学校関係者から不適切だという指摘
3月11日は東日本大震災がありました。
2021年の今年は10年という区切りとなります。
横浜市の一部の小学校では3月11日の給食の献立が卒業を祝うための赤飯が予定されていたそうです。
しかし、学校関係者から不適切だという指摘があったため直前に差し替えられたようです。
以下、情報源として毎日新聞の記事を引用いたします。
横浜市の一部の市立小学校で、東日本大震災から10年となった3月11日の給食の献立として卒業などを祝う赤飯が予定され、学校関係者から不適切との声を受けて直前に差し替えられていたことが判明した。市教委の担当者は取材に事実関係を認め「配慮が足りなかった」と話した。
市教委健康教育課によると、11日に赤飯が予定されていたのは市内約340校のうち戸塚、瀬谷、保土ケ谷、泉の各区と南区の一部にある計89校。赤飯は例年、卒業や進級を祝うために年度末に献立になる。今年も数日間に分けて市内全校で提供する予定だった(毎日新聞 2021年3月16日)。
みなさんはどのような感想を持たれますか?
これはとても難しい問題だと思います。
私は「正解はない」と思っています。
だからこそ、考えてみたいと思います。
3月11日への関心は地域によっても人によっても異なる
東日本大震災があった3月11日は、地域によっても人によっても捉え方が異なるでしょう。
関心の高さも異なることでしょう。
今年は10年という区切りだったこともあり、人々の関心も高かったと思います。
関心が高いことはとても大切なことだと思います。
だからこそ、卒業を祝う赤飯であってもこの日に出すのは不適切だと思い、差し替える事態にもなったのだと思います。
しかし、気になることがあります。
昨年はどうだったのでしょうか?
また、来年はどうなるのでしょうか?
本来ならば、毎年の3月11日を気にする必要があるのではないでしょうか?
風化させないためにも。
卒業を祝うことは別
卒業を祝うことは素晴らしいことです。
祝うことが自然であり、これ自体を自粛する必要はないと思います。
折衷案としては、卒業を祝う給食のメニューを提供する日を3月11日でない日に避けることが考えられると思います。
毎年3月11日は東日本大震災を思い出し、尊い命を落とされた方々に哀悼の意を捧げる日にすると共に、大切な命について考える日にしたらどうでしょうか?
これによって防災の意識が薄れないようにする効果もあるでしょう。
大丈夫でいきましょう!