誰もが持っている無意識の偏見や思い込み(アンコンシャス・バイアス)を無くす習慣を

  1. ワーク・ライフ・バランス 働き方改革

それは誰もが持っているもの

「アンコンシャス(unconscious)」とは「無意識」のことです。

「バイアス(bias)」とは「偏見」「偏った見方」のことです。

つまり、「アンコンシャス・バイアス」とは「無意識の偏見」のことを指します。

無意識の思い込みや先入観と言ってもいいでしょう。

アンコンシャス・バイアスは、誰でも持っているものです。

例えばですが、私たちはつい「男性は〇〇」「女性は□□」という決めつけをしてしまいがちです。

「若者は●●」「ベテランはΔΔ」というイメージも持っています。

人を血液型で見てしまうこともそうです。

A型は〇〇な性格、B型はΔΔ、O型は●●、AB型は□□という説明で何となく納得してしまうケースも多いのではないでしょうか?(これらは科学的な根拠がありません。)

出身地も、出身校等によってもイメージが固まり、勝手に人の評価がされてしまうこともあります。

私たちはそのような思い込みや先入観から、つい何気ない一言となって相手を傷つけてしまったり、正しくない評価をしてしまったりすることがよくあるのです。

企業支援の現場でも本当に良く起こります。

特に最近は、男女共同参画や女性活躍推進を支援している企業の現場で「アンコンシャス・バイアス」という言葉や状況に出くわすことが非常に多いです。

こうした思い込みで人や物事を判断することは正しくありません。

多くの人が持っている共通認識と言ってもいいかもしれません。今日は「アンコンシャス・バイアス」についてお話しします。

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見・思い込み)のポイント

重要なポイントは、「アンコンシャス・バイアス」を意識している人がとても少ないという点です。

ある発言によって人を傷つけてしまっても、言った本人が気づいていないということです。

ですからその後に問題が発覚しても「悪気がない」となってしまうのです。

だから、やっかいなのです。

しかし、時代は変わり、もはやそれでは許されないようになりました。

今回の東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の件も、この「アンコンシャス・バイアス」によるものだと考えられます。

森会長に悪気はないのです。

無意識の思いが口をついてでてしまったのです。

しかし、それですまされる時代ではなくなったのです。

言われた方の心が大きく傷ついてしまうからです。

すべての人が暮らしやすい世の中にするためには、差別や偏見を無くしていかなければならないのです。

人事評価の時にも

人事評価においても、アンコンシャス・バイアスが大きな影響を与えているケースが多いです。

上司の立場の方はこんなことはありませんか?

部下が自分と同じ出身地であったり、出身校であったりすることで特別に目をかけることがよくあります。

同じ実力同志でもそこで評価に差が付けられてしまうのはそもそもおかしな話しです。

しかし、その評価も無意識で行われてしまうことが多いため、評価する側は気が付かないこともあります。

差を付けられた側はモチベーションが下がります。

しかし、評価する側は、その人がなぜモチベーションが下がっているのかわからず、「あいつはやる気がない」と勝手な判断をされてしまうこともあります。

真因は、無意識の思い込み・偏見による評価なのです。

「アンコンシャス・バイアス」は組織が停滞する原因にもなりますので注意しましょう。

思い込みや先入観があると新しい発想も出てきません。

いい会社が常に「先入観をとろう」と言っているのはこのような理由があるのです。

解決策をいい会社から学びましょう

その解決策は、「人を大切にするいい会社」が示してくれています。

そういった会社の社員さんは、「誰でも先入観やイメージがあるが、それによって人や物事を偏ってみてしまうことはいい会社にしていく上で好ましくない」と認識し、それらを取ることが推奨されています。

常にいい意味で自分を疑う習慣を身につけることをしています。

逆に「自分は絶対に正しい」と思い込むことしないように注意しています。

この意識が強いと、問題点を見つけようとせず、仕事の改善も進みません(PDCAサイクルが回らない)。

また、「自分は絶対に偏った見方をしていない」「自分は公平・公正にみている」と思い込んでしまうことも多く、「アンコンシャス・バイアス」に気付かなくなってしまいます。

さらに、「相手に関心を持ち、尊重すること」を習慣にしています。

簡単に言えば相手を思いやる心を持つことです。

そういった会社のリーダーは、部下を否定せず、傾聴力を持っています。

部下の意見を途中で遮ることなく、最後まで聴くことができるのです。

これらは簡単なようで難しいです。

でも、こうした意識が常にあれば、アンコンシャス・バイアスは相当防ぐことができます。

社員さんのモチベーションも高まり、風通しのいい組織風土になっていきます。

ぜひ意識して取り組んでいきましょう

誰でもアンコンシャス・バイアスを持っています。

無意識ゆえに自分自身で気付くことが難しく非常にやっかいですが、常に意識して自分を省みることでそれを最小限にすることは可能です。

社員さんのモチベーションを高めるためにも、組織の生産性を高めるためにも、いい会社をつくる上でも必須です。

ぜひ意識して取り組んでいただきたいと思います。

大丈夫でいきましょう!

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