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なぜ、なぜ、なぜを繰り返して何がいちばん大事なのか明確にすべきでは?
森会長が女性蔑視の発言に対する責任を取って辞任するそうです。
ここで組織委員会は、森会長がなぜ辞任をしなければならないのか、しっかり原因を追求する必要があると思います。
「なぜ、なぜ、なぜ」を繰り返すべきではないかと思います。
何よりもオリンピック憲章に反する発言をしてしまったことが原因であると意識するべきです。
憲章にそぐわない発言があったからこそ、世界中からバッシングを受けたということを把握するべきだと思います。
つまり、オリンピック憲章が何よりも大事であることを理解すべきなのです。
憲章を会社で例えるならば、経営理念です。
言うまでもなく、これは最も重要なものです。
今回の件は、経営理念をリーダー自らが破ってしまった上、会社に不利益をもたらしてしまったようなものです。
そういったリーダーが責任を問われることは当然のことなのです。
逆に責任が問われなければ、その会社が健全であるとは言えないでしょう。
オリンピック憲章が何よりも大切だということを意識しましょう
今回の件で、「そんなに騒ぐことか」「まあいいではないか」という風潮も一部認められます。
「森会長でなければオリンピックはできない」という有名人もいます。
そう言っている方々は、本質が見えていないような気がします。
つまり、オリンピック憲章の重要性を理解していないように思えるのです。
改めて、オリンピック憲章は何よりも尊いものであるということを理解しましょう。
憲章には男女平等の原則が明記されています。
5- 適切な手段により、あらゆる階層および組織において女性のスポーツ振興を強く奨励する。とりわけ国内ならびに国際スポーツ組織の執行部においてこれを推進し、男女平等の原則の完全実施を目指す。
森会長の女性蔑視の発言は通常でも問題となりますが、何よりもオリンピック憲章に反したことが問題視されているのです。
オリンピック憲章を意識しましょう。
これは私たちの社会で目指している男女共同参画にも、女性活躍推進にも繋がります。
時代が一歩前に進むためにも、人類が一歩前に進むためにもこれらは非常に重要です。
また、森会長でなくてもオリンピックができるようにしなければいけません。
我が国の組織が一歩前に進むためにも。
後任は川淵氏。森会長が相談役に?
森会長の後任は川淵三郎氏になるようです。
女性蔑視発言で辞意を固めた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の後任を引き受ける意向を示した川淵三郎氏(84)が11日、千葉市内で報道陣の取材に応じ、森氏に相談役への就任を要請する考えを明かした。同日午後、約1時間の会談を行い、新会長就任の“交換条件”として森氏に打診。同氏も「一緒に成功させるために努力したい」と受諾の意向を示したという(スポニチ 2021年2月11日)。
川淵氏の実績は素晴らしいものです。
しかし、川淵氏は森会長を相談役に就任させることを希望しています。
これはいかがなものでしょうか?
森会長はオリンピック憲章に反する発言をし、その批判を受けての辞任なのです。
憲章を十分に理解し、意識すれば、このような選択にはならないと思うのですが・・・。
川淵氏も大変失礼ながら、本質がわかっていないのではないかと不安になります。
時代は変わっているのです。
後任を決めるプロセスに違和感
私は後任の方はオリンピック憲章を十分に理解し、意識できる人が望まれると思っています。
肩書きや実績以上に重要なことだと思います。
しかし、後任は森会長の指名によって川淵氏になる運びです。
なぜ辞任する森会長が後任を指名するのでしょうか?
非常に違和感を覚えます。
新しい会長はオリンピック組織委員会で決めるべきだと思うのですが・・・。
何のためのオリンピック組織委員会なのでしょうか?
私は女性の会長を望みますし、ぜひそうして欲しいと思います。
世界から東京オリンピック・パラリンピックが「さすがだ」と言われるものになるためにも。
今、最大のチャンスが訪れているというのに・・・。
オリンピックを開催し、成功させるために
本当にオリンピックを開催し、成功させるために必要なことは何でしょうか?
オリンピック憲章を意識することはもちろん、選手目線で組織委員会やまわりがサポートすることではないかと思います。
この日を夢見て準備を進めてきた選手のみなさんのことを思えば、安心・安全を可能な限り追求して何とか開催して欲しいと思います。
そのために、私は無観客で行うことを早々と決定し準備を進めるべきではないかと思います。
ならば可能性は広がると思います。
今後の組織委員会の決断に期待します。
大丈夫でいきましょう!