田中将大投手のファンクラブ・・・180万円のVIPコースが受け付け開始から14分で完売

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限定10人

今年から楽天に復活した田中将大投手の個人に特化した球団公式ファンクラブ「マー君クラブ」が話題です。

目玉となるのは、10名限定の年会費180万円のVIPコースです。

このVIPコースは、なんと受付開始から14分で完売したそうです。

以下、デイリースポーツの記事を引用いたします。

楽天は25日、10時18分から球団WEBサイトにて、田中将大投手(32)に特化した球団公式ファンクラブ「マー君クラブ」の会員募集を開始し、10名限定の年会費180万円のVIPコースは受付開始から14分で完売したと発表した。

1000名限定で募集している「マー君クラブ(年会費1万8000円)」も開始から30分足らずで500人を突破。発売から約4時間で完売となった。

このフィーバーぶりに担当者は「VIP(コース)の180万円は正直勇気がいる値付けでした。田中選手はそれだけのバリューに値すると球団が信じて商品設計をし発表したものの、「高い」という反応が多かったのも事実なので、多少の不安もありました。しかしながら、まさかのスピード完売で、びっくりしています。ご入会いただいたお客様には、180万円が安かったと思っていただけるようなサービスを提供してまいります」とコメントしている。

田中将は、27日の練習試合・ヤクルト戦での登板に向けて、ブルペン入り。39球を投じ、調整を行った(デイリースポーツ 2021年2月25日)。

みなさんはどのような感想を持たれますか?

田中将大投手の人気の高さがうかがわれます。

私はマーケティング的にみても大変興味深く、この戦略は素晴らしいと思いました。

この手法は高級ブランド戦略のひとつと言えます。

マーケティング的に素晴らしいふたつのプライスライン

田中将大投手の球団公式個人ファンクラブは以下の2種類があります。

〇「マー君クラブVIP」・・・10人限定で180万円

〇「マー君クラブ」・・・1000人限定で年会費1万8000円

落差がある2種類のサービスを設定した点が素晴らしいです。

「マー君クラブ」方の1万8000円の年会費も決して安いとは言えませんが、「VIP」との極端な価格差を見せることで格安感が演出されています。

また、1000人限定というのもポイントです。

こちらが発売から約4時間で完売となったのも納得いきます。

また、こちらを購入した方の中には「マー君クラブVIP」にも興味がある方もいるでしょう。

「VIP」の方は、特典として、直筆サイン入りプロモデルユニホームやプロモデルキャップなどのグッズ、50万円相当の「1-Day Premium VIP Tiket」の招待券などがあるそうです。

希少性があるだけに、是が非でもこちらにしたいという方もいるでしょう。

180万円は熱心なファンにとっては相応の価値なのです。

もし限定10人を15人にしたならば

次に、高級ブランド戦略の視点から述べたいと思います。

みなさんが球団側の立場だったとして、180万円の商品が14分で売り切れてしまったら、どのようなことを考えますか?

限定10名から追加で限定15名に増やそうと思うかもしれません。

そうしたら、どうなるでしょうか?

実は、高級ブランド戦略として、この手法は得策ではありません。

ブランドの価値を下げてしまうからです。

10人の既存のファンは田中将大投手の熱烈なファンであり、他の人が受けることができない特典に大きな価値を見いだしています。

この方々が今後のブランドのあり方を左右すると言ってもいいでしょう。

でも人数が増えることによって、その価値は下がります。

あくまで高級ブランド戦略の視点で申し上げるのですが、もし人数を増やすのならば、先に購入した10人とは明らかに違うサービスを提供すべきです。

ブランドの価値を下げないために優先すべきは、先に購入した10人のファンなのです。

高級ブランドを購入する人の心理

高級ブランドのファンで「高い」とクレームを言う人はいません。

ファンは高くても納得して買うのです。

高級ブランドを好む人は、人と同じ商品やサービスを望みません。

自分だけの特典に価値を見いだします。

一方で、ブランドが崩れるようなことをするとクレームになります。

ブランドから離れてしまうファンもいるでしょう。

それゆえ、商品・サービスを提供する側は、ブランド価値を下げないように最善を尽くすことが重要になります。

私たちは高級ブランド戦略がとても苦手だからこそ

私の勝手な希望ですが、このようなマーケティング(高級ブランド戦略)を多くの会社で参考にして欲しいと思います。

未だ「いいものを安く」の価値観に国全体が覆われてしまっている我が国では、なかなか高級ブランドをつくることができません。

私はこの価値観こそ我が国全体での賃金が高まらず、経済成長しない要因ではないかと考えています(少子化も)。

実際に厳しい価格競争にさらされている企業が多い訳ですが、それでは商品・サービスをいくらつくっても利益にならないのです。

性能はいいのに、安いというのは極めて不自然なのです。

ちなみに、いい会社は価格競争をしません。

価格競争から脱するための差別化(付加価値)を「人財」が知恵を出して実現しています。

いいものはそれなりの値段がします。

田中将大投手の「マー君クラブVIP」もそうなのです。

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