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長時間労働で精神疾患になり尊い命を絶たれてしまった・・・絶対に防がなければ

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

これは絶対に防がなければならないこと

今日はふたつの痛ましい事件について考えたいと思います。

共通するのは、長時間労働により精神疾患になり、尊い命を絶たれてしまった点にあります。

これは絶対に防がなければならないことです。

謹んで心より哀悼の意を表します。

三菱自動車工業の男性社員

三菱自動車工業の男性社員が2019年に命を絶たれました。

今日、三田労働基準監督署が「月139時間超の残業による精神疾患が原因」として労災認定したことが明らかになりました。

以下、時事通信社の記事を引用いたします。

川人弁護士によると、男性は1993年4月入社。プラグインハイブリッド車などの開発に長年携わったが、18年1月から経験がない軽自動車の商品企画を担当した。同業他社と共同開発した軽自動車が19年3月下旬に発売されることが決まり、男性は両社の業務調整や販売店への説明などで多忙になった。

男性は19年2月7日、横浜市内の寮の自室で自殺。労基署は直前1カ月の残業時間が139時間超で、これが原因となり精神疾患を発症したと認定した。同弁護士は、社外でパソコンを使って働いた記録を含めると、153時間を超えると指摘している(時事通信社 2020年6月17日)。

男性の立場を考えるとたまらなく心が痛くなります。

同業他社と共同開発した軽自動車の発売日が決まっていたことで、プレッシャーもあったことでしょう。

JA阿蘇のヨーグルト工場で働いていた男性職員

熊本県のJA阿蘇のヨーグルト工場で働いていた男性職員が精神障害を発症して2019年3月に自ら命を絶たれました。

男性社員は当時29歳でした。

菊池労働基準監督署が同12月に恒常的な長時間労働などが原因として労災認定していたことが遺族の代理人弁護士への取材で明らかになりました。

以下、毎日新聞の記事を引用いたします。

遺族側によると、男性は同県小国町の工場で仕込みなどを担当していたが、18年6月からは2人でやっていた仕事を1人でするようになり、同11月以降は時間外労働が増加。亡くなる前6カ月の平均残業時間は月88時間を超え、亡くなる前の1カ月は97時間を超えたという。

死亡した際に男性のスマートフォンには「仕事疲れた。一人だけいろいろせなんのは無理」「なんでこんな残業せないかんと?もういやだ」などと残されていた(毎日新聞 2020年6月17日)。

スマートフォンに残された言葉は心の叫びです。

会社の中でこのことを認識していた方はどれだけいたでしょうか?

シグナルは出ていた。なぜ改善されなかったのか

ふたつの事件は、命を失ってしまう原因が明確にあらわれていたと思います。

〇長時間労働であったこと
〇代わりの人がいなかったこと
〇仕事の納期に「ひとり」で追われていたこと

明らかにシグナルは出ていたのです。

なぜ改善されなかったのでしょうか?

これらの原因を放置していたとしたら、会社の責任は極めて重大です。

このような痛ましい事件はもう2度と起こらないようにしなければなりません。

改善策は、次の通りです(上記3つと反対のことをする)。

〇長時間労働をさせない
〇仕事の平準化を図り、多能工化を図る
〇仕事の納期はひとりではなく「チーム」で追うようにする

非常にシンプルですが、難しいです。

根本的な改善策は、「人を大切にする経営」を実践し、風通しのいい組織風土を構築していくことです。

長時間労働は「がんばっている」ではない

管理職の方はこの部分をよく誤解します。

長時間労働している人をがんばっていると評価してしまうのです。

それは本質ではありません(誤った判断です)。

それが常識になっているならば、1度それを捨て去るべきです。

長時間労働と一生懸命仕事をすることとは全く違います

少ない時間で最大の成果を上げる人が評価されるべきなのです。

管理者は長時間労働を絶対にさせてはなりません。

長時間労働が恒常化しないように常に人員を入れて、仕事の平準化を図るべきです。

それは社員さんのモチベーションを保つためにも不可欠です。

これがマネージャーの仕事です。

もうひとつ大切なことは、適切な価格で仕事を受注することです。

それについては次に示します。

長時間労働が発生するもうひとつの要因

なぜ長時間労働が発生するのか、少し違った視点で述べます。

それはひとつひとつの仕事の単価が安すぎるからです。

儲けを出すためには、安い仕事をたくさんこなさなければならないのです。

単価が安いため、人件費も低く抑えなければならないのです。

人手不足が恒常化し、人を募集してもなかなか集まらない時代になりました。

それらの負のスパイラルが日本全体を包み込んでいます。

日本全体で「いいものを安く」から脱していかなければいけないと思います。

仕事は命を落とすために行うのではありません。人に喜ばれるために行うのです

最後になりますが、仕事というものは本来「人」に喜ばれるために行うものです。

人から褒められ、必要とされ、役に立っている実感がやりがいとなります。

もし、この瞬間、仕事に追い込まれている方がいたら、どうか私の言葉を聴いてください。

命より大切な仕事はこの世にありません

命を落としてしまっては絶対にいけません。

それは仕事ではありません。

もし、このことがわからない会社にいるのなら、遠慮無く会社に見切りをつけましょう(会社を辞める努力をしましょう)。

それがあなたのためになることはもちろん、大切な家族のためになるからです。

あなたがその会社を辞めることが世の中のためにもなります。

そのような会社に明るい未来はありません(存在していてはいけない会社です)。

一方、会社はそのようにならないよう、常に人を大切にする経営を愚直に実践していきましょう。

それが会社が永続する確実な方法です。

人に選ばれる会社にならなければ。

大丈夫でいきましょう!

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