日経平均株価が3万円を超える・・・実体経済が厳しいのになぜなのかを考える

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30年半ぶりに3万円台をつけた日経平均株価

今日の日経平均株価が3万円を超えました。

以下、情報源として「TBS NEWS」を引用いたします。

15日、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台を回復。さらにGDPも2期連続のプラス成長となりましたが、日本経済は本当に好調といえるのでしょうか。

15日、バブル期以来、およそ30年半ぶりに3万円台をつけた日経平均株価。

「信じられないようなことが起こっているんだなということが改めて分かりました」(街の人)

15日発表された去年10月から12月までの実質GDPが2期連続のプラス成長となったことも追い風となりました(TBS NEWS 2021年2月15日)。

株価が3万円突破したことで、違和感を覚えている方もいるでしょう。

「実体経済が厳しいのになぜ株価がこれだけ上がるんだ?」と疑問に思っている方も多いと思います。

その要因について考えてみましょう。

日本銀行とGPIFが買い入れた東証1部の株式の総額が初めて100兆円を超える・・・割合は13%

その大きな要因として、日本銀行と年金積立金管理運用独立行政法人(以下、GPIF)による株式の買い入れがあると考えられます。

ニッセイ基礎研究所の試算によりますと、日本銀行とGPIFが買い入れた東証1部の株式の総額が、初めて100兆円を超えたそうです。

その割合は、東証1部の約13%に相当するということです。

以下、情報源として「TBS NEWS」の記事を引用いたします。

日本銀行とGPIFが買い入れた東証1部の株式の総額が、初めて100兆円を超えたことがわかりました。これは東証1部のおよそ13%に相当します。

 ニッセイ基礎研究所の試算によりますと、15日までに日銀とGPIF=「年金積立金管理運用独立行政法人」が買い入れた東証1部の株式の総額が100兆円を超えました。

 それぞれおよそ50兆円ずつ保有している計算で、これで日銀とGPIFが東証1部の全ての株式のうちおよそ13%を保有していることになります。

 東京市場では15日、日経平均株価の終値が3万円を超え、バブル期以来およそ30年半ぶりの高値をつけましたが、こうした買い入れが株価を下支えしているものとみられます(TBS NEWS 2021年2月15日)。

東証1部の株式の約13%を日本銀行とGPIFが保有していることに驚く方も多いでしょう。

問題点・・・特に日銀のETFについて

日銀の上場投資信託(ETF)購入は、大きな問題とリスクがあります。

そもそも市場取引で価格が決まる株式を中央銀行が買い支えている訳ですから、とても不自然です。

もちろん、主要国では例のない政策です。

また、日銀のETF購入は、企業業績に関係なく株価を上げます。

成長性が乏しい企業であっても株価が上がってしまうとなると、競争原理も働きにくくなります。

株式市場の健全性が保てなくなってしまうと言っても過言ではないのです。

また日銀が保有する株式は購入する以上に、売ることが難しいという現実があります。

これはこのままリスクになります。

もし、株価が下がったら・・・。

昨年の3月、日銀の黒田総裁が1万9500円を割り込むと含み損の状態になる可能性があることを認めています。

そうならないように、日銀が後にひけない状況になっているおそれもあります。

なお、昨年3月にETFの年間購入目標額が6兆円から12兆円にあげられました。

本質を見失わずに

もはや株価は経済の状況を示す指標とは言いにくくなりました。

また、株価が高い企業が必ずしもいい会社とは言えなくなりました。

今日の株価は、何か開き直ったかのような印象すら抱きます。

株価が3万円でも景気がいいとは決して言えないことは明らかです。

しかも、日銀とGPIFが東証1部の全ての株式の約13%を保有している状態です。

これが「健全だ」と言いきれる方は、すごいと思います。

私たちは本質を見極めなければならない時代になったと思います。

景気がいいとは、世の中全体の金まわりがいいことです。

言うまでもなく、世の中に存在する事業所の多くが中小企業です(全事業所に占める割合は99.7%)。

株価がいくら良かろうとも、中小企業の金まわりがよくならない限り(つまり高業績で社員さんが働きやすい会社が増える)、本当の意味での好景気にはならないのです。

政府にはそのための重点的な施策を求めます。

もちろん、私たちも世の中に高業績かつ社員さんが働きやすい会社が増えていくように精一杯がんばります。

大丈夫でいきましょう!

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