国民一人当たりの借金はおよそ966万円?
財務省は「国の借金」が去年12月末の時点で1212兆4680億円と過去最大を更新したと発表しました。
国民一人当たりの借金はおよそ966万円となったそうです。
以下、情報源として「TBS NEWS」の記事を引用いたします。
国の借金が1200兆円を超え、過去最大を更新しました。
財務省は、国債や借入金、それに政府短期証券を合わせた、いわゆる「国の借金」は去年12月末の時点で1212兆4680億円となり、過去最大を更新したと発表しました。2019年末と比べると100兆円以上増えていて、今年1月1日時点の人口で計算すると、国民一人当たりの借金はおよそ966万円となりました。
国債の発行額が1040兆6729億円となっていて、直近の去年の9月末からはおよそ36兆円増えています。このうち、1年以内に満期を迎える短期国債はコロナ対策で大量に発行したため、去年25兆円以上増えています(TBS NEWS 2021年2月11日)。
みなさんはどのような感想を持たれますか?
私は相変わらずこういった情報の発信の仕方に違和感を覚えます。
一体何のためにこのやり方をするのでしょうか?
非常に悪質なやり方だと言わざるを得ません。
なぜ悪質かというと、「国の借金」という片一方の情報しか言わないからです。
隠されているもう片方の情報も伝えるべきです。
財務省が公正な税のあり方を目指すとするならば、なおさらです。
「借金」という思考停止ワード
どんな人でも「借金」と言われるとマイナスのイメージを持ちます。
何も知らない方は、借金という言葉を聞いただけで思考が停止し「返さなければならないもの」と思ってしまうかもしれません。
そうなると、増税しても「仕方が無い」と思ってしまうかもしれません。
これは正しくありません。
正しい情報であるためには、借金と対になるものも示すべきです。
それは資産です。
みなさんは、借金ではなく資産が増えたらイメージが大きく変わると思います。
貸借対照表をご存じの方はすぐにわかりますが、負債が増えれば資産も増えるのです。
つまり、国の借金が増えた分、国の資産も増えているのです。
なお、借金をしているのは国(政府)であって、国民ではありません。
政府が国債を発行すれば市中銀行や個人が買う訳ですから、私たち国民はむしろ債権者です。
それなのに、政府の借金をなぜ国民ひとりあたりで割るのでしょうか?
全く意味がわかりません。
ならば、資産も同じように扱えば、国民1人あたりの資産は966万円となります。
どうしても1人あたりの借金を正確に出したいのならば、政府の借金なのですから、政治家の先生方の数で割るべきではないでしょうか?
これはあながち冗談ではありません。
政府の借金なのですから、政府は必死になって返済しようとするべきです。
そのためには政府がムダ使いをなくすことが先決です。
しかし、どういうわけかその努力が国民に伝わってきません。
逆に、無駄使いと思ってしまうことがいかに多いか・・・。
今回のコロナ禍においてもそれは嫌と言うほど実感しています。
必要な事は増税ではない
必要な事は増税ではありません。
むしろ、減税です。
減税すれば世の中にお金が回るようになり(好景気)、結果、税収も増えると考えるべきです。
そのような政治ができないでしょうか?
我が国は人口減少社会に突入しました。
人口が減っているのに税収を増やそうとするのは不自然な話しです。
1人あたりの税負担が増えたらどうなるでしょうか?
若者はますます子供を産み育てにくくなるでしょう。
老後がますます不安になるでしょう。
結果、人口はますます減るでしょう。
どうしても税収を増やしたいのならば、人口減少を食い止めることに注力すべきではないでしょうか。
その一環として、人の受け皿となる会社の質を高めていくことも問われるでしょう。
話しを戻します。
国の借金は国民の借金ではありません。
国の借金が増えたのならば、同時に国の資産も増えています。
大丈夫でいきましょう!