大和田と半沢の最後のシーンより・・・「青臭い正義」をどこまでも貫くこと

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

半沢ロスの中で

TBSドラマ「半沢直樹」の最終回が終わって1週間が経ちました(原作は池井戸潤先生)。

いわゆる「半沢ロス」になっている方も相当いることでしょう(もちろん私も重症です)。

すべての撮影が終わった9月24日から11日しか経っていないこともまた信じられません。

半沢直樹という作品はもちろんフィクションです。

しかし、原作と見事に融合した脚本のおもしろさと、演者達の傑出した最高の演技力と相まって、全体を包み込んでいたのは「リアルさ」だと思います。

組織で働く誰もが体験したことがある理不尽な出来事。

「組織あるある」の世界です。

それらを半沢直樹が仲間の協力を得ながら解決していく姿に多くの視聴者が共感したのだと思います。

今日は、半沢と大和田の最後のシーンを振り返り、少しだけ思うところを述べたいと思います(勝手な妄想です)。

大和田の今作の存在意義

大和田は史上最年少で常務に登り詰めました。

前作では半沢に不正を暴かれ、失脚しました。

懲戒解雇相当だった所を中野渡頭取に救われ、取締役に留まりました。

その恩を大和田は忘れず、今作では頭取に恩返しをするべく尽力してきました。

牧野副頭取の真相を明らかにしたいという頭取の特命を受けて(これは最後にわかりますが)。

大和田は頭取が認める超一流のバンカーなのです。

今作において、大和田と半沢は共通の敵が現れたときに手を組みます。

頭取が認める2人が手を組むのですから、最強に近いものがあるでしょう。

箕部の不正を暴き、牧野副頭取の無念を晴らす

半沢と大和田の活躍により、箕部の不正を見事暴くことに成功しました。

同時にそれは牧野副頭取の疑惑を晴らすことになったのです。

その後、中野渡頭取は会社としての「あるべき姿」を示しました。

不正があったことを記者会見で明らかにし、世間に謝罪し、再発防止を誓います。

その後、自ら責任を取って辞めていったのです。

半沢に東京中央銀行の未来を託して。

中野渡頭取が取った行動もなかなかできることではありません。

傑出したリーダーではなかったかと思います。

尊敬する牧野副頭取の疑いを晴らし、晴れやかな気持ちで銀行を去っていったのではないかと推察します。

しかし、半沢も自分も銀行を辞める覚悟でいました。

最後、大和田からの呼び出しを受けた時にそのことを伝えます。

中野渡頭取から大和田が受けた最後のミッションでは?

大和田は中野渡頭取からの最後のミッションとして、半沢に頭取を目指すように説得することを頼まれたような気がしています。

半沢の「退職願」は中野渡が半沢に直接返せばいいものを、わざわざ大和田経由にした点がポイントです。

中野渡頭取は、大和田には東京中央銀行の過去を明らかにすることを託し、半沢には未来を託しました。

大和田は半沢に頭取になるように大和田なりの言葉で挑発します。

半沢は受けて立ちます。

大和田が破り捨てた「退職願」の紙吹雪がきれいに舞いました。

そこには大和田の半沢を応援する気持ちも入っていたのかもしれません。

大和田も東京中央銀行の未来を半沢に託していた・・・半沢の「青臭い正義」に。

「半沢ネジ」をめぐる大和田と半沢の見解の違い

大和田と半沢との対峙の中で、「半沢ネジ」をめぐるやりとりがありました。

今回はここに着目したいと思います。

金沢支店にいた大和田は「半沢ネジ」の融資を打ち切り、ひとりの優秀な職人(半沢の父)の未来を潰してしまいました(半沢は中学生)。

大和田はそのことに対しては素直に悪かったと詫びています。

また、当時の大和田が目先の数字に追われていたことも告げています。

しかし大和田は、真っ当なバンカーならば、あの状況の「半沢ネジ」に融資はしないと言いました。

大和田はそれが銀行員としての自分の正義だと言い切りました。

半沢は反論します。

その後、内海信用金庫が新商品のネジに光明を見いだし、融資をしてくれたことで飛躍を遂げたことを静かに伝えます。

しかし、大和田はそんなものはバクチだと言いました。

半沢は、そのような0か100の判断ではなく、資本提携や技術提供で乗り切る可能性を模索するべきだと力説します。

そんな半沢を大和田は「青臭い正義だ」と一蹴します。

その青臭い正義を貫いたせいで、頭取が辞めることになってしまったとも。

でも、その青臭い正義にいちばん期待しているのは大和田かもしれませんね。

そう考えると、大和田がなぜ第9話の半沢の言葉に涙を流したのか、またなぜ潔く銀行を辞めるのか納得できます。

現実的には大和田のように判断する人が多いのかもしれませんが

「半沢ネジ」をめぐる大和田と半沢のやりとり、みなさんはどちらの考え方に近いでしょうか?

理想の考え方は半沢でしょう。

しかし、現実には大和田のような対応をする人の方が多いかもしれません。

「真っ当なバンカーなら」という大和田の言葉の通りです。

当時の「半沢ネジ」がどのくらいの経営状況だったのか、私も決算書を見てみたい気持ちです。

半沢の父が土地を担保に入れて貸し渋りをされた程ですから、経営状況は相当悪化していたことは想像がつきます。

もしかしたら、すでに土地の価値以上の融資がなされていたかもしれません。

ここで新たに融資をしたら、焦げ付いてしまうかもしれません。

本当に難しいですが、融資を打ち切る判断をすることが真っ当なバンカーなのかもしれません。

「青臭い正義」を貫く強さ

そのような状況の時にこそ、リスクを一緒になって負える半沢は凄いのです。

大和田の言う「青臭い正義」はとてつもなく強いのです。

それを貫く勇気と行動力は、人を感動させ、仲間を増やすことにも繋がるでしょう。

中野渡頭取も大和田もそのことをわかっていたのではないでしょうか。

私もつくづく思います。

人と人との心の距離が離れがちな今の時代だからこそ、半沢の「青臭い正義」が必要ではないかと。

AI化が進む今の時代だからこそ、それが必要なのではないかと。

これを愚直に貫くことが今の時代に求められていると強く思います。

私たち一人一人はもちろん、すべての組織においても。

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