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生産性を高めるためには
コロナ禍の今、生産性が高い会社をつくるチャンスです。
「生産性を高める」という言葉が一人歩きしている印象を持ちます。
生産性とは「産出÷投入」で示されますが、これを最大限に高めるためには、社員さんが幸せに働くいい会社をつくることが最も確実なやり方です。
それは、机上の空論ではなく、実際の会社の事例や研究結果からも明らかになっています。
以下は「幸福学」で著名な慶応義塾大学大学院の前野隆司教授の言葉です。
米カリフォルニア州立大学のリュボミアスキー教授は「幸せな社員は不幸せな社員より生産性が1.3倍高い」というデータを出しています。
生産性が1.3倍高いことが明らかになっているのです。
しかも、これは洋の東西を問いません。
詳しくは以下の記事をご覧になってください。
人は愛され、褒められ、必要とされ、役に立っていることが実感できたときに幸せを感じる。ならばやるべきことは?
では、そのようないい会社をどうやってつくればいいのでしょうか?
リーダーや上司の立場にある方は、人はどのような時に幸せを感じるのか常に意識し、マネジメントする必要があります。
幸せとは、人から愛され、褒められ、必要とされ、役に立っている事が実感できる時に得られます。
特に、褒められ、必要とされ、役に立っている事はいい仕事をして得られるものです。
みなさんの会社はいかがでしょうか?
リーダーや上司の立場にある方は、ぜひ部下がこれらのことを実感できているかチェックしてみてください。
もし、自分の部下のモチベーションが低いと感じているならば、これらが不足していると考えていただいて結構です。
自分の部下はやりがいや幸せを感じていないのです。
では、何をすればいいでしょうか?
それは極めて単純です。
リーダーや上司の立場にある人が、部下を褒めて、必要として、役に立っていることを伝えればいいのです。
しかし、これが難易度が高いのです。
上司やリーダーはモチベーターであるべき
リーダーや上司の立場にありながら、部下を褒めて、必要として、役に立っていることを伝えるのがとても苦手な方もいます。
これは訓練をして慣れていくことでできるようになります。
結論ですが、上司やリーダーはモチベーターであるべきです。
その役割をいかに演じきることができるかがカギです。
反対に、モチベーションブレーカーであってはいけません。
このあるべき姿を実現するために大切なことを述べます。
そもそも、人は1日仕事をすれば、必ずいい点と問題点の両方が出てきます。
これらについて、以下が理想です。
〇問題点は、部下が自分で気付けるようにすること。
〇いい点は、上司が伝えてあげること。
上司目線ではなく、目線を下げて(部下目線で)いいところを見つける
しかしながら、多くの会社で以下のように逆になっています。
〇問題点は上司が指摘し、時には叱ることをしてしまう。
〇いい点は上司が認めず、部下の中に留まってしまう。
上司は部下のモチベーションブレーカーになってしまうのです。
こうなってしまう原因は、上司が上司の目線で部下を見てしまうことにあります。
上司の目線で部下をみれば、多くのことが至らない点に見えてきます。
それではいい点も見つからないのです。
目線を下げて、部下の立場になって、いい点を探しましょう。
問題点は部下が見つけられるように促しましょう。
部下がやりがいや幸せを感じられるような環境を整えていくことが上司の仕事です。
そうすれば、その組織の生産性も自然と高まるのです。
大丈夫でいきましょう!