシップとは指導者としての資質や能力、統率力です。

デジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

1 指導者としての地位・任務。指導権。
2 指導者としての素質・能力。統率力。「リーダーシップに欠ける」

独裁とリーダーシップと同じようなイメージを持ってしまう原因は、「指導」という言葉にあります。

指導は一方的なものではなく双方向性が不可欠

指導とはデジタル大辞泉によりますと次のように記されています。

[名](スル)ある目的・方向に向かって教え導くこと。「演技の指導にあたる」「指導を受ける」「人を指導する立場」「行政指導」

指導という言葉は、「指導する側の一方的なもの」というイメージが強いです。

「上から目線」的なイメージを強く受ける方もいるでしょう。

それは、指導する側がそれを受ける側に対して「お前らは黙って指導を受けていればいいんだ」「黙ってついてくればいいんだ」という一方的な感情が根強くあるからです。

その感情が強ければ強いほど独裁に近くなっていきます。

それでは決していい指導とは言えないでしょう。

本当の指導(ある目的に向かって教え導く)のためには、相手(指導される側)の状態や気持ちを(指導する側が)理解しなければならないのです。

相手の気持ち等を知るためには、コミュニケーションが不可欠です。

デジタル大辞泉によりますと、コミュニケーションとは次のように記されています。

1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」
2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。

コミュニケーションは一方的なものではなく双方向性であることがポイントです。

お互いが意思や思考、感情等を伝達しあうことがコミュニケーションなのです。

リーダーや上司が一方的に意思を伝えることだけではコミュニケーションは成立しません。

会社組織でいえば、社員さんががんばったことに対して会社が適切な報酬を支払うこともコミュニケーションなのです。

それは金銭的なものだけではなく、リーダーからの「ありがとう」という言葉でさえも報酬に相当するコミュニケーションであり、リーダーにはその言葉が響くような組織づくりが求められます。

反対に、部下から仕事の問題点が素早く上がってくるようにするのも重要なコミュニケーションです。

まさに「BAD NEWS FIRST!」であり、人を大切にするいい会社では徹底されています。

そのような組織をつくっていくように自分の能力を身につけて発揮することがリーダーシップなのです。

その能力の筆頭は「傾聴力」です。

もし部下からの問題点に対して上司が叱ってしまうようなことがあれば、部下は萎縮し問題点をあげないようになってしまうのです。

本当の「指導」には相手との双方向のやりとり(コミュニケーション)が不可欠であり、上司は傾聴力を身につけなければならない点を抑えておきましょう

本当のリーダーシップとは

以上をまとめると、本当のリーダーシップが見えてきます。

それは組織を構成する部下達が目的に向かって「自主的に」仕事をするように、コミュニケーションを図りながら導くことが本当のリーダーシップだということです。

自主性があるかないかで部下である社員さんのモチベーションは全く違います。

社員さんは自主性があるからこそ当事者として物事が考えられるのです。

自主的に問題点を見つけて改善しようとするからPDCAサイクルがまわり、仕事も会社もどんどん良くなっていくのです。

生産性も3倍違います。

ちなみに、社員さんの自主性が失われた組織の会社で高い生産性を誇っているケースを私はひとつも知りません。

本当のリーダーシップを持てないリーダーが独裁をしたがる

これまで数多くの会社を見てきましたが、上記した「本当のリーダーシップ」を持っているリーダーは多くありません。

本当のリーダーシップを示すためには、部下である社員さんやまわりの人の意見や問題点(時には耳が痛くなるような意見
等)を聴ける能力(傾聴力)が不可欠ですが、それができないのです。

反対に、部下の意見を聴けないリーダーは「独裁」に走ってしまいがちです。

そのことが部下のモチベーションと組織の生産性を下げてしまうことにリーダー本人は気が付いていません。

リーダーのまわりはイエスマンで固められ、部下から「BAD NEWS」や問題点、改善案があがってくることはありません。

だから、いざ現場で問題があったときに誤魔化すようなことをしてしまうのです。

今、我が国において、会社や行政問わず、多くの組織がそのような風潮に支配されているように感じます。

また、その組織を構成する人々のモチベーションが高まっているように見えません。

幸せに働いているように見えません。

会社でいえば社員さんです。

国でいえば国民です。

そういったことを防ぐためにも、組織のリーダーは組織を構成する人々とのコミュニケーションと意見を聴く力(傾聴力)が不可欠なのです。

反対に、会社組織も、国も、リーダーの独裁にしてはいけません。

会社は社員さんが主役だからです。

我が国は国民が主役だからです(国民主権)。

大丈夫でいきましょう!

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お客様の声